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アラフォーママは新人ライバー 〜35歳でライブ配信デビュー〜  作者: ふぁい(phi)
第三章 忍び寄る影

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第四十七話 神崎レナからのメッセージ



 


新人王十三日目。


 


 


順位十六位。


 


 


 


朝から落ち着かなかった。


 


 


 


理由は一つ。


 


 


 


神崎レナからのフォロー。


 


 


 


 


昨夜から何度も確認してしまう。


 


 


 


 


本物だ。


 


 


 


偽物ではない。


 


 


 


 


新人王上位常連。


 


 


 


ランキング三位。


 


 


 


 


その神崎レナが、


なぜ私をフォローしたのか。


 


 


 


全く分からなかった。


 


 


 


 


通勤電車の中。


 


 


スマホが震える。


 


 


 


通知。


 


 


 


DMだった。


 


 


 


 


送り主を見た瞬間、


私は息を止めた。


 


 


 


 


神崎レナ。


 


 


 


 


本物だった。


 


 


 


 


恐る恐る開く。


 


 


 


 


【フォローありがとうございます】


 


 


 


 


私は思わず苦笑した。


 


 


 


 


いや。


 


 


 


先にフォローしたのはそちらでは。


 


 


 


 


続きを読む。


 


 


 


 


【いつも配信見ています】


 


 


 


 


私は固まる。


 


 


 


 


見ている?


 


 


 


 


私の?


 


 


 


 


【新人王で一番気になっているライバーです】


 


 


 


 


スマホを落としそうになった。


 


 


 


 


意味が分からない。


 


 


 


 


会社のホームで立ち尽くしてしまう。


 


 


 


 


一番気になっている。


 


 


 


 


新人王三位が。


 


 


 


私を。


 


 


 


 


理解が追いつかなかった。


 


 


 


 


その日の仕事は正直あまり覚えていない。


 


 


 


 


昼休み。


 


 


何度もDMを読み返した。


 


 


 


 


いたずらではない。


 


 


 


 


本物だった。


 


 


 


 


夜。


 


 


配信開始。


 


 


 


コメント欄はいつも通り。


 


 


 


 


【こんばんは】


 


 


【今日も頑張ろう】


 


 


【ランキング見た?】


 


 


 


 


私は笑顔で返す。


 


 


 


 


しかし。


 


 


 


頭の片隅にはレナのことがある。


 


 


 


 


言うべきか。


 


 


 


黙っておくべきか。


 


 


 


 


少し悩んだ。


 


 


 


 


そして。


 


 


 


話すことにした。


 


 


 


 


「実は昨日……」


 


 


 


 


コメント欄が反応する。


 


 


 


 


【何】


 


 


【どうした】


 


 


【事件?】


 


 


 


 


私は苦笑する。


 


 


 


 


「事件じゃないです」


 


 


 


 


そして。


 


 


 


神崎レナからフォローとDMが来たことを話した。


 


 


 


 


一瞬。


 


 


 


コメント欄が止まった。


 


 


 


 


そして爆発した。


 


 


 


 


【ええええ!?】


 


 


【本物!?】


 


 


【すごい】


 


 


【認知されてる】


 


 


 


 


私もまだ信じられない。


 


 


 


 


すると。


 


 


 


タカさんのコメントが流れる。


 


 


 


 


【だから言っただろ】


 


 


 


 


私は首を傾げる。


 


 


 


 


「何をですか?」


 


 


 


 


【上がるって】


 


 


 


 


私は少し照れた。


 


 


 


 


そうだった。


 


 


 


 


タカさんはかなり前から言っていた。


 


 


 


 


私より先に。


 


 


 


 


その時。


 


 


通知が鳴る。


 


 


 


 


コメント欄がざわつく。


 


 


 


 


【え?】


 


 


【まさか】


 


 


【本人?】


 


 


 


 


私は画面を見る。


 


 


 


 


そして固まる。


 


 


 


 


神崎レナが入室しました


 


 


 


 


私は言葉を失った。


 


 


 


 


コメント欄が大混乱になる。


 


 


 


 


【本物だ】


 


 


【来た】


 


 


【上位勢】


 


 


【やばい】


 


 


 


 


私は慌てて挨拶する。


 


 


 


 


「こんばんは」


 


 


 


 


するとコメントが流れた。


 


 


 


 


【こんばんは】


 


 


 


 


それだけ。


 


 


 


 


普通だった。


 


 


 


 


だが。


 


 


 


その存在感は圧倒的だった。


 


 


 


 


レナはしばらく配信を見ていた。


 


 


 


 


コメントも数回だけ。


 


 


 


 


それ以上は何もない。


 


 


 


 


しかし。


 


 


 


配信終了直前。


 


 


 


 


最後のコメントが流れた。


 


 


 


 


【無理しすぎないでくださいね】


 


 


 


 


私は少し驚く。


 


 


 


 


無理しすぎないで。


 


 


 


 


その言葉が妙に心に残った。


 


 


 


 


配信終了。


 


 


 


順位更新。


 


 


 


十六位。


 


 


 



 


 


 


十四位。


 


 


 


 


私は目を見開く。


 


 


 


 


二つ上がった。


 


 


 


 


コメント欄も騒然。


 


 


 


 


【14位】


 


 


【すごい】


 


 


【トップ10見えてきた】


 


 


 


 


私は首を振る。


 


 


 


 


まだ遠い。


 


 


 


 


でも。


 


 


 


少しだけ見えてきた。


 


 


 


 


上位勢の背中が。


 


 


 


 


その夜。


 


 


ベッドに入る。


 


 


 


 


恒一が聞いた。


 


 


 


 


「楽しそうだな」


 


 


 


 


私は少し考えた。


 


 


 


 


そして答える。


 


 


 


 


「うん」


 


 


 


 


本当にそうだった。


 


 


 


 


大変だ。


 


 


 


疲れる。


 


 


 


悩むこともある。


 


 


 


 


それでも。


 


 


 


今は楽しい。


 


 


 


 


新人王十三日目終了。


 


 


 


順位十四位。


 


 


 


 


そして。


 


 


 


高梨美咲と神崎レナ。


 


 


 


 


二人の物語が、


静かに交わり始めていた――。

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