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アラフォーママは新人ライバー ~ライブ配信で、「ただいま」があふれる居場所を育てています。~  作者: ふぁい(phi)
第三章 忍び寄る影

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第四十六話 見えないライバル



 


新人王十二日目。


 


 


順位十七位。


 


 


 


イベントも中盤に入った。


 


 


 


最初は長いと思っていた三週間。


 


 


 


だが今は違う。


 


 


 


気付けば毎日があっという間だった。


 


 


 


 


朝。


 


 


ランキングを確認する。


 


 


 


十七位。


 


 


 


 


そのすぐ上。


 


 


 


十六位。


 


 


十五位。


 


 


十四位。


 


 


 


 


ポイント差はわずかだった。


 


 


 


 


逆に。


 


 


十八位。


 


 


十九位。


 


 


二十位。


 


 


 


 


こちらとの差もわずか。


 


 


 


 


私は苦笑する。


 


 


 


 


まるで満員電車だ。


 


 


 


 


少し押されれば順位が変わる。


 


 


 


 


そんな状態だった。


 


 


 


 


会社の昼休み。


 


 


私は新人王ランキングを眺めていた。


 


 


 


 


上位十人は別世界。


 


 


 


 


ポイントが違いすぎる。


 


 


 


 


そして。


 


 


 


十三位の名前で視線が止まる。


 


 


 


 


神崎レナ。


 


 


 


 


新人王開始直後から上位にいる女性ライバー。


 


 


 


 


一位だったこともある。


 


 


 


 


最近は三位前後を維持していた。


 


 


 


 


圧倒的。


 


 


 


 


コメント欄でもよく名前を見る。


 


 


 


 


私はまだ話したことがない。


 


 


 


 


でも。


 


 


 


いつか戦うことになる気がしていた。


 


 


 


 


夜。


 


 


配信開始。


 


 


 


いつものメンバー。


 


 


 


そして増えた初見たち。


 


 


 


 


配信は順調だった。


 


 


 


 


雑談。


 


 


バトル。


 


 


歌は苦手だから歌わない。


 


 


 


 


ダンスもできない。


 


 


 


 


特技もない。


 


 


 


 


それでも人が来てくれる。


 


 


 


 


不思議だった。


 


 


 


 


「私って何が面白いんですかね?」


 


 


 


 


何気なく聞く。


 


 


 


 


コメント欄が一気に流れた。


 


 


 


 


【親近感】


 


 


【リアクション】


 


 


【コメント拾う】


 


 


【素直】


 


 


【家族の話】


 


 


【頑張ってるから】


 


 


 


 


私は少し照れた。


 


 


 


 


どれも特別じゃない。


 


 


 


 


でも。


 


 


 


それでいいのかもしれない。


 


 


 


 


その時だった。


 


 


 


通知。


 


 


 


 


バトル申請。


 


 


 


 


私は相手を確認する。


 


 


 


 


順位十五位。


 


 


 


 


近い。


 


 


 


 


コメント欄が盛り上がる。


 


 


 


【行こう】


 


 


【上だ】


 


 


【勝負】


 


 


 


 


私は受けた。


 


 


 


 


バトル開始。


 


 


 


 


序盤から接戦。


 


 


 


 


本当に僅差だった。


 


 


 


 


お互いに順位が近い。


 


 


 


 


実力も近いのかもしれない。


 


 


 


 


残り一分。


 


 


 


差はわずか。


 


 


 


 


コメント欄が熱くなる。


 


 


 


【あと少し】


 


 


【いける】


 


 


【押せ】


 


 


 


 


私も必死だった。


 


 


 


 


勝ちたい。


 


 


 


 


トップ15に入りたい。


 


 


 


 


そんな欲が出ていた。


 


 


 


 


結果。


 


 


 


 


敗北。


 


 


 


 


ほんの少しの差だった。


 


 


 


 


本当に少しだけ。


 


 


 


 


私は悔しさで天井を見た。


 


 


 


 


あと一歩だった。


 


 


 


 


コメント欄も悔しそうだった。


 


 


 


 


【惜しい】


 


 


【あと少し】


 


 


【いい勝負】


 


 


 


 


私は深呼吸する。


 


 


 


 


「楽しかったです」


 


 


 


 


本心だった。


 


 


 


 


悔しい。


 


 


 


 


でも。


 


 


 


以前みたいに折れない。


 


 


 


 


負けても。


 


 


 


次がある。


 


 


 


 


それが分かるようになった。


 


 


 


 


配信終了後。


 


 


順位更新。


 


 


 


十七位。


 


 


 



 


 


 


十六位。


 


 


 


 


負けたのに上がった。


 


 


 


 


私は笑う。


 


 


 


 


もう何度目だろう。


 


 


 


 


ランキングは本当に不思議だ。


 


 


 


 


その時。


 


 


スマホに通知が届く。


 


 


 


 


知らないライバーからのフォロー。


 


 


 


 


名前を見る。


 


 


 


 


神崎レナ。


 


 


 


 


私は固まった。


 


 


 


 


何度もランキングで見た名前。


 


 


 


 


新人王上位常連。


 


 


 


 


トップクラス。


 


 


 


 


その人物からフォローが来ていた。


 


 


 


 


思わず二度見する。


 


 


 


 


間違いない。


 


 


 


 


神崎レナ本人だった。


 


 


 


 


なぜ?


 


 


 


 


私はしばらく画面を見つめる。


 


 


 


 


理由は分からない。


 


 


 


 


でも。


 


 


 


確かなことが一つだけあった。


 


 


 


 


少しずつ。


 


 


 


本当に少しずつ。


 


 


 


 


上位勢との距離が縮まり始めている。


 


 


 


 


新人王十二日目終了。


 


 


 


順位十六位。


 


 


 


 


そして。


 


 


 


まだ会ったことのないライバルの存在が、


高梨美咲の前に姿を現そうとしていた――。

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