町に隠された秘密
古い写真の裏に書かれた一文。
『この町の秘密を知る者は、二度と戻れない。』
花音は青ざめた顔で写真を見つめていた。
「……これ、どこで見つけたの?」
悠真が尋ねる。
「昔、祖父の家にあったもの。」
花音は静かに答えた。
「子どもの頃から気になっていた。でも、大人たちはこの写真の話をすると黙ってしまうの。」
ひかるが写真をじっと見る。
「この人たち……今の町の人たちに似ています。」
写真には、笑顔で集まる町の人々が写っていた。
しかし、その中心には一人だけ知らない人物がいた。
「この人は誰?」
さくらが指をさす。
花音は首を横に振った。
「誰も教えてくれない。」
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翌日。
悠真たちは町の図書館へ向かった。
「昔の記録が残っているかもしれない。」
古い新聞や資料を調べていると、一冊の古いノートが見つかった。
表紙には、
『町づくり記録』
と書かれていた。
中には、昔この町で開かれていた交流会の記録が残っていた。
「ここにも写真と同じ人がいる。」
美咲が驚く。
その人物の名前は――。
「白石誠一」
「白石……?」
あかりとひかるが顔を見合わせる。
「私たちと同じ名字……。」
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その夜。
スマイルキャラバン号に戻ると、あかりとひかるは理事長へ連絡を取った。
しばらくして、理事長から返事が届く。
「白石誠一……。」
理事長の声が少し低くなる。
「その名前は、『姉妹レンタル』とも関係があります。」
「えっ?」
悠真たちは驚く。
理事長は続けた。
「彼は昔、人と人をつなぐ活動をしていた人物です。」
「しかし、ある出来事をきっかけに姿を消しました。」
ひかるが尋ねる。
「それって……私たちと何か関係があるんですか?」
少しの沈黙。
そして理事長は答えた。
「あります。」
「白石誠一は……あなたたち双子のお父さんです。」
「えっ……!」
あかりとひかるは言葉を失った。
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翌朝。
二人は町の古い時計塔へ向かった。
そこには、一枚のプレートが残されていた。
『人と人が支え合う町を目指して』
その下には、白石誠一の名前。
「お父さんは……この町を変えようとしていたんだ。」
あかりがつぶやく。
ひかるは静かにうなずく。
「でも、どうしていなくなったの?」
その時、時計塔の奥から声がした。
「それは、私が知っています。」
振り返ると、町でずっと閉じこもっていた老人が立っていた。
「白石さんは、逃げたんじゃありません。」
「この町を守るために……一人で秘密を抱えたのです。」
悠真たちは息をのむ。
町の過去。
白石家の秘密。
そして、姉妹レンタルの始まりにつながる真実。
物語は大きな謎へ近づいていく――。




