姉妹レンタル誕生の秘密
翌日。
悠真たちは「姉妹レンタル本部」の最上階へ案内された。
そこには、理事長が静かに待っていた。
白い髪に優しい笑顔。
しかし、その瞳には長い年月を感じさせる深い悲しみが宿っていた。
「皆さん、よく来てくれました。」
理事長は窓の外を眺めながら話し始めた。
「今から二十年前のことです。」
「私は仕事ばかりで、家族と過ごす時間をほとんど作れませんでした。」
「ある日、妻と娘たちは事故で遠くの町へ引っ越すことになり、家族は離ればなれになってしまいました。」
部屋は静まり返る。
「その時、私は初めて気づいたのです。」
「家族とは、ただ同じ家に住む人ではない。」
「一緒に笑い、一緒に泣き、互いを思いやる存在なのだと。」
悠真は静かにうなずいた。
理事長は続ける。
「その想いから生まれたのが『姉妹レンタル』です。」
「血のつながりではなく、心のつながりを知ってもらうための場所なのです。」
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その話を聞いたあかりは目を潤ませた。
「そんな理由があったんですね……。」
ひかるも小さく言う。
「だから、私たちを試していたんだ。」
理事長は微笑んだ。
「最後の試験は、とてもシンプルです。」
「あなたたち六人で、一つの願いを叶えてください。」
「願い?」
「はい。」
「町の人たち全員が笑顔になれる一日を作ること。」
「成功すれば、双子の契約は無事に終了します。」
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帰り道。
悠真はみんなを見回した。
「よし、最後まで力を合わせよう!」
「もちろん!」
さくらが元気よく答える。
「楽しそう!」
あかりも笑顔になる。
ひかるもうなずいた。
「私も頑張ります。」
ひまりは少し照れながら言った。
「……最後くらい、本気を出す。」
美咲は拳を握る。
「最高の思い出を作ろう!」
六人は円になって手を重ねた。
「せーの!」
「頑張ろう!」
その笑顔を見つめる理事長は、小さくつぶやく。
「きっと、この子たちなら……。」
そして、物語はいよいよ最後の試練へ。




