宇宙蟻地獄 帰還
空港のロビーを出たところに、ミコト教授、大国、ゴングウジの3人が迎えにきていた。それ以外に黒塗りの要人用高級車が一台。サカキは思った。これだけの事をしても私には要人車が冷たく待っているだけ、トリイには一緒にプロジェクトを遂行しようとする皆んなが笑顔で迎えてきている。サカキは1人ため息を吐いた。
「まっ相手がトリイじゃしょうがないか」
黒塗りの車に向かうサカキをミコト達が呼び止めた。
「大臣!」
サカキが振り返えると、ミコト達は改めてサカキの労をねぎらった。
「この度の強行軍お疲れ様でした。大臣のおかげでこの星わ救われるかも知れません」
ミコトのお世辞よりも
「お疲れ様」
の一言が何より嬉しい言葉だった。
「大臣我々はこれで失礼いたします。お忙しいとは思いますが、ご存知のようにこれまでにも増して宇宙アリジゴクの逆円錐陥没が発生しております。一刻の猶予もありません。早速国としての対応をよろしくお願いします。我々はいつでも準備は出来ております」
気を引き締めたサカキは車に乗り込んで、どこかえ消えていった。誰もがサカキの車が見えなくなるまで見送った。トリイは帰りの道中でこの度の強行軍について話をした。突然トリイが叫んだ
「ゴングウジ、見つけたぞ」
「?」
「ほら前お前が言っていた、宇宙物資学のことだよ」
エリア3のリーダが様々な研究機関を立ち上げていた事、そしてそのリーダーがトリイとの旧交を忘れていなかった事思い出していた。流石にエリア3は深夜2時半前、明日連絡を入れることにした。ゴングウジが運転する車はミコト教授の家に向かっていった。




