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星を越えた姉妹レンタル

未知の惑星から届いた招待状。


そのニュースは、世界中を驚かせた。


地球の「みんなの家」だけではない。


月面基地のクルーも参加する、初めての異星間交流。


そして、その中心となるのは――。


姉妹レンタル。


---


数週間後。


宇宙開発施設に、世界中から代表者が集まった。


日本からは悠真、あかり、ひかる。


台湾からリン。


イタリアからルカ。


アフリカからサミ。


南米からルシア。


エマの島からエマ。


北の村からレオ。


月面基地からはカナ、大地、ミナ。


さらに、これまでの姉妹レンタルに参加した美月、結衣、凛、花音、葵、千夏、楓、美咲、七海、莉子たちもオンラインで参加する。


「こんなに仲間が増えたんだね。」


あかりが世界地図を見る。


そこには地球。


月。


そして、遠い宇宙に浮かぶ未知の惑星。


---


今回の計画では、悠真たちが直接未知の惑星へ行くわけではない。


まずは月面基地から、遠距離通信による交流を行う。


そして、その交流が成功したら、将来の正式な訪問計画を検討する。


「まずは安全第一です。」


理事長が説明する。


悠真も頷く。


「うん。」


「遠くに行くことより、ちゃんとつながることが大切だから。」


---


そして交流の日。


世界中の「みんなの家」が一斉に通信を開始する。


月面基地のカナがマイクを持つ。


「こちら月面基地。」


悠真が続ける。


「こちら地球。」


そして――。


未知の惑星から声が届く。


『こちら、惑星アステリア。』


ついに、相手の惑星名が分かった。


アステリア。


---


画面に、アステリアの住民が映る。


地球人とは少し違った姿をしている。


けれど、その表情には親しみがあった。


代表の一人が話す。


「私の名前は、ルナです。」


「今日は、私たちの『みんなの輪』を紹介します。」


画面が切り替わる。


そこには、巨大な広場。


中央には一本の大きな木。


その周囲に、多くの人々が集まっている。


---


悠真たちは、地球の「みんなの家」を紹介する。


あかりは日本の建物。


リンは台湾の仲間たち。


エマは島の通信塔。


レオは北の村。


カナは月面基地。


それぞれが、自分たちの大切な場所を紹介する。


ルナは驚いたように言った。


「あなたたちの星にも、私たちと似た場所があるのですね。」


悠真が笑う。


「違うところもいっぱいあるけど、大切にしているものは似ているのかもしれないね。」


---


そして、いよいよ姉妹レンタルの時間。


アステリア側から三人が選ばれた。


長女役のルナ。


次女役のセラ。


三女役のノア。


地球側からは、美月、結衣、凛、花音が参加する。


最初は、お互いに少し緊張していた。


しかし、簡単なゲームを始めると――。


「それ、地球にもあるよ!」


「本当?」


「こっちは初めて見た!」


笑い声が広がる。


言葉の違いがあっても、表情や動きで伝わることがある。


---


最後の企画は、「家族にプレゼントしたいもの」を紹介すること。


美月は、手作りのしおり。


結衣は、みんなで撮った写真。


凛は、花壇で育てた花の写真。


花音は、思い出を描いた絵。


アステリア側も、それぞれ大切なものを紹介する。


ルナは小さな光る石。


セラは故郷の木の葉。


ノアは、家族からもらった小さな飾り。


---


交流が終わる頃。


ルナが言った。


「今日、私たちは『姉妹』という言葉の新しい意味を知りました。」


悠真が尋ねる。


「どんな意味?」


ルナは笑った。


「同じ家に生まれた人だけではなく、互いを大切にする人たちも、姉妹のようになれる。」


あかりが笑顔になる。


「それ、私たちがずっとやってきたことだね。」


---


通信終了。


世界ネットワークの画面に、新しい表示が追加される。


『惑星アステリア――友好接続完了』


地球。


月。


アステリア。


三つの場所が光る。


悠真はその画面を見つめる。


「すごいな……。」


ひかるが笑う。


「次は、どこまでつながるんだろう?」


その瞬間。


アステリアから緊急通信が入った。


『大変です。』


『私たちの「みんなの輪」が、突然停止しました。』


画面の向こうで、ルナが不安そうな表情を見せる。


そして最後に――。


『助けてください。』


悠真たちは顔を見合わせた。


友好交流は終わったばかり。


しかし今度は、本当の意味でアステリアを助ける旅が始まろうとしていた。

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