銀河中央の大交流会
銀河中央・みんなの家。
数百年ぶりに、その巨大な施設へ明かりが戻った。
地球。
月。
アステリア。
ネオラ。
そして、まだ名前も知らない遠い星々。
次々と通信がつながっていく。
「こんなにたくさん……。」
あかりがホログラムを見上げる。
画面には、無数の星が表示されていた。
悠真が笑う。
「これ全部、今日の交流会に参加するんだ。」
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最初に参加したのは、地球チーム。
悠真、あかり、ひかる。
続いて月面基地のカナ、大地、ミナ。
アステリアからはルナ、セラ、ノア。
ネオラからはアオラ、ミエラ、トル。
そして――。
銀河の各地から、たくさんの代表者が参加した。
見た目も言葉も文化も、それぞれ違う。
けれど、今日は全員が同じ場所にいる。
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司会を担当することになったあかりが、マイクを持つ。
「今日は、姉妹になる必要はありません。」
「家族になる必要もありません。」
「ただ、隣にいる人と話してみましょう!」
大きな拍手が起きる。
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最初の企画は、
「私の星の好きなもの」
だった。
ある星の代表は、空に浮かぶ巨大な花を紹介した。
別の星の代表は、海の中にある町を紹介した。
小さな惑星から来た代表は、珍しい石を見せる。
月面基地からは、地球の写真。
地球からは、桜の写真。
アステリアからは、みんなの輪にある大きな木。
ネオラからは、星の光を集める塔。
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すると、ある星の代表が質問した。
「どうして、あなたたちはこんなに違うのに、一緒に話せるのですか?」
悠真が答える。
「最初は、分からないことだらけでした。」
「でも、分からないからこそ聞いてみたんです。」
「『あなたは何が好き?』って。」
その代表は少し考えた。
「……なるほど。」
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次の企画は、みんなで作る大きな絵。
それぞれの星から、一つずつ絵を送ってもらう。
地球から桜。
月から地球。
アステリアから二つの月。
ネオラから星の光。
別の星から海。
また別の星から山。
一枚。
また一枚。
それらを組み合わせていく。
すると――。
銀河全体を描いたような巨大な絵が完成した。
中央には、大きな円。
その中には、さまざまな星の人々が手をつないでいる。
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ミナが感心する。
「こんな絵、初めて見ました。」
カナが笑う。
「みんな違う絵を描いたのに、一つになったね。」
ルナが答える。
「だから面白いんだと思います。」
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交流会の最後。
銀河中央の施設に、記念プレートを置くことになった。
プレートには、みんなで相談して決めた言葉が刻まれる。
『ここでは、誰も無理に家族にならなくていい。』
『ただ、互いを知ろうとすることから始めよう。』
そして最後に――。
『みんなの家は、みんなで作る。』
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プレートが設置される。
その瞬間。
銀河中央の施設全体が一斉に輝いた。
遠く離れた星々にも、その光が届く。
地球から。
月から。
アステリアから。
ネオラから。
そして銀河のさらに遠くへ。
キラッ。
新しい星が一つ、地図に表示された。
しかし、その星には名前がない。
ルナが調べる。
「通信信号はありません。」
ミナも確認する。
「生命反応も……まだ分かりません。」
悠真が画面を見る。
すると、星のそばに小さな文字が浮かんだ。
『未接続』
あかりが笑う。
「じゃあ、次に行く場所が決まったね。」
ひかるが目を輝かせる。
「今度は、まだ誰ともつながっていない星!」
悠真は苦笑しながら頷いた。
「どうやら、姉妹レンタルの旅は、まだまだ終わりそうにないな。」
銀河中央の大交流会は、大成功に終わった。
そして新たな旅の目的地――。
『未接続の星』
が決まった。
そこには、誰が住んでいるのか。
そもそも、本当に誰かが住んでいるのか。
誰にも分からない。
ただ一つ分かっていること。
新しい出会いが、また始まろうとしている。




