特別会員の少女
新しい惑星へ向かう、きずなの船。
その船内では、悠真たちが世界連合の最初の仕事について話し合っていた。
ミライが窓の外を見る。
「どんな世界なんだろう?」
レンが資料を確認する。
「まだ正式な名前もありません。」
アカネが笑う。
「じゃあ、私たちで名前をつけよう!」
スイがすぐに止める。
「その前に、現地の人に聞こうよ。」
「そうだった!」
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謎の特別会員
その時、船の通信機が鳴った。
ピピピッ!
カナタからの通信だった。
「新しい情報があります。」
悠真が尋ねる。
「何?」
カナタは一枚の記録を表示した。
そこには、昨日の夜に見つかった少女の情報があった。
名前――リナ。
年齢――不明。
出身世界――不明。
所属――姉妹レンタル特別会員。
あかりが驚く。
「特別会員?」
レンも首をかしげる。
「そんな制度、聞いたことないです。」
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リナとの出会い
惑星に到着すると、そこには小さな家が一軒だけ建っていた。
扉の前に少女が立っている。
銀色の髪。
青い瞳。
そして、胸元には――。
姉妹レンタル特別会員証。
少女は笑った。
「こんにちは。」
悠真が答える。
「君がリナ?」
「うん。」
「どうしてここに一人で住んでるの?」
リナは少し考えて答えた。
「誰かが来るのを待ってたの。」
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特別会員の仕事
悠真が尋ねる。
「特別会員って、何をするの?」
リナは会員証を見せる。
「世界と世界の間で、困っている人を見つける仕事。」
「そして、その人に合う『つながり』を探すの。」
レンが驚く。
「私たちと同じ仕事だ……。」
リナは笑う。
「そうだね。」
「でも私は、一人でやってた。」
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一人では難しい
リナはこの惑星で、長い間一人で依頼を受けていた。
「最初は平気だった。」
「でも、依頼を解決しても、誰とも話せない。」
「だんだん寂しくなった。」
ミライが静かに言った。
「だから、誰かを待ってたの?」
リナは頷く。
「うん。」
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新しい依頼
その時、惑星の地面が突然光った。
ポォォン……。
空中に依頼書が現れる。
『依頼――友達がほしい。』
依頼者は、この惑星そのもの。
ミナが驚く。
「惑星が依頼を出している……?」
リナが笑う。
「この惑星には、まだ名前がない。」
「そして、住んでいる人も一人もいない。」
「だから最初の住人を探してほしいんです。」
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最初の住人を探す
世界連合のメンバーが調査を開始する。
海。
森。
山。
空。
どこにも生命はいない。
しかし、山の奥で小さな音が聞こえた。
コン……コン……。
アカネが耳を澄ます。
「何かいる!」
みんなで洞窟へ入る。
そこにいたのは――。
小さな石の生き物だった。
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石の子
石の生き物は、最初は警戒していた。
「……誰?」
リナがしゃがんで話しかける。
「私たちは友達を探してるの。」
「友達?」
「うん。」
石の子は少し考える。
「僕、友達って知らない。」
リナは笑った。
「じゃあ、今日から知ってみよう。」
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最初の名前
石の子には名前がなかった。
悠真が言う。
「自分で決めていいよ。」
石の子は空を見る。
そして――。
「コロ。」
「丸い石だから。」
みんなが笑う。
「いい名前!」
その瞬間、惑星に初めて風が吹いた。
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世界が目を覚ます
コロが歩く。
その後ろに草が生える。
リナが笑う。
すると花が咲く。
ミライが手を振ると、空に雲が生まれる。
アカネとスイが一緒に歌うと、遠くに小さな湖ができる。
世界が少しずつ変わっていく。
ミナが分析する。
「この惑星は、住人同士の交流をエネルギーにして成長しています。」
悠真が笑う。
「まるで無限世界と同じだね。」
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惑星の名前
最後に、みんなで惑星の名前を考えた。
リナが言う。
「私は――キズナがいい。」
悠真が驚く。
「僕たちの船と同じだね。」
リナは笑う。
「だって、ここで初めてみんなと出会えたから。」
こうして惑星は――。
『キズナ星』
と名付けられた。
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特別会員の正体
帰り際。
リナが悠真に尋ねる。
「私も、世界連合の仲間になっていい?」
悠真は答えた。
「もちろん。」
その瞬間、リナの特別会員証が輝いた。
そして裏面に新しい文字が浮かぶ。
『特別会員――第一号』
カナタが驚く。
「第一号……?」
ミナがデータを確認する。
「待ってください。」
「このカード――。」
「登録日は、今から数千年前になっています。」
全員が凍りつく。
悠真がリナを見る。
「リナ……君は、本当に何者なの?」
リナは少し寂しそうに笑った。
「私?」
「私は――。」
その瞬間、空が暗くなる。
リナの背後に、巨大な星図が浮かび上がった。
そこには、まだ誰も知らない――。
「第一世界」
という文字が表示されていた。




