表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
32/120

海辺の灯台の秘密

海辺の町に到着した悠真たち。


少女の名前は七海ななみ


七海は古い灯台を見つめながら話し始めた。


「昔、この町はすごくにぎやかだったんです。」


「港には漁師さんたちの声が響いて、夜には灯台の明かりを見ながら、みんなで集まっていた。」


「でも、十年前から誰も灯台に近づかなくなりました。」


あかりが首をかしげる。


「どうして?」


七海は少し迷ったあと答えた。


「灯台の地下にある部屋を見つけた人が……町を出て行ったから。」



---


翌日。


悠真たちは灯台へ向かった。


古い扉には、錆びたプレートが付いていた。


『未来へつなぐ場所』


ひかるが文字を読む。


「怖い場所というより……誰かの願いが込められている感じがします。」


悠真が扉を押す。


ギィ……。


中は静かだった。


階段を下りていくと、地下には小さな部屋があった。


そこには古い写真や日記が残されていた。



---


「これは……。」


さくらが一冊の日記を開く。


そこには、昔の灯台守の記録が書かれていた。


> 『この灯台は、船を導くだけではない。』


『迷った人の心を照らす場所にしたい。』




美咲が写真を見る。


そこには、昔の町の人たちが灯台の下で笑顔で集まっていた。


「ここも……昔は『みんなの家』みたいな場所だったんだね。」


悠真はうなずく。


「でも、どうして使われなくなったんだろう。」



---


その時。


奥の棚から一枚の手紙が落ちた。


差出人は――


『白石誠一』


「あっ……!」


あかりとひかるが驚く。


手紙にはこう書かれていた。


> 『もし、この手紙を見つけた人へ。』


『人が離れてしまった場所でも、もう一度笑顔を取り戻せる。』


『大切なのは、過去を恐れることではなく、未来を信じること。』




ひかるは静かにつぶやく。


「お父さんは……ここにも来ていたんだ。」



---


その夜。


悠真たちは灯台を掃除し、町の人たちに声をかけた。


しかし、誰も来ようとしない。


「昔のことは忘れたいんだ。」


「また同じことになるかもしれない。」


そんな声が聞こえる。


すると、七海が一歩前に出た。


「私は忘れたくない。」


「この町が、昔みたいに笑っていたことを。」


「もう一度、やってみたい。」


七海の言葉に、一人のおじいさんが近づいた。


「……君は、あの灯台守のお孫さんだね。」


七海は驚く。


「え?」


おじいさんは古い鍵を取り出した。


「この鍵を渡す時が来たようだ。」


「灯台の本当の役割を、みんなに伝えるために。」


悠真たちは鍵を見る。


そこには小さな文字で刻まれていた。


『心を照らす灯』


海風が吹き抜ける。


眠っていた灯台の物語が、再び動き始めた――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ