↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
37/148

はじめての海外

全国交流会から一か月後。


悠真たちは理事長に呼ばれ、「姉妹レンタル本部」に集まっていた。


会議室の机の上には、一枚の世界地図が広げられている。


「いよいよ海外ですね。」


美咲が少し緊張した表情で言う。


理事長はうなずいた。


「皆さんに最初に向かっていただくのは、日本から一番近い協力地域の一つです。」


地図の一点を指差す。


「目的地は台湾。」


「台湾の子ども交流団体から、『みんなの家』の活動を学びたいという依頼が届きました。」


「わあ!」


あかりが目を輝かせる。


「海外でも友達ができるかな?」


ひかるは少し緊張しながら微笑んだ。


「言葉は違っても、笑顔は伝わるよね。」


悠真も力強くうなずく。


「まずは相手の文化を知ることから始めよう。」


---


数日後。


飛行機が台湾に到着した。


空港では、一人の女性が笑顔で出迎えてくれた。


「ようこそ!」


流ちょうな日本語で話しかける。


「私はリンです。」


「今回、皆さんをご案内します。」


一行はリンに案内され、交流施設へ向かった。


そこには多くの子どもたちが待っていた。


最初は少し緊張していた子どもたちだったが、あかりが折り紙を取り出す。


「一緒に折ってみよう!」


ひかるは絵本を見せながら、ゆっくりと読み聞かせを始めた。


言葉が全部分からなくても、子どもたちは絵を見て笑顔になる。


さくらは日本のお菓子作りを紹介し、美咲は一緒にゲームを始めた。


ひまりは身ぶり手ぶりを交えながら折り紙を教える。


いつの間にか、部屋いっぱいに笑い声が広がっていた。


---


夕方。


リンが悠真に話しかけた。


「実は、一つお願いがあります。」


「町外れに古い児童館があります。」


「昔は子どもたちでいっぱいでしたが、今は誰も利用していません。」


悠真は静かに聞く。


「そこを『みんなの家』にできませんか?」


「もちろん。」


悠真は仲間たちを見渡した。


「また、一歩ずつ始めよう。」


みんなは笑顔でうなずいた。


しかし、その様子を遠くから見つめる一人の青年がいた。


「外国から来た人たちに……何ができる。」


そうつぶやくと、静かに立ち去っていった。


新しい国での最初の挑戦が、今始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。