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姉妹レンタル  作者: なんなん


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最初の発見者の正体

『最初の発見者――???』


空中に浮かんだ文字が、ゆっくりと変化していく。


悠真たちは息をのんで見守った。


「誰になるんだろう……」


ノノがつぶやく。


文字は何度も姿を変えた。


『ハジメ』


『悠真』


『ノノ』


『アカリ』


『シン』


『オボロ』


『キボウ』


『ミオ』


『レイン』


『キオク』


『アス』


『ミライ』


『イマ』


『トキ』


そして最後に――。


『記録者』


「記録者まで候補になるの?」


カイが驚く。


記録者は首を横に振った。


「私も、この世界を最初に発見した記憶はありません」


すると、文字がすべて消えた。


そして新しい言葉が現れる。


『最初の発見者――一人ではない』


「え?」


全員が顔を見合わせた。


続いて、空に無数の光が現れた。


光の一つ一つには、これまでの旅の場面が映っている。


第∞世界。


第∞+1世界。


第∞+2世界。


そして、第∞+3世界。


「これ……僕たちの旅?」


悠真が目を見開く。


記録者が静かに言った。


「違います」


「え?」


「これは、あなたたちが世界を見つけるたびに生まれた『発見』そのものです」


一つの光が悠真の前に降りてきた。


そこには、最初の世界を見つけた瞬間が映っている。


別の光には、ノノが新しい場所を見つけた場面。


さらに別の光には、アカリが未知の可能性を見つけた場面。


オボロが忘れられた記憶を見つけた場面。


キボウが諦めかけた未来の中から希望を見つけた場面。


キオクが過去を見つけた場面。


イマが現在を見つけた場面。


アスが未知の未来を見つけた場面。


ミライが自分の未来を選んだ場面。


トキが時間そのものを見つけた場面。


そして――。


ハジメが第∞+3世界そのものを見つけた場面。


「全部……『発見』なんだ」


ハジメが呟く。


すると、あの小さな少年が前へ出た。


「だから、僕も一人ではなかったんだね」


悠真が尋ねる。


「どういうこと?」


少年は胸の∞+3の紋章に触れた。


「僕は、誰か一人が見つけたから生まれたんじゃない」


「みんなが『まだ知らないものを探したい』と思ったから、生まれたんだ」


その瞬間――。


少年の姿が光に包まれた。


そして世界中に声が響く。


『最初の発見者――探索したすべての存在』


『第∞+3世界――最初の歴史、確定』


大地が震える。


紫色だった空が、青、金、緑、赤、白へと次々に変化する。


無数の星が生まれ、島々がつながっていく。


そして初めて――。


風が吹いた。


「わあ……!」


ノノが空を見上げる。


鳥たちが飛び始める。


森から動物たちが顔を出す。


遠くの街には、明かりが一つ、また一つと灯っていく。


記録者の本にも文字が浮かんだ。


『第∞+3世界――歴史第一日』


『第一の歴史――発見』


『この世界は、誰か一人によって発見されたのではない』


『探し続けた者たちによって、発見された』


カイが笑う。


「ようやく記録できました」


しかし、最後の一文を読んだ瞬間、カイの表情が変わった。


「……まだあります」


「何が?」


悠真が尋ねる。


カイは本を見せた。


最後のページには――。


『第二の歴史――未定』


と書かれていた。


そして、その下に新しい質問が現れる。


『この世界を発見したあと――』


『あなたたちは、何を見つけますか?』


悠真は空を見上げた。


遠くの水平線の向こう。


今まで存在しなかった巨大な島が、ゆっくりと姿を現していた。


その中央には、巨大な塔。


塔の頂上には、見たことのない記号が輝いている。


ハジメが目を輝かせた。


「……次の発見だ」


悠真は笑った。


「うん。行ってみよう」


すると、少年が悠真たちの隣に並んだ。


「僕も行っていい?」


悠真はうなずく。


「もちろん」


少年は嬉しそうに笑った。


しかし――。


その瞬間、少年の胸の∞+3の紋章に、新しい文字が浮かんだ。


『新規住民――名前未定』


少年は驚く。


「……まだ名前がないんだ」


ハジメが笑った。


「じゃあ、次の旅で決めよう」


少年も笑う。


「うん!」


こうして第∞+3世界に、最初の歴史が刻まれた。


そして彼らの前には――。


まだ誰も名前をつけていない、新しい島。


新しい塔。


新しい謎。


そして、新しい質問が待っていた。


『第二の歴史――開始』


第∞+3世界の本当の冒険は、ここから始まる。

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