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銀河時計

銀河図書館の最深部。


巨大な時計が、宇宙全体に映し出されていた。


針は――。


11時59分。


カナタが青ざめる。


「これは……何の時計なんだ?」


ミカゲが解析する。


『名称――銀河時計。』


「何を計っているの?」


『世界ネットワークの完成から、次の段階へ移行するまでの時間です。』


悠真が時計を見上げる。


「次の段階って?」


ミカゲは少し間を置いて答えた。


『分かりません。』



---


最後の一分


時計の秒針が動き始める。


カチ……。


カチ……。


世界中に通知が届いた。


ハジメ。


トリア。


第零世界。


ソト。


始原の領域。


無限世界。


すべての世界が一斉に時計を見上げる。


アカネが叫ぶ。


「あと一分しかない!」


スイが冷静に言う。


「慌てないで。まず何が起こるか確認しよう。」



---


管理者


突然、銀河図書館の中央に光が集まった。


その中から――。


一人の人物が現れる。


白い長衣。


銀色の髪。


そして、無数の世界を映す瞳。


その人物は言った。


「久しぶりです。」


カナタが驚く。


「あなたは誰ですか?」


「私は――管理者。」



---


世界を作った存在


悠真が尋ねる。


「世界を作ったのは、あなた?」


管理者は首を振る。


「私一人ではありません。」


「始原の民が最初の光を生み――。」


「その光を使って、私たちが世界を設計しました。」


ミナが驚く。


「では、あなたが世界ネットワークを作った理由は?」


管理者は静かに答えた。


「すべての世界を、一つにつなげるためです。」



---


時計の意味


時計の針が進む。


11時59分30秒。


管理者が続ける。


「世界は、これまで別々に存在していました。」


「ハジメはハジメ。」


「トリアはトリア。」


「第零世界は第零世界。」


「しかし、今は違う。」


「すべてがつながりました。」



---


午前0時


秒針が最後の数字へ。


59……。


60。


――カチン。


時計が0時を指した。


その瞬間。


銀河全体が光に包まれた。



---


「世界連合」


すべての世界に、一つの言葉が浮かぶ。


『世界連合、発足。』


悠真が目を丸くする。


「世界連合?」


管理者が頷く。


「これからは、世界同士が協力して未来を作る時代です。」


セラが笑う。


「トリアも参加します!」


ミライも手を上げる。


「無限世界も!」


ソトの代表も頷いた。


「私たちも協力しよう。」



---


最初の会議


数日後。


世界橋の中央に巨大な会議場が完成した。


代表として集まったのは――。


ハジメ代表。


トリア代表。


第零世界代表。


ソト代表。


始原の民。


無限世界のミライ。


そして、銀河図書館のカナタ。


悠真たちも参加する。



---


何をする?


会議が始まる。


最初の議題は――。


「世界同士で何をするか?」


アカネは言った。


「一緒に冒険!」


スイは言う。


「知識を交換しましょう。」


セラは、


「エネルギーを共有する。」


ミライは、


「新しい世界を一緒に作る。」


レンは受付係らしく、


「姉妹レンタルの支店を全部の世界に作る。」


全員が笑った。



---


悠真の提案


最後に悠真が立ち上がる。


「どれも大事だと思う。」


「でも、最初に一つだけ決めたい。」


会場が静かになる。


悠真は言った。


「どの世界も、一人で未来を決めない。」


「困ったら他の世界に相談する。」


「違う意見があっても、まず話す。」


「そして――。」


「一緒に答えを探す。」


会場から拍手が起きた。



---


最初の仕事


世界連合ができて、最初の依頼が届いた。


依頼者は――。


まだ生まれていない世界。


その世界から通信が来た。


『私たちは、どんな世界になればいいのか分かりません。』


ミライが笑う。


「じゃあ、一緒に考えよう。」


悠真も頷く。


「これが世界連合の最初の仕事だね。」



---


新しい世界へ


きずなの船に、たくさんの仲間が乗り込む。


ソラ。


カイ。


アカネ。


スイ。


セラ。


ミライ。


レン。


そしてルカ。


悠真が操縦席に座る。


「準備はいい?」


全員が答える。


「出発!」


船は世界橋を抜け、まだ何も決まっていない新しい世界へ向かった。



---


そのころ――


誰も知らない宇宙の片隅。


一つの小さな惑星が光っていた。


そこには、まだ誰も住んでいない。


しかし地表には――。


一軒の小さな家が建っている。


その家の中から、誰かが窓を開けた。


「世界連合ができたんだ……。」


その人物は空を見上げる。


「だったら、そろそろ私も参加しようかな。」


そして、テーブルの上に置かれた一枚のカードを手に取る。


そこには――。


『姉妹レンタル・特別会員証』


と書かれていた。


人物は笑う。


「次は、私が誰かの姉妹になってみよう。」


――世界は、さらに広がっていく。

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