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南米の山村

アフリカの村を出発したスマイルキャラバン号。


次の目的地は、南米の山あいにある小さな村だった。


飛行機と車を乗り継ぎ、険しい山道を進んでいく。


「すごい山!」


あかりが窓の外を見ながら声を上げる。


雲が山の中腹に浮かび、遠くには雪をかぶった山々が見える。


ひかるは地図を確認した。


「この先に村があるみたい。」


やがて車は、石造りの家が並ぶ小さな村に到着した。


---


村で待っていたのは、少女のルシアだった。


「ようこそ!」


ルシアは明るく笑った。


「私たちは、皆さんが来てくれるのを待っていました。」


悠真が尋ねる。


「今回の依頼は?」


ルシアは村の中央にある古い建物を指差した。


「あの建物を、子どもたちが勉強したり、みんなで集まったりできる場所にしたいんです。」


建物は古く、窓も少し壊れていた。


しかし、壁には色鮮やかな模様が残っている。


「昔は村の集会所だったんです。」


ルシアが説明する。


「でも、長い間使われていませんでした。」


---


翌朝。


悠真たちはさっそく修復作業を始めた。


あかりと子どもたちは壁に新しい絵を描く。


ひかるは古い本を整理する。


さくらと美咲は家具を磨く。


ひまりは入口の飾りを作る。


そして悠真とルシアは、壊れた窓を修理した。


「少しずつ、昔の姿に戻ってきたね。」


ルシアが嬉しそうに言う。


「うん。」


悠真も笑う。


「でも、ここにはまだ何か問題がありそうだね。」


---


その日の夕方。


村の広場で、ルシアが古い地図を見せてくれた。


「この村には、昔から伝わる大切な場所があります。」


地図には、村の外れにある山道が描かれていた。


「『星の展望台』?」


あかりが読む。


「昔は、村の人たちがそこで星を見ていたんです。」


「でも、今は誰も行きません。」


ひかるが尋ねる。


「どうして?」


ルシアは少し困った顔をした。


「昔、そこで大切なものがなくなったからです。」


---


翌日。


悠真たちはルシアと一緒に山道を歩いた。


しばらく進むと、森の中に古い石造りの建物が見えてきた。


屋根は壊れていたが、壁には星の模様が刻まれている。


「ここが展望台?」


悠真が尋ねる。


「そうです。」


ルシアは建物の中へ入った。


中央には、空っぽの台座があった。


その台座には文字が刻まれている。


『村を照らす星は、みんなの心の中にある』


あかりが不思議そうに台座を見る。


「ここには、何が置かれていたの?」


ルシアは首を横に振る。


「誰も知りません。」


その時、ひかるが床に落ちている小さな金属片を見つけた。


「これ……何かの一部みたい。」


悠真が拾い上げる。


すると、山の奥から――


カーン……。


どこかで鐘の音が響いた。


ルシアの顔色が変わる。


「そんな……。」


「この鐘は、何十年も鳴っていないはずです。」


一同は顔を見合わせた。


失われた「星の展望台」の秘密。


そして、突然鳴り響いた謎の鐘。


南米の山村で、新たな物語が始まろうとしていた。

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