新プロジェクトの始まり
理事長から渡された封筒。
悠真がゆっくりと開くと、一枚の企画書が入っていた。
『姉妹レンタル・地域交流プロジェクト』
「地域交流プロジェクト?」
悠真が読み上げる。
理事長はうなずいた。
「これからの『姉妹レンタル』は、契約だけではありません。」
「町の人たちが自然につながり、支え合える場所を作りたいのです。」
「その中心になってほしいのが、皆さんです。」
さくらは目を輝かせた。
「素敵な計画ですね!」
ひまりも静かに言う。
「……人を助ける仕事なら、やってみたい。」
あかりは元気いっぱいに手を挙げた。
「私、司会でも何でもやります!」
ひかるも勇気を出して笑顔を見せる。
「私も、本の読み聞かせを続けたいです。」
美咲は悠真の肩を軽くたたいた。
「みんなでなら、きっと成功するよ!」
悠真は仲間たちを見渡し、大きくうなずいた。
「よし、やろう!」
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数週間後。
商店街の空き店舗を改装し、新しい交流スペースが完成した。
看板には大きく、
『みんなのリビング』
と書かれている。
子どもたちは宿題をし、お年寄りは将棋を指し、親子はお茶を飲みながら談笑していた。
「ここなら、誰でも気軽に来られるね。」
さくらが嬉しそうに言う。
「うん。」
悠真も笑顔で答えた。
ひまりは子どもたちに折り紙を教え、あかりはゲーム大会で会場を盛り上げる。
ひかるは絵本を読み聞かせ、美咲はみんなのおやつ作りを手伝っていた。
理事長はその様子を見て、静かに目を細める。
「これが私の夢だった。」
「血のつながりだけではない、新しい家族の形。」
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夕暮れ。
交流スペースの前で、六人は並んで夕日を眺めていた。
「最初は一か月だけの契約だったのに。」
悠真が笑う。
「今では、本当に大切な仲間になったな。」
さくらはにっこり微笑む。
「これからも、みんな一緒だよ。」
「……もちろん。」
ひまりも照れながらうなずく。
あかりとひかるは顔を見合わせて笑い、美咲も楽しそうに手を振った。
その時、交流スペースの扉が開き、一人の小学生の女の子が入ってきた。
「こんにちは。」
少し不安そうな表情だったが、六人はそろって笑顔を向ける。
「いらっしゃい!」
女の子も少しだけ笑顔になった。
その笑顔を見た悠真は思う。
(これが、本当にやりたかったことなんだ。)
こうして「姉妹レンタル」は、恋から始まり、人と人をつなぐ物語へと変わっていった。




