表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
36/124

全国交流会

全国交流会の日。


大きな公園には、日本各地から「みんなの家」の仲間たちが集まっていた。


森田さんの町の人々。


海辺の町の七海。


霧ヶ谷町の蒼。


花音や蓮、湊、結衣も元気な笑顔で会場にやって来る。


「悠真さん!」


「久しぶり!」


あちこちで再会を喜ぶ声が響いた。


あかりは嬉しそうに飛び跳ねる。


「みんな元気だったんだね!」


ひかるも優しく微笑む。


「また会えて、本当に嬉しいです。」


---


会場には、それぞれの町の特産品や遊びが並んでいた。


海辺の町は新鮮な魚料理。


山の村は採れたての野菜。


霧ヶ谷町は手作りの木工細工。


子どもたちは町の垣根を越えて遊び、大人たちはお互いの経験を語り合っている。


「こういう方法もあるんだ。」


「今度、私たちの町でもやってみよう。」


笑顔の輪はどんどん広がっていった。


---


午後になると、理事長がステージへ上がった。


「皆さん、本日はありがとうございます。」


会場は静まり返る。


「最初は小さな一歩でした。」


「しかし今では、多くの町に『みんなの家』が生まれました。」


大きな拍手が起こる。


そして理事長は悠真たちをステージへ呼んだ。


「この活動を支えてくれた六人に、心から感謝します。」


悠真たちは照れくさそうに頭を下げた。


---


その時、一人の小さな女の子がステージへ駆け寄ってきた。


「ありがとう!」


女の子は花束を悠真へ渡す。


「私、お友達ができたの!」


続いて別の男の子が言う。


「ぼくも!」


「『みんなの家』ができてから、毎日が楽しい!」


その言葉を聞いたあかりは目を潤ませる。


ひかるも静かに涙をぬぐった。


---


夕方。


交流会の最後に、白石誠一がマイクを持った。


「私は長い間、一人で夢を追いかけていました。」


「でも、その夢は一人では叶えられませんでした。」


誠一は悠真たちを見つめる。


「皆さんがいたから、この夢は現実になりました。」


会場から大きな拍手が送られる。


---


交流会が終わり、夕焼けの空の下。


悠真たちは並んで歩いていた。


「ずいぶん仲間が増えたね。」


美咲が笑う。


「うん。」


さくらもうなずく。


「でも、これで終わりじゃない。」


悠真は空を見上げた。


「まだ笑顔を待っている人が、どこかにいる。」


その時、理事長の携帯電話が鳴った。


「……はい。」


理事長の表情が少し変わる。


「分かりました。」


電話を切ると、悠真たちに向き直った。


「皆さん。」


「海外から協力の依頼が届きました。」


「『みんなの家』を、日本の外にも広げてほしいそうです。」


一同は驚いて顔を見合わせる。


新しい舞台は、海を越えた世界へ――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ