みんなの笑顔を届けよう
最後の試験まで、あと二日。
悠真たちは町のみんなを笑顔にするイベントを開くことを決めた。
「名前はどうする?」
美咲が聞くと、あかりが元気よく手を挙げた。
「スマイルフェスタはどう?」
「いいね!」
全員が賛成した。
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イベント当日。
広場には手作りの飾り付けが並び、子どもからお年寄りまで大勢の人が集まってきた。
さくらは手作りクッキーを配る。
「どうぞ! 焼きたてですよ!」
ひまりは射的コーナーを担当し、子どもたちに遊び方を教える。
「慌てなくていいよ。ゆっくり狙って。」
最初は緊張していたひかるも、読み聞かせコーナーで絵本を読み始めると、子どもたちは夢中になった。
あかりはステージで司会を務める。
「次はみんなでゲーム大会です!」
会場は笑い声に包まれた。
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そのとき、一人の小さな男の子が泣きながら走ってきた。
「お母さんがいない……。」
迷子だった。
悠真は男の子の目線に合わせてしゃがむ。
「大丈夫。一緒に探そう。」
ひまりと美咲が場内を回り、さくらはアナウンスをお願いする。
あかりは男の子を笑顔にしようと、風船で動物を作った。
ひかるは優しく話しかけ続けた。
しばらくして、お母さんが駆け寄ってくる。
「見つかった!」
男の子は安心してお母さんに抱きついた。
「ありがとう!」
その笑顔を見て、会場から自然と拍手が起こる。
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夕方。
イベントは大成功だった。
理事長は静かに六人の前へ歩いてきた。
「皆さん、おめでとうございます。」
スマートフォンに最後の通知が届く。
『最終試験 合格』
『双子の契約は正式に終了しました。』
あかりとひかるは顔を見合わせ、ほっと笑う。
「終わったね。」
「うん。」
しかし理事長は、もう一つ封筒を取り出した。
「実は、皆さんに最後のお願いがあります。」
封筒には、大きくこう書かれていた。
『姉妹レンタル・新プロジェクト』
悠真たちは驚いた表情で封筒を見つめる。
「新プロジェクト……?」
理事長は穏やかに微笑んだ。
「これは、皆さんだからこそお願いしたい仕事です。」
六人の新しい挑戦が、今始まろうとしていた――。




