第76話 時の魔王の猛攻
時の魔王から解き放たれる魔力は王国中に広がり感じ取れた。
「うっ......」
圧倒的魔力にナタリアは少しうろたえる。
その小さな隙は彼は見逃さない。
一瞬の瞬きで目の前に消える。
左右を確認するが後ろから左耳から言葉が聞こえた。
『のろいぞ』
言葉と共に遥か上空に吹っ飛ばされる。
空中で魔法を使って態勢を立て直す。
「何だ、この速さは」
左腕を蹴られ、傷の治療をしようとした時。
『上だ、勇者』
私の上に立ち、彼は右手を高く上げて指で指していた。
いつの間にか、天は大量の魔法陣で埋め尽くしている。
ジオは冷徹な声で詠唱の言葉を放った。
「時は加速し、己の無謀を思い知れ!」
『『『『ディストーンション・レーザー!』』』
魔法陣からそれぞれ無数のレーザーが出る。
ナタリアは聖剣を強く握り前に出して、身を守った。
「ウッ……」
レーザーは集結し、ナタリアを勢いよく押さえる。
聖剣の反射でレーザーは城の壁を削った。
反射するレーザーは王国の外からでも見えていた。
シンザや六斬魔たちも一瞬だが見えた。
その被害は王国の様々な建物を壊した。
防ぎ切れない攻撃の方向を変え、上に向けた。
城の天井を突き破り、崩れた。
天井を失い、王座は天空から落ちる雨に撃たれる。
一滴の雨がナタリアの肌に落ちる。
「この液体は、まさか」
かつてエマと戦った時に感じた感覚。
「我が姪っ子の作品だ、お前ら専用に開発した」
ナタリアは脱力感を感じながら隙を作ろうとした。
左で握っていた光剣で地面を刺し、光を強くさせようする。
だが一瞬で、彼は左手で光剣を握られ砕かれた。
「......無駄だ」
右手で腹に向けて攻撃しようした瞬間。
殺されると思ったその時、その拳が止められた。
「大丈夫、ナタリアさん?」
聞いた事がある声だった。
間違うはずがない、この無邪気で能天気な声が。
「......オリバーなのか?」
中に浮き出ている手から次々と現れる。
彼はサボンのマントを脱ぎ取り、姿を見せた。
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数十分前。
「ああ、せっかく借りたマントが汚れちゃったよ」
外で濡れた雨の水を取ろうとした。
というか初めて城に入ると、中は映画のようにいろんな壁画と鎧が飾ってある。
とりあえず真っ直ぐ行って、階段を登れば上に行けると思う。
「よし行くか」
「どこに行こうとしているの君?」
突然、後ろから声がして思わず声を上げるついでに舌を噛む。
「おーじゃれだ、お前!」
「誰って私だよ、私、君を怪我した時に治療したよ」
「んんん治療?」「......あっ思い出した」
「君はシスターと一緒にいたナースか
「確かに名前は......アオイだったよね!」
「ナオイだよ!」
一文字だけ間違えた、だが何で彼女がここにいるのだろう、逮捕されていないのか?。
「君こそ、何でここにいるの?」
「君の魔力を食いたくて、ついて来たよ」
「ねぇ、君の魔力を食わせてよ、ちょっとだけ食わせて、ほんのちょっとでもいいから」
彼女は目をキラキラしながらグイグイと俺の顔の近くまで来る。
「そんなに願いしても食わせないよ」
彼女の変わった目はあまり直視できなく、思わず顔を反対に向ける。
「食べさせないのならそんなに見せびらかさないでよ」
「見せびらかす?」
「気づいていなかったか」
「全然」
「いいわ、このお守りをあげるよ」
ナオイは変わった守りをくれた。
「この守りのお陰で君に気づかれず、尾行していたよ」
「あ、ありがとう」
「先に行っててね」
「分かったよ」
結局歩きながら疑問を抱いて城の奥を進んだ。
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「出てきたらどうなの?」
ナオイは何もない廊下に向けて言う。
その直後、飾れている鎧の陰から姿を現した。
「ちぇ、あいつと戦おうとしたのに」
「手出しはさせない!」
コズモは私にオリバーのサポートを任せた。
スパイの任務を終えたばかりなのに、上司は扱いが荒いよ。
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