新しい姉妹、レンタル開始!
世界ネットワークが完成してから、しばらく経ったある日のこと。
悠真たちが「みんなの家」で作業をしていると、受付のベルが鳴った。
チリン、チリン。
「いらっしゃいませ!」
あかりが入口へ向かう。
そこに立っていたのは、二人の女の子だった。
一人は、少し大人しそうな雰囲気。
もう一人は、元気いっぱいで明るい笑顔。
二人は顔を見合わせる。
そして同時に頭を下げた。
「よろしくお願いします!」
あかりが目を丸くする。
「もしかして……姉妹レンタルのお申し込みですか?」
「はい!」
元気な方の女の子が答える。
「私たち、新しい姉妹レンタルを始めたいんです!」
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二人の名前は――。
姉が美月。
妹が結衣。
美月は落ち着いた性格で、読書が大好き。
結衣は元気で、スポーツが得意。
性格は正反対だが、とても仲の良い姉妹だった。
しかし、二人には一つ問題があった。
「私たち、最近ちょっとだけケンカが増えちゃって……。」
結衣が申し訳なさそうに言う。
美月も苦笑する。
「お互いに忙しくなって、前みたいに話す時間が減ってしまったんです。」
ひかるが尋ねる。
「それで、姉妹レンタルを?」
美月はうなずいた。
「はい。」
「もう一度、姉妹として一緒に何かをする時間を作りたいんです。」
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理事長は二人の話を聞くと、すぐに新しい企画を提案した。
「では、今回の姉妹レンタルは特別企画にしましょう。」
「二人で『みんなの家』を一日運営してみるんです。」
結衣が驚く。
「私たちが?」
「そう。」
あかりが笑う。
「二人で協力して、訪れた人たちのお手伝いをするの。」
美月も少し緊張しながらうなずく。
「やってみます。」
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当日。
朝から「みんなの家」には、たくさんの人が訪れた。
最初のお客さんは、小さな男の子。
「絵本を読んでほしい!」
美月が笑顔で答える。
「もちろん。」
美月は男の子と一緒に絵本を読む。
一方、結衣は外で子どもたちと遊んでいる。
「次はボール遊び!」
「待ってー!」
みんなが走り回る。
姉は静かな遊び。
妹は元気な遊び。
二人の得意分野が自然に分かれていく。
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昼頃。
突然、結衣が困った顔をする。
「お姉ちゃん!」
「どうしたの?」
「午後のイベント、私一人じゃ無理かも。」
美月は少し考えてから笑った。
「じゃあ、一緒にやろう。」
「私が説明するから、結衣はみんなをまとめて。」
「うん!」
二人で協力すると、イベントは大成功。
参加した子どもたちから大きな拍手が起こった。
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夕方。
仕事が終わると、二人はベンチに座った。
結衣が言う。
「今日、楽しかった。」
美月も笑う。
「私も。」
「最近、私たち、ちゃんと話してなかったね。」
「うん。」
二人は少し照れながら笑った。
あかりが遠くからその様子を見ていた。
ひかるが言う。
「姉妹レンタルって、誰かのためだけじゃないんだね。」
悠真も笑う。
「うん。」
「一緒に過ごすことで、自分たちも大切なものを思い出せる。」
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その日の帰り。
美月と結衣は受付で正式に登録をした。
『新規姉妹レンタル・美月&結衣』
登録完了。
二人は顔を見合わせる。
「これからもよろしくね、お姉ちゃん。」
「こちらこそ、よろしく。」
その瞬間、世界ネットワークの画面に新しい表示が追加された。
『新しい姉妹レンタル、活動開始。』
そして、画面の隅には次の依頼が表示される。
『姉妹ではない二人を、姉妹として迎えてほしい。』
悠真たちは顔を見合わせた。
「姉妹じゃない二人……?」
新しい「姉妹レンタル」の依頼。
次は、血のつながらない二人が姉妹になる物語が始まろうとしていた。




