未来の記念館
リュミエールの時計が示した新しい目的地。
『姉妹レンタル記念館・開館日』
悠真たちは、未来へ向かう準備を始めていた。
しかし、エレナが一つだけ注意する。
「未来へ行く場合、過去へ行くときよりも不安定です。」
「未来は、まだ確定していません。」
悠真が尋ねる。
「つまり、僕たちが何かをしたら、見た未来も変わる?」
「その可能性があります。」
あかりが笑う。
「じゃあ、未来を変えちゃうかもしれないね。」
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未来への扉
時計を中央の装置に置く。
すると、巨大な円形の扉が現れた。
ゴォォォ……。
扉の向こうには、無数の星。
ミナが計算する。
「目標時代――約800年後。」
ひかるが驚く。
「800年!?」
悠真が笑う。
「ずいぶん先だな。」
ノアムが言う。
「でも、見てみたいです。」
「僕たちが始めたことが、どうなったのか。」
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全員が船に乗り込む。
きずなの船が、時間の扉へ進む。
シュンッ――!
景色が一瞬で変わった。
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800年後の銀河
窓の外に広がっていたのは、今までとはまったく違う宇宙だった。
星と星の間に、光の道路が走っている。
宇宙船は自動的に道を進み、いろいろな星へ向かっていく。
ミナが驚く。
「銀河全体に、銀河の輪が広がっています。」
あかりが笑う。
「すごい……。」
さらに遠くを見る。
巨大な宇宙ステーションが浮かんでいた。
その中心に――。
『姉妹レンタル記念館』
の文字。
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記念館
船を降りると、一人の案内ロボットが近づいてきた。
「ようこそ、姉妹レンタル記念館へ。」
悠真たちは顔を見合わせる。
「本当にある……。」
館内には、これまでの歴史が展示されていた。
最初の部屋。
アリアとミナ。
次の部屋。
地球で始まった姉妹レンタル。
そして――。
ハルモニア。
エルピス。
エルピス・ノア。
リュミエール。
悠真たちが旅してきた場所が、すべて展示されている。
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「第二の姉妹」
そして、最後の部屋。
そこには二つの椅子が置かれていた。
一つには、
アリア・ミナ
もう一つには、
悠真・あかり
と刻まれている。
あかりが驚く。
「本当に私たちの名前がある……。」
その横には説明文があった。
『第二の姉妹――銀河の輪を再びつないだ旅人たち』
悠真は少し照れながら言った。
「僕たち、そんな大したことしてたかな。」
あかりが笑う。
「してたと思うよ。」
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未来の子どもたち
展示室の隣から、子どもたちの声が聞こえる。
「これが昔の姉妹レンタルなんだ!」
「へえー!」
「本当に、違う星の人をレンタルしてたの?」
案内ロボットが説明する。
「はい。」
子どもたちは不思議そうにする。
「今は普通に友達になれるのに?」
「はい。」
「どうして?」
ロボットは答える。
「昔は、知らない世界の人と会うことが難しかったからです。」
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悠真は、その会話を聞いて微笑んだ。
「あの未来では、本当に普通になったんだ。」
あかりも頷く。
「私たちが願ってた未来だね。」
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未来のミオ
すると、一人の女性が近づいてきた。
白い髪をした、穏やかな表情の女性。
「あなたたちが……悠真さんと、あかりさん?」
二人は驚く。
「僕たちを知ってるんですか?」
女性は笑った。
「私はミオ。」
悠真が目を丸くする。
「ミオ……?」
そう。
かつて時計で見た、未来の「最後の利用者」。
ミオは今、記念館の館長をしていた。
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「800年前、私は姉妹レンタルの最後の日を経験しました。」
「そして今は、この記念館を守っています。」
ミオは二つの椅子を見る。
「あなたたちが残してくれたものを、未来の人たちに伝えるために。」
悠真が尋ねる。
「でも、どうして僕たちがここに来ることを知っていたんですか?」
ミオは少し笑う。
「実は――。」
その瞬間、館内の壁に古い映像が映し出された。
そこには、アリアとミナ。
そして、もう一人。
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未来を見ていた人
その人物は、一万年前の映像で箱を置いていた謎の人物だった。
ミオが言う。
「この人は、時間の流れを研究していた最初の時間旅行者です。」
悠真が驚く。
「じゃあ、あの箱を置いたのは……。」
「はい。」
ミオが答える。
「未来のあなたたちが、この場所へ来ることを知っていたのです。」
あかりが驚く。
「じゃあ、私たちが見た一万年前の人物は……未来の人だった。」
「その通りです。」
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ミオは最後に、古い記録を再生した。
未来の誰かが残したメッセージ。
『時間を越えても、出会いは消えない。』
『今日の出会いが、遠い未来の誰かを支えることもある。』
悠真は静かにその言葉を聞いていた。
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そして突然。
記念館全体に警報が鳴り響く。
ピピピピッ!
ミオが驚く。
「どうしたの?」
案内ロボットが答える。
『未確認の時間航路を検出。』
スクリーンに、一本の未知の光が現れる。
その先には――。
『3000年後』
の文字。
さらに、その下にメッセージが表示された。
『第二の姉妹へ。』
『あなたたちの旅は、まだ終わっていません。』
悠真とあかりは顔を見合わせた。
800年後の未来を見届けたと思ったら――。
さらに遠い未来から、新しい呼び声が届いた。




