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第一世界の秘密

キズナ星の空に浮かんだ巨大な星図。


その中央に表示されているのは――。


『第一世界』


悠真たちは言葉を失っていた。


ミナが何度もデータを確認する。


「ありえません……。」


「第零世界より前の世界なんて、記録上は存在しないはずです。」


リナは静かに答えた。


「だから、みんな知らないんだよ。」



---


リナの正体


悠真が尋ねる。


「リナ。」


「君は第一世界から来たの?」


リナは頷いた。


「うん。」


あかりが驚く。


「じゃあ、どうして一人なの?」


リナは少し寂しそうに笑った。


「第一世界は――もう存在しないから。」



---


最初に生まれた世界


リナは話し始めた。


第零世界が生まれるより前。


まだ世界という言葉さえなかった頃。


最初の世界として作られた場所。


それが――第一世界。


そこには海があり、森があり、たくさんの生命が暮らしていた。


そして、世界をつなぐための最初の施設もあった。


その名は――。


姉妹レンタル本部・第一支部。



---


最初の姉妹レンタル


悠真が驚く。


「姉妹レンタルって、そんな昔からあったの?」


「うん。」


リナは頷いた。


「第一世界では、人と人の孤独をなくすために始まったの。」


「最初は本当に小さな活動だった。」


「でも、少しずつ世界中に広がった。」


レンが目を輝かせる。


「私たちの仕事の始まり……。」


「そう。」



---


世界崩壊


しかし、ある日。


第一世界に大きな異変が起きた。


世界と世界をつなぐ装置が暴走し――。


無数の世界の情報が一つに混ざり始めた。


海が空になり。


森が宇宙になり。


時間さえ不安定になった。


「第一世界を守るには、世界そのものを閉じるしかありませんでした。」


リナは静かに語る。


「みんなを別の世界へ避難させた。」


「でも――。」


「最後まで残ったのが私。」



---


なぜリナだけ?


悠真が尋ねる。


「どうして?」


「私が、最後の管理者だったから。」


リナは胸元の会員証を見る。


「第一世界の記憶を守るために、私はここに残った。」


「そして、いつか世界が再びつながる日を待っていたの。」



---


数千年の待ち時間


あかりが驚く。


「じゃあ、ずっと一人で?」


「うん。」


「寂しくなかった?」


リナは少し考えてから答えた。


「寂しかったよ。」


「だから――。」


リナは笑う。


「姉妹レンタルの仕事を続けていたの。」


「誰かと誰かをつなげていれば、いつか私にも誰かが来てくれると思ってた。」



---


悠真の言葉


悠真はリナに言った。


「もう、一人じゃないよ。」


リナが顔を上げる。


「え?」


「僕たちがいる。」


あかりも頷く。


「世界連合のみんなもね。」


ミライが笑う。


「無限世界にも遊びに来て!」


アカネとスイも手を振る。


「トリアにも!」


リナの目に涙が浮かぶ。


「……ありがとう。」



---


第一世界への入口


その瞬間。


キズナ星の上空に巨大な扉が現れた。


ゴゴゴゴ……。


ミカゲが警告する。


『第一世界への接続口を確認。』


ミナが驚く。


「閉じたはずの世界への入口が……!」


リナが立ち上がる。


「とうとう……。」


「第一世界に戻れる。」



---


みんなで行こう


悠真が船へ向かう。


「じゃあ、行こう。」


リナが驚く。


「みんなも?」


「もちろん。」


悠真は笑う。


「第一世界は、姉妹レンタルの始まりなんでしょ?」


「だったら、みんなで見に行こう。」


ルカも元気よく鳴いた。


「キュルル!」



---


第一世界


きずなの船が扉を抜ける。


その先に広がっていたのは――。


美しい青い空。


巨大な海。


緑豊かな森。


そして、遠くに見える巨大な都市。


ところが、その都市には――。


誰もいない。


リナが呟く。


「ここが……私の故郷。」



---


最初の受付所


街の中心には、古びた建物があった。


看板は風化している。


しかし、文字だけはまだ読めた。


『姉妹レンタル・第一支部』


リナが扉に手を触れる。


カチッ。


突然、建物の中に明かりが灯った。


そして受付カウンターの奥から――。


古い録音が流れ始める。


『管理者リナへ。』


リナが驚く。


「私に……?」


録音は続く。


『もし、この記録を聞いているなら――。』


『第一世界は、まだ終わっていません。』


悠真たちが顔を見合わせる。


そして最後に、録音はこう告げた。


『地下に、最後の姉妹レンタル依頼が残っています。』


リナが息をのむ。


「最後の……依頼?」


建物の床がゆっくり開いていく。


その地下には――。


一つの小さな部屋。


そして、そこに置かれていた依頼書には、


『依頼者――第一世界そのもの』


と書かれていた。

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