探索の道
第∞+3世界。
ミチが選んだ「探索」の道は、空へ向かって伸びていた。
悠真たちはその道を歩き続ける。
やがて前方に、巨大な門が見えてきた。
門には大きく、
――【第三の歴史・未来を共有する場所】
と刻まれている。
「未来を……共有する場所?」
ノノが首をかしげる。
「自分の未来って、自分だけのものじゃないのかな?」
アカリが門に触れる。
すると、門の表面に無数の光が浮かび上がった。
街へ進む未来。
森へ進む未来。
海へ進む未来。
新しい世界を作る未来。
誰かと出会う未来。
そして――まだ誰にも想像されていない未来。
シンが静かに言った。
「未来は、一人で作るものとは限らない」
オボロが続ける。
「誰かの選択が、別の誰かの未来につながることもある」
キボウは光を見ながら笑った。
「だから、未来を共有するんだね」
門がゆっくり開いた。
その向こうには、巨大な広場があった。
広場の中央には一本の大きな木。
その木には、まだ葉が一枚もない。
ミライが近づく。
「この木……未来そのものなのかも」
記録者が調べる。
「名前はありません。ですが、この木には未来を記録する力があります」
するとミチが一本の枝に触れた。
――ポッ。
小さな葉が生まれた。
その葉には、
【ミチ――未知を探す】
と書かれている。
「僕の未来……」
ミチは嬉しそうに笑った。
ところが、その直後。
別の枝にも葉が生まれた。
【悠真――???】
悠真が驚く。
「僕の未来が……まだ決まってない?」
記録者が答える。
「決まっていないのではありません」
「え?」
「未来が大きすぎて、一つの言葉では記録できないのです」
悠真は木を見上げた。
すると、ノノ、カイ、アカリ、シン、オボロ、キボウ、レイン、ユラ、アオ、アス、ミライ、キオク、イマ、トキ、ハジメ。
全員の枝にも葉が生まれていく。
だが、どの葉にも「未来の名前」は書かれていなかった。
ハジメが笑う。
「僕たちの未来は、まだ途中なんだね」
その瞬間、木の中心から光が広がった。
そして一本の新しい枝が、ミチの枝から伸びていく。
ミチが驚く。
「僕の未来から……別の未来が?」
悠真がうなずく。
「誰かの未来が、誰かの未来につながるんだ」
広場いっぱいに光が広がる。
すると、空に新しい文字が現れた。
【第三の歴史――未来は共有される】
さらに、その下にもう一つ。
【次の問い――誰かの未来を、誰が決めるのか?】
全員が空を見上げた。
ミチが小さくつぶやく。
「……誰かの未来を、誰かが決める?」
その瞬間。
未来の木のすべての葉が、一斉に揺れた。
そして広場の奥に、今まで存在しなかった巨大な扉が現れる。
扉には――
【決められた未来】
と書かれていた。
悠真は扉を見つめる。
「……行ってみよう」
ミチも頷く。
こうして一行は、第∞+3世界の新たな歴史へ足を踏み入れることになった。




