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アラフォーママは新人ライバー ~ライブ配信で「ただいま」と言える居場所を育てています~  作者: ふぁい(phi)
第一章 はじまりの一歩

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14/242

第十四話 イベント前夜



春の大型イベントまで一週間。


 


配信アプリ全体がどこか落ち着かない空気に包まれていた。


 


イベント参加ライバーたちは告知を始め、


SNSは順位予想や応援投稿で賑わう。


 


 


私も例外ではなかった。


 


 


仕事中。


 


ふとイベントページを開いてしまう。


 


 


帰宅中。


 


参加者一覧を見る。


 


 


寝る前。


 


ランキング予想を見る。


 


 


 


気付けばイベントのことばかり考えていた。


 


 


 


ある日の夜。


 


 


配信中。


 


コメント欄に見慣れない名前が流れた。


 


 


【イベント頑張ってください】


 


 


【玲奈ちゃんのところから来ました】


 


 


 


最近こういう人が増えている。


 


 


玲奈とのコラボ以降、


少しずつ認知され始めていた。


 


 


 


「ありがとうございます」


 


 


 


私は頭を下げた。


 


 


 


【入賞期待してます】


 


 


 


そのコメントを見た瞬間、


少しだけ胸が苦しくなった。


 


 


 


期待。


 


 


 


嬉しい。


 


 


 


でも怖い。


 


 


 


前回は三十一位。


 


 


 


惨敗だった。


 


 


 


だから余計に。


 


 


 


期待に応えられなかったらどうしよう。


 


 


 


そんな考えが頭をよぎる。


 


 


 


 


配信終了後。


 


 


私はベランダに出た。


 


 


 


東京の夜景が広がる。


 


 


 


春の風はまだ少し冷たい。


 


 


 


スマホが震えた。


 


 


玲奈からだった。


 


 


 


【起きてます?】


 


 


 


【起きてます】


 


 


 


数秒後。


 


 


通話リクエスト。


 


 


 


私は応じた。


 


 


 


「こんばんは」


 


 


 


「こんばんは」


 


 


 


玲奈の声はいつも通りだった。


 


 


 


でもどこか落ち着かない。


 


 


 


 


「緊張してます?」


 


 


 


私が聞く。


 


 


 


電話の向こうで笑い声。


 


 


 


「してます」


 


 


 


意外だった。


 


 


 


玲奈でも緊張するのか。


 


 


 


 


「私もです」


 


 


 


そう答える。


 


 


 


しばらく沈黙。


 


 


 


そして玲奈が言った。


 


 


 


「実は」


 


 


 


少し声が小さい。


 


 


 


「今回、結構勝ちたいんです」


 


 


 


私は静かに聞く。


 


 


 


 


「新人のうちに結果出したくて」


 


 


 


「ずっと焦ってて」


 


 


 


「だから負けるの怖いです」


 


 


 


 


私は空を見上げた。


 


 


 


同じだ。


 


 


 


立場は違う。


 


 


 


実力も違う。


 


 


 


でも。


 


 


 


負けるのが怖い気持ちは同じだった。


 


 


 


 


「私も勝ちたいです」


 


 


 


そう言うと、


玲奈は少し笑った。


 


 


 


「知ってます」


 


 


 


 


「でも」


 


 


 


玲奈が続ける。


 


 


 


「みさママさんなら大丈夫」


 


 


 


私は苦笑した。


 


 


 


「根拠ないですよね」


 


 


 


 


「あります」


 


 


 


即答だった。


 


 


 


「最近楽しそうだから」


 


 


 


 


私は言葉に詰まった。


 


 


 


楽しそう。


 


 


 


確かにそうかもしれない。


 


 


 


負けるのは嫌だ。


 


 


 


順位も気になる。


 


 


 


でも。


 


 


 


前回みたいに苦しいだけじゃない。


 


 


 


配信そのものが楽しい。


 


 


 


 


通話終了後。


 


 


私はしばらく夜空を見ていた。


 


 


 


不思議だった。


 


 


 


イベント前なのに、


少しだけ心が軽い。


 


 


 


 


翌日。


 


 


会社。


 


 


昼休み。


 


 


 


私は資料を見ながら昼食を食べていた。


 


 


すると同僚の佐藤が言う。


 


 


 


「高梨さん最近元気ですね」


 


 


 


「そうですか?」


 


 


 


「なんか楽しそう」


 


 


 


 


私は思わず笑った。


 


 


 


また同じことを言われた。


 


 


 


 


家に帰る。


 


 


 


陽菜がダンスの練習をしている。


 


 


 


恒一が夕飯を作っている。


 


 


 


いつもの光景。


 


 


 


私はふと思った。


 


 


 


もしイベントで負けても。


 


 


 


この場所はなくならない。


 


 


 


帰る家がある。


 


 


 


応援してくれる人がいる。


 


 


 


それはとても幸せなことだ。


 


 


 


 


その夜の配信。


 


 


私は宣言した。


 


 


 


「イベント始まったら本気で頑張ります」


 


 


 


コメント欄が盛り上がる。


 


 


 


【もちろん】


 


 


【応援する】


 


 


【入賞しよう】


 


 


【みんなで行こう】


 


 


 


私は画面を見つめた。


 


 


 


一人じゃない。


 


 


 


前回とは違う。


 


 


 


応援してくれる人がいる。


 


 


 


仲間がいる。


 


 


 


ライバルもいる。


 


 


 


 


イベント開始まで、


あと三日。


 


 


 


そしてこのイベントが、


高梨美咲の運命を大きく変えることになる。夜


春の大型イベントまで一週間。


 


配信アプリ全体がどこか落ち着かない空気に包まれていた。


 


イベント参加ライバーたちは告知を始め、


SNSは順位予想や応援投稿で賑わう。


 


 


私も例外ではなかった。


 


 


仕事中。


 


ふとイベントページを開いてしまう。


 


 


帰宅中。


 


参加者一覧を見る。


 


 


寝る前。


 


ランキング予想を見る。


 


 


 


気付けばイベントのことばかり考えていた。


 


 


 


ある日の夜。


 


 


配信中。


 


コメント欄に見慣れない名前が流れた。


 


 


【イベント頑張ってください】


 


 


【玲奈ちゃんのところから来ました】


 


 


 


最近こういう人が増えている。


 


 


玲奈とのコラボ以降、


少しずつ認知され始めていた。


 


 


 


「ありがとうございます」


 


 


 


私は頭を下げた。


 


 


 


【入賞期待してます】


 


 


 


そのコメントを見た瞬間、


少しだけ胸が苦しくなった。


 


 


 


期待。


 


 


 


嬉しい。


 


 


 


でも怖い。


 


 


 


前回は三十一位。


 


 


 


惨敗だった。


 


 


 


だから余計に。


 


 


 


期待に応えられなかったらどうしよう。


 


 


 


そんな考えが頭をよぎる。


 


 


 


 


配信終了後。


 


 


私はベランダに出た。


 


 


 


東京の夜景が広がる。


 


 


 


春の風はまだ少し冷たい。


 


 


 


スマホが震えた。


 


 


玲奈からだった。


 


 


 


【起きてます?】


 


 


 


【起きてます】


 


 


 


数秒後。


 


 


通話リクエスト。


 


 


 


私は応じた。


 


 


 


「こんばんは」


 


 


 


「こんばんは」


 


 


 


玲奈の声はいつも通りだった。


 


 


 


でもどこか落ち着かない。


 


 


 


 


「緊張してます?」


 


 


 


私が聞く。


 


 


 


電話の向こうで笑い声。


 


 


 


「してます」


 


 


 


意外だった。


 


 


 


玲奈でも緊張するのか。


 


 


 


 


「私もです」


 


 


 


そう答える。


 


 


 


しばらく沈黙。


 


 


 


そして玲奈が言った。


 


 


 


「実は」


 


 


 


少し声が小さい。


 


 


 


「今回、結構勝ちたいんです」


 


 


 


私は静かに聞く。


 


 


 


 


「新人のうちに結果出したくて」


 


 


 


「ずっと焦ってて」


 


 


 


「だから負けるの怖いです」


 


 


 


 


私は空を見上げた。


 


 


 


同じだ。


 


 


 


立場は違う。


 


 


 


実力も違う。


 


 


 


でも。


 


 


 


負けるのが怖い気持ちは同じだった。


 


 


 


 


「私も勝ちたいです」


 


 


 


そう言うと、


玲奈は少し笑った。


 


 


 


「知ってます」


 


 


 


 


「でも」


 


 


 


玲奈が続ける。


 


 


 


「みさママさんなら大丈夫」


 


 


 


私は苦笑した。


 


 


 


「根拠ないですよね」


 


 


 


 


「あります」


 


 


 


即答だった。


 


 


 


「最近楽しそうだから」


 


 


 


 


私は言葉に詰まった。


 


 


 


楽しそう。


 


 


 


確かにそうかもしれない。


 


 


 


負けるのは嫌だ。


 


 


 


順位も気になる。


 


 


 


でも。


 


 


 


前回みたいに苦しいだけじゃない。


 


 


 


配信そのものが楽しい。


 


 


 


 


通話終了後。


 


 


私はしばらく夜空を見ていた。


 


 


 


不思議だった。


 


 


 


イベント前なのに、


少しだけ心が軽い。


 


 


 


 


翌日。


 


 


会社。


 


 


昼休み。


 


 


 


私は資料を見ながら昼食を食べていた。


 


 


すると同僚の佐藤が言う。


 


 


 


「高梨さん最近元気ですね」


 


 


 


「そうですか?」


 


 


 


「なんか楽しそう」


 


 


 


 


私は思わず笑った。


 


 


 


また同じことを言われた。


 


 


 


 


家に帰る。


 


 


 


陽菜がダンスの練習をしている。


 


 


 


恒一が夕飯を作っている。


 


 


 


いつもの光景。


 


 


 


私はふと思った。


 


 


 


もしイベントで負けても。


 


 


 


この場所はなくならない。


 


 


 


帰る家がある。


 


 


 


応援してくれる人がいる。


 


 


 


それはとても幸せなことだ。


 


 


 


 


その夜の配信。


 


 


私は宣言した。


 


 


 


「イベント始まったら本気で頑張ります」


 


 


 


コメント欄が盛り上がる。


 


 


 


【もちろん】


 


 


【応援する】


 


 


【入賞しよう】


 


 


【みんなで行こう】


 


 


 


私は画面を見つめた。


 


 


 


一人じゃない。


 


 


 


前回とは違う。


 


 


 


応援してくれる人がいる。


 


 


 


仲間がいる。


 


 


 


ライバルもいる。


 


 


 


 


イベント開始まで、


あと三日。


 


 


 


そしてこのイベントが、


高梨美咲の運命を大きく変えることになる。前夜


春の大型イベントまで一週間。


 


配信アプリ全体がどこか落ち着かない空気に包まれていた。


 


イベント参加ライバーたちは告知を始め、


SNSは順位予想や応援投稿で賑わう。


 


 


私も例外ではなかった。


 


 


仕事中。


 


ふとイベントページを開いてしまう。


 


 


帰宅中。


 


参加者一覧を見る。


 


 


寝る前。


 


ランキング予想を見る。


 


 


 


気付けばイベントのことばかり考えていた。


 


 


 


ある日の夜。


 


 


配信中。


 


コメント欄に見慣れない名前が流れた。


 


 


【イベント頑張ってください】


 


 


【玲奈ちゃんのところから来ました】


 


 


 


最近こういう人が増えている。


 


 


玲奈とのコラボ以降、


少しずつ認知され始めていた。


 


 


 


「ありがとうございます」


 


 


 


私は頭を下げた。


 


 


 


【入賞期待してます】


 


 


 


そのコメントを見た瞬間、


少しだけ胸が苦しくなった。


 


 


 


期待。


 


 


 


嬉しい。


 


 


 


でも怖い。


 


 


 


前回は三十一位。


 


 


 


惨敗だった。


 


 


 


だから余計に。


 


 


 


期待に応えられなかったらどうしよう。


 


 


 


そんな考えが頭をよぎる。


 


 


 


 


配信終了後。


 


 


私はベランダに出た。


 


 


 


東京の夜景が広がる。


 


 


 


春の風はまだ少し冷たい。


 


 


 


スマホが震えた。


 


 


玲奈からだった。


 


 


 


【起きてます?】


 


 


 


【起きてます】


 


 


 


数秒後。


 


 


通話リクエスト。


 


 


 


私は応じた。


 


 


 


「こんばんは」


 


 


 


「こんばんは」


 


 


 


玲奈の声はいつも通りだった。


 


 


 


でもどこか落ち着かない。


 


 


 


 


「緊張してます?」


 


 


 


私が聞く。


 


 


 


電話の向こうで笑い声。


 


 


 


「してます」


 


 


 


意外だった。


 


 


 


玲奈でも緊張するのか。


 


 


 


 


「私もです」


 


 


 


そう答える。


 


 


 


しばらく沈黙。


 


 


 


そして玲奈が言った。


 


 


 


「実は」


 


 


 


少し声が小さい。


 


 


 


「今回、結構勝ちたいんです」


 


 


 


私は静かに聞く。


 


 


 


 


「新人のうちに結果出したくて」


 


 


 


「ずっと焦ってて」


 


 


 


「だから負けるの怖いです」


 


 


 


 


私は空を見上げた。


 


 


 


同じだ。


 


 


 


立場は違う。


 


 


 


実力も違う。


 


 


 


でも。


 


 


 


負けるのが怖い気持ちは同じだった。


 


 


 


 


「私も勝ちたいです」


 


 


 


そう言うと、


玲奈は少し笑った。


 


 


 


「知ってます」


 


 


 


 


「でも」


 


 


 


玲奈が続ける。


 


 


 


「みさママさんなら大丈夫」


 


 


 


私は苦笑した。


 


 


 


「根拠ないですよね」


 


 


 


 


「あります」


 


 


 


即答だった。


 


 


 


「最近楽しそうだから」


 


 


 


 


私は言葉に詰まった。


 


 


 


楽しそう。


 


 


 


確かにそうかもしれない。


 


 


 


負けるのは嫌だ。


 


 


 


順位も気になる。


 


 


 


でも。


 


 


 


前回みたいに苦しいだけじゃない。


 


 


 


配信そのものが楽しい。


 


 


 


 


通話終了後。


 


 


私はしばらく夜空を見ていた。


 


 


 


不思議だった。


 


 


 


イベント前なのに、


少しだけ心が軽い。


 


 


 


 


翌日。


 


 


会社。


 


 


昼休み。


 


 


 


私は資料を見ながら昼食を食べていた。


 


 


すると同僚の佐藤が言う。


 


 


 


「高梨さん最近元気ですね」


 


 


 


「そうですか?」


 


 


 


「なんか楽しそう」


 


 


 


 


私は思わず笑った。


 


 


 


また同じことを言われた。


 


 


 


 


家に帰る。


 


 


 


陽菜がダンスの練習をしている。


 


 


 


恒一が夕飯を作っている。


 


 


 


いつもの光景。


 


 


 


私はふと思った。


 


 


 


もしイベントで負けても。


 


 


 


この場所はなくならない。


 


 


 


帰る家がある。


 


 


 


応援してくれる人がいる。


 


 


 


それはとても幸せなことだ。


 


 


 


 


その夜の配信。


 


 


私は宣言した。


 


 


 


「イベント始まったら本気で頑張ります」


 


 


 


コメント欄が盛り上がる。


 


 


 


【もちろん】


 


 


【応援する】


 


 


【入賞しよう】


 


 


【みんなで行こう】


 


 


 


私は画面を見つめた。


 


 


 


一人じゃない。


 


 


 


前回とは違う。


 


 


 


応援してくれる人がいる。


 


 


 


仲間がいる。


 


 


 


ライバルもいる。


 


 


 


 


イベント開始まで、


あと三日。


 


 


 


そしてこのイベントが、


高梨美咲の運命を大きく変えることになる。

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