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忘却の勇者は楽しく冒険したい  作者: ケロタコス
時王編

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第74話 黄金化した王国その③

 

 地上では輝かしく反射していた、動く者はいなく、ほぼ全て人々は黄金に包まれ像になっている。


 空は暗くなり、エマは魔法で血の雨を降らせている。

 血の雨は独自の実験により魔の者に力を与えて人を弱らせる。


 ここまで我らに有利な状態が揃っているどんな転生者でも勝利は無い。


 時計塔から見ると城の方に向かう二人の影を見つけた。

 見つかった以上、射抜くまでの事。

 ギュッと弓を引き、狙いを定める。

 狙うのは心臓、外しても問題は無いこのライノが仕留める。

 ____________

 放たれた矢はシンザの胸を貫き丸い穴を開いた。

「弓兵か!」

 と隣で走っていたナタリアが反応した。

 彼女は後ろを向きつつも走りながら城に向かった。

 長年共にいたから心配はいらない、この灰色の勇者には死など無いのだ。


 狙撃地点からばら撒いた剣の中で一番近いところから復活し相手の後ろを取った。

「それでお前が弓兵なのか、ダークエルフ」

 振り向いた白いドレッドノートの男は驚きつつも弓を構える。

「噂は本当だな、灰から復活というのは」

「そっちこそ弓使いの癖にこんな近距離まで近づかせて良いか」

「それは心配ないさ、接近は強島さんに任せるから」

 そう言われると自分の後ろにも鋭い殺気の気配を感じる。


 後ろに振り向きながら剣を振るった。


 剣は刀に止められた。

 相手は狼の獣人、しかも老人だと見えるのに力がある。


 二対一だが俺の能力だとそんな小さな事は不利にもならない。


「何人が相手だろうと、構わん!」

「さっさと掛かってこいよ!」

 と言う同時に獣人の刀の斬撃と横から離れ垂れた矢を防ぐ。

 鎧に落ちる雨の雫を感じながら、この両者の相手をする。

 その間にナタリアが魔王を倒せるように時間を稼ぐ。


 ________________



 ナタリアは住宅街の屋根をジャンプし城に入る。

 廊下を走りながら城の玉座に着く。

 本来は違う人が座っているが今は魔王が座っていた。


 王の玉座に繋がる部屋を勢いよく開く。

「ジオ!!」

「あんたの野望を止めに来たぞ」

 ナタリアの歩く歩みには重たさで地面が割れ、聖剣と光剣を構える。

「光十字斬__デュア・ラミナス!!」

 二つの剣の斬撃によって前方に放たれた光の魔力で建物の壁が消し飛ぶ。


「そんな攻撃では我の身体には傷つけられないぞ、光の勇者」

 ジオは玉座から立ち上がり自分の上の服を脱ぎ捨てた。

「がっかりしたぞ、お前の父親の方がよっぽど強かったぞ」

 身体の上半身は傷だらけで今までの受けてきた過去の傷を見せた。

 手を前に出し構える。

「本気で来い」

「お前たちの無駄あがきが終わらせる」

 と言いつつ拳を強く握り、魔力が解放する。

読んでくれてありがとうございます、

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まだまだ未熟だけど見てくれるだけでも嬉しいです。


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