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ハルモニアへの旅立ち

セレスで見つかった古代の記録。


そこに残されていたのは――。


「アリアとミナは、ハルモニアで待っています。」


という謎の言葉だった。


数千年前の人物が、今も本当にハルモニアにいるのだろうか。


それを確かめるため、七つの世界から代表が集まった。


悠真、あかり、ひかる。


カナ、ミナ。


ルナ、セラ。


アオラ、ミエラ。


リラ、セイン。


ソラ。


ノアム。


そしてフィオナ。



---


出発準備


銀河中央の「みんなの家」に、大きな宇宙船が停泊していた。


名前は、


『きずなの船』


七つの世界の技術を組み合わせて作られた特別な船だ。


地球の航行技術。


月の通信装置。


アステリアの植物エネルギー。


ネオラの星光エンジン。


ネアの古代航路技術。


ミラージュの浮遊システム。


ノクタの音響システム。


さらにセレスから発見された「姉妹の輪・原型」。


まさに、みんなの力を合わせた船だった。



---


ひかるが船を見上げる。


「すごい!」


ソラも感心する。


「これならハルモニアまで行けそうだね。」


ミナが答える。


「ただし、航路が安定していません。」


悠真が尋ねる。


「どのくらい?」


「途中で何度か、古いゲートを通らないといけません。」


「もし失敗したら?」


「目的地が少しずれる可能性があります。」


あかりが笑う。


「少し?」


ミナは苦笑した。


「……かなり。」



---


出発!


全員が船に乗り込む。


悠真が操縦席につく。


「みんな、準備はいい?」


「はい!」


「大丈夫!」


「いつでも!」


「行きましょう!」


悠真がスイッチを入れる。


ゴォォォン!


きずなの船が浮かび上がる。


そして――。


シュンッ!


銀河中央から、一気に宇宙へ飛び出した。



---


最初の航路は順調だった。


地球が遠ざかる。


月が小さくなる。


アステリア、ネオラ、ネア。


それぞれの星が、光の点になっていく。


ひかるが窓の外を見ながら言う。


「宇宙って、こんなに広かったんだ……。」


ノアムが答える。


「私たちの世界では、星を見ることがありませんでした。」


「でも今は、こんなにたくさん見える。」


「不思議ですね。」



---


数時間後。


最初の古代ゲートに到着した。


巨大な輪のような装置が宇宙空間に浮かんでいる。


セインが確認する。


「ネアの古い航路記録と一致します。」


リラが操作する。


「ゲートを開きます。」


ピィィィン……。


ゲートが青く輝く。


しかし――。


突然、船が揺れた。


ガタガタガタッ!


「何!?」


あかりが驚く。


ミナが画面を見る。


「ゲートの向こうから何か来ます!」



---


全員が身構える。


しかし現れたのは――。


小さな宇宙船だった。


その船から通信が入る。


『すみません!』


画面に映ったのは、見知らぬ少年。


「ゲートの出口を間違えました!」


悠真たちは思わず顔を見合わせる。


「……出口を間違えた?」


少年は申し訳なさそうに笑う。


「はい。」


「僕、ハルモニアを探しているんです。」



---


「ハルモニアを?」


フィオナが驚く。


少年は頷く。


「僕の名前はレン。」


「ずっと前から、ハルモニアを探しています。」


「どうして?」


レンは少し考えてから答えた。


「僕の家に、古い写真があるんです。」


画面に写真が映る。


そこには――。


アリアとミナ。


そして、その二人の後ろに立つ一人の人物。


悠真が写真を見て驚く。


「この人……。」


ミナも目を見開いた。


「『最初の宇宙家族』の映像に出ていた人物です。」



---


レンは言った。


「この人は、僕の祖先なんです。」


「そして、家にこんな言葉が残されています。」


写真の裏側を見せる。


そこには――。


『ハルモニアへの道は、姉妹の輪が開く。』


と書かれていた。



---


悠真は笑った。


「じゃあ、レンも一緒に行こう。」


「いいんですか?」


「ああ。」


あかりも頷く。


「一人で探すより、みんなで探した方がいいよ。」


レンの顔が明るくなる。


「ありがとう!」


こうして、旅の仲間が一人増えた。



---


しかし、その直後。


古代ゲートが突然、赤く点滅する。


『警告。』


『ハルモニア航路――閉鎖まで残り72時間。』


ミナが驚く。


「72時間しかありません!」


悠真が操縦席を握る。


「急ごう!」


きずなの船は、次のゲートへ向かって加速する。


その先にあるのは――。


数千年もの間、誰もたどり着けなかった星。


ハルモニア。


そしてそこには、本当にアリアとミナが待っているのだろうか。

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