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忘却の勇者は楽しく冒険したい  作者: ケロタコス
時王編

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第73話 黄金化した王国その②

 

 同じく、エルトード王国みたいにデハーマ帝国も黄金化していた。


 宮殿の地下では頭をこすりながら悩んでいた。

 ただでさえ少ない髪の毛は少しずつ落ちていった。

「何じゃ、これは全部が黄金化しているぞ」

「こんなの、聞いてないぞ」

 とタコゲス帝は慌てた。


 この現象すら彼に聞かされていないってこと。

 正直言って、魔族の取引はろくにならない事がわかっていた。


 仕方なく、これからどうするのか。

 魔王でも倒そうかそれともここで待機するか。


 腕を組みながら考えていると、突然、耳を引っ張られた。


「こら!、コズモさっきから私は君を呼んでいるのよ」

 ミーネはいつもの通り、俺の耳を引っ張った。

「いたた、悪い悪い、何だいマイハニー」


「これからどうするの、コズモ?」


「そうだな、さっきから感じる魔力痕跡を辿ってみる」

「そして帝国を金にした魔法陣らしきものを解除する」

 タコゲス帝は部屋に置いていた。


 金色に変えられた廊下を歩き、魔力の痕跡を追いながら地下に向かう。


「行くぞミーネ、デハーマ帝国をこの状態にはさせない!」

「悪いが牢にいる、七罪も召集してくれ」


 ___________



 その頃、地下の図書館。


 鋭い痛みと同時に気配を感じる。

 頭の中で足りなかったピースを見つけた。

 見つけてしまったんだ。

(はぁ……..はぁ………お、思い出してたんだ)

 俺が座っている椅子から心配そうに近くにいるメリアは手を軽く握る。

「ねぇオリバー頭痛薬でも飲む?」

「頭痛薬はいらないよメリア」

 俺は椅子から立ち上がる。

 一歩前に出ようとした時、彼女は腕を引っ張って引き留める。

「どこに行くの?」

「...............」

 何も言わずに行こうと思ったけど、やはり話しておこう。

「なあ、メリア何で俺の能力が忘却だと隠してた?」

 メリアの目は開き、引っ張っていた手は少しゆるくなる。


「............思い出したのね」

「まさかオリバー、一人で行こうとしてたの!」

 メリアの言う通り、誰にも言わず一人で行こうとした。

「そうだけど」と言った瞬間。

 メリアから空手チョップを食らった。

「いたっ............何でチョップしたの」

「罰よ、全くもう、アニメの見過ぎよ!」

 もう一度チョップしようとしたけど、手を肩に乗せた。


「君には私の最大の支援魔法をたっぷり捧ぐ、それでギャフンとやりなさい」

「うん、ありがとうメリア!」

 彼女への感謝の気持ちとしてギュッとハグをした。

「あっちょっ、待ってそんなぁいきなり何て、ハグしなくても」

(子供だな、全く............こんな流れにしたくなかったのに)


 メリアはタツミを呼び出し、二人は詠唱を同時に唱えるようとした時、

 本を読んでいたとんがり帽子の女の子が俺に話しかけてきた。

「私も混ぜて良い?」

「良いよ、君は誰なの?」

「ムムっナタリアは私の事を紹介していないのか」

「うん」

「私はボニーだ、一応だけど青の勇者だ」

「よろしくボニーさん、俺はオリバーだ」

 互いの自己紹介を澄まし詠唱を始めた。


『『『強き心が続く限り、あなたの身体は動き、限界を超え、奇跡と共にあらゆる困難を超える、 ヴァイ・コム(Vai com)デウス(deus )』』


 詠唱の終わりと共に自分の身体に力がみなぎっていた。


 階段の近くに行くと立ち留まっていたサボンに話しかけられてきた。

「待ちなさいオリバー、渡したい物がある」

 彼女は自分のマントを取り差し出した。

「後で返えせよ、忘れるなよ」

「分かったよ、忘れないさパパっと倒して戻ってくる!」


 みんなと別れ、時の魔王を倒しアヤも倒す覚悟をしている。

 消えない不安はあるけど、やらなければならない、これが女神様がくれた頼み。

 これが全て終わればタツミに告白してみよう、初めての告白だけど............。


 色々不安はあるけどここまで自信満々で階段を上ったことないな。

 母さんからはすべての事に勇気を出してから後悔しなさいとよく言われたな。

 きっと大丈夫だ、何とかなる。

 アレックスの仇、時の魔王の野望も全員を止めて見せる。



読んでくれてありがとうございます、

いいねと思ったら、ブクマや感想や評価してくれると

めっちゃ喜びます。

まだまだ未熟だけど見てくれるだけでも嬉しいです。


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