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遠い星からの招待状

世界ネットワークの画面に現れた、見知らぬ星。


アステリアのルナでさえ、その存在を知らなかった。


「この信号……かなり遠いです。」


ミナが分析する。


「アステリアからでも、簡単には届かない距離ですね。」


悠真が画面を見る。


そこには、青白く輝く惑星が映っていた。


星の名前は――。


『ネオラ』


---


ネオラから届いたメッセージは、とても短かった。


『私たちは、長い間ひとりでした。』


『あなたたちの交流を見つけました。』


『私たちにも、仲間になれる場所を作ってください。』


あかりが言う。


「また『みんなの家』が必要なんだね。」


ルナがうなずく。


「私たちも最初は同じでした。」


「だったら、今度は私たちが助ける番です。」


---


そこで、地球・月・アステリアの三つの場所から、ネオラとの交流会を開くことになった。


今回の代表は――。


地球から悠真たち。


月からカナたち。


アステリアからルナ、セラ、ノア。


そしてネオラから三人。


アオラ。


ミエラ。


トル。


三人は、地球の人々とはまったく違う姿をしていた。


それでも、声の調子や笑い方には親しみを感じる。


---


最初の質問。


悠真が尋ねる。


「ネオラでは、どんなことをして過ごしているんですか?」


アオラが答える。


『私たちは、星の光を集める仕事をしています。』


画面に、巨大な塔が映る。


その塔は、星の光を集めて町へ送っているらしい。


ミエラが言う。


『でも最近、塔の数が減りました。』


「どうして?」


『一緒に作業する人が減ったからです。』


ネオラでは、人々がそれぞれ別々に暮らすようになり、共同作業が少なくなっていた。


---


そこで、アステリアのルナが提案する。


『私たちも、昔は同じでした。』


『だから、一緒に何か作ってみませんか?』


ネオラの三人が驚く。


『何を?』


あかりが笑う。


「姉妹レンタル!」


---


今回のテーマは、


『一緒に星の灯りを作る』


だった。


地球からは、みんなの家の写真。


月からは、月面基地の映像。


アステリアからは、みんなの輪の木の葉。


そしてネオラからは、星の光。


それぞれの場所から「大切なもの」を一つずつ集める。


---


ネオラでは、三人が久しぶりに一緒に作業を始めた。


アオラが装置を調整する。


ミエラが光のデータを整理する。


トルが塔の周囲を確認する。


最初はぎこちなかった。


しかし――。


「ここをお願い!」


「分かった!」


「次は私がやる!」


少しずつ声が増えていく。


そして、三人の作業が一つにつながった。


---


夜。


ネオラの町に、一つの光が灯る。


続いて二つ。


三つ。


やがて、町全体が星明かりに包まれた。


アオラが言う。


『こんなに明るい町を見たのは、久しぶりです。』


ミエラが笑う。


『一人ではできなかったね。』


トルも答える。


『三人ならできた。』


---


交流会の最後。


悠真が言った。


「姉妹レンタルは、本当の姉妹になるためのものじゃありません。」


「誰かと一緒に過ごして、お互いを知るためのものです。」


ルナが続ける。


「そして、一緒に何かを作る。」


カナも笑う。


「離れていても、仲間だと感じられる。」


ネオラの三人は黙って聞いていた。


そしてアオラが言う。


『私たちも、今日から仲間です。』


---


世界ネットワークの地図に、新しい光が加わった。


ネオラ――接続完了。


地球。


月。


アステリア。


ネオラ。


四つの星が光る。


ところが――。


地図のさらに端に、また小さな点が現れた。


今度は通信ではない。


古いデータだった。


ミナが確認する。


「このデータ……ずっと前から存在していたみたいです。」


「いつから?」


「記録上では――数百年前。」


画面に古いメッセージが表示される。


『もし、このメッセージを見つけたなら。』


『私たちの「みんなの家」を探してください。』


最後に、送り主の名前。


『地球外交流計画・第一号』


悠真たちは言葉を失った。


姉妹レンタルの歴史は――。


実は、もっと昔から宇宙へ続いていたのかもしれない。

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