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再会

周辺図

挿絵(By みてみん)

南部広域地図

挿絵(By みてみん)




「アレク、“夜鷹”から情報が入ったんですって?」


そう言いながら、エリクに連れられたベアトリスが天幕の中へとやってきた。

他の士官達も、集まり始めたところだったので、ちょうど良い頃合いだ。


「ああ、ベアトリス。準備の確認を頼んだばかりだったのに、すまなかったな」


ほんの少し前、ベアトリスには野営地の撤収と出撃準備の進捗を確認するように頼んでいた。

しかし、ベアトリスが天幕を出て行ったのと前後して、ゴルダに先行していた“夜鷹”が戻ってきたのだ。

伯爵様の命でゴルダ領内に入り込んでいる“夜鷹”の外偵班という部隊から、ゴルダ領内の詳細な情報を受け取ってきたらしい。


その内容を分析し、今後の進路を検討する必要が出たために、慌ててエリクに呼び戻すよう頼んでいたところだった。


「いいのよ、どう考えてもこっちが優先」


そう言ったベアトリスは笑みをたたえたまま席に着き、すでにテーブルの上に広げられていた絵図と情報が書き込まれた皮紙に目を落とした。


ゴルダ領に入ったのは、昨日の中天を過ぎたころだった。

領都まではもう半日ほどは掛かるとみて、領境付近の宿場町の傍で野営をし夜を明かした。

今朝も早くから行軍の準備を進めさせていたのだが、そこに“夜鷹”が情報を携えてきた、という状況だった。


「いやはや、しかし“夜鷹”はすごいものですな」


私達のやり取りが一段落したのを見て、バーナット殿がそう私に言ってきた。

私よりも“夜鷹”について知っているだろうバイルエイン家のバーナット殿が、私にそんなことを言ってきたのが可笑しくて、ちょっと笑ってしまう。


「あまり馴染みがないのですか?」

「ええ、“夜鷹”は基本的にはご当主様の直下で、我々とは別の指令系統を持っておりますからな。情報その物に触れることはあっても、こうして直に働きをみるのは初めてなのです」


バーナット殿はそう言いながら、テーブルの上に広げられた絵図や報告書を指し示す。

そう聞くと、確かになるほどと思う。


なにしろ“夜鷹”は密偵で、“外偵”班もあれば“内偵”班もある。

ミーア達は“内偵”班の一員で主任務は屋敷の警護らしいが、その他の“内偵”班がどこで何を探るのかと考えれば、身内にだって正体を隠したいところだろう。

そう言う意味では、“夜鷹”がこうして行軍にそれと分かる形で帯同し、家の外の人間である私の指示で動いてくれているというのはかなり異様なことのように思う。


伯爵様や、ひいてはオルターニア王家の本気度がうかがえるし、私のことを信頼してくださっているというのだということも感じる。

嬉しいことだとは思うが…うん、少々、重くも感じるな。


そんな話をしている間に、準備作業の陣頭指揮を執っていただろう各部隊の士官達も天幕にやってきた。

全員が揃ったことを確認し、私は席を立って皆に声を掛ける。


「準備中に呼び出してすまない。“夜鷹”よりゴルダ領に関する情報が入ったので、共有してもらいたく呼び立てた。今後の進路に関しても重要になるし、意見も出して欲しいと思っている。そのつもりで報告を聞いてくれ」


私がそう言うと、皆はそれぞれに首肯した。

それを確かめてから、私は“夜鷹”のものに視線を向ける。

目立ったところのない、どこにでもいそうな中年男性の彼は、私に控え目に頭を下げると


「それでは…」


と断りを入れて立ち上がり、絵図に駒を置きながら説明を始めた。


「現在、ゴルダ領内に駐留する部隊のうち、領地の北辺、軍道のこの位置に二千五百程が集結しています。指揮を執られているのは、ジキュエール・ノーフォート子爵様です。対して、王政支持派の軍は、四つの貴族家の私兵団二千と、王都から南下してきた増援の兵一千五百がそのすぐ北に陣を敷いております」


「双方、攻め掛かったりはしておらんのだな」


バーナット殿がそう言うと、“夜鷹”の男は頷いた。


「はっ。双方ともに、王都とゴルダ領都を繋ぐ軍道の隘路の出入り口に野戦陣地を築いているようです」


それを聞いて、何人かが唸り声を上げた。

私もその中の一人だ。


絵図上の位置と、軍道の隘路と言われれば、陣地を築けそうな場所が何か所か心当たりがある。

もともとそれほど交通の便が良いとは言えない土地を、かなりの人手を投入して切り開いた道だったはずだ。

切り立った崖が両側にそそり立つような場所も、谷間の下を歩かなければならないような場所もある。

軍の運用をするには、かなり厳しい制約を受けるだろう。


「野戦陣地とは、具体的にはどのような?」


今度は、歩兵隊の若い士官のソランが聞く。

“夜鷹”の男はバーナット殿にしたのと同じように頷くと


「いずれの陣営も、軍道を見下ろせる谷の両側に木柵や石積みの防壁を作っているものと思われます」


と応じた。


それを聞いて、また何人かが唸る。

私はと言えば、唸るよりも先にため息が出た。

あの地にそんなものを築いたとすれば、なかなかに手ごわい。

谷の両側の陣地を攻めるなんて、ほとんど城攻めも同じだ。

相当な被害を覚悟せねば、前には出られないだろう。


父様は王都に攻め上るような無茶を考える人ではないので積極的な攻勢には出ることはないと思っていたが、王政支持派の討伐軍がなぜ今までゴルダに攻め掛かってきていないのかという理由はそこにあるのだろう。

どちらも守るに易く、攻めるに難い状況のようだ。


「ゴルダの領都の状況は?」


そう聞いたのは、ベアトリスだ。

“夜鷹”の男は相変わらずの様子で頷くと、


「はっ。現在は、ゴルダ伯爵様が兵五百で守備されておられます。ただ、ゴルダ領都は防壁もなく、守りには向かぬようです。伯爵様は西側や南側の領境に斥候を走らせて、背後を警戒されておられるとのこと」

「物資の類は大丈夫なのかしら?」

「それに関しては、中立を宣言されているソトス子爵様より、内々ではあるようですがそれなりの量が運び入れられておりました。この冬を越せるほどとは申しませんが、北辺の陣地が崩れなければ、一月か二月程度なら、十分に持ちこたえられると考えます」


今度は方々からふむ、と声が漏れた。

攻め手には欠けるが、状況は悪くないと思えたのだろう。

私も同意見だ。

ゴルダ領都が背後を突かれて陥落でもしない限りは、焦ることはない戦況だろう。

ゴルダ領の周辺に、積極的な王政支持派の領地はない。

あの辺りは…我が家やゴルダ伯と同様に、王に疎まれ飛ばされた家々が押し込まれている地域だからだ。


しかし、そうは言っても、簡単な状況ではない。

我々の任務である「ゴルダの救援」を成すとなれば、やはりゴルダ領北辺の王政支持派の軍を叩かなければならない。

…その先へ進むためにも、それは必須だ。


「ノーフォート様、ノーフォート子爵様より伝言を賜っております」


不意に、“夜鷹”の男がそう言って私に視線を向けた。

この場で言い出したということは、私的な内容ではないんだろう。


「どのような?」

「ゴルダ領都に入り後方を固めてもらいたい、との由でございます」


なるほど…北の守りは問題ないということだろうな。

むしろ怖いのはやはり背後か。

王都から別の討伐軍が西回りでゴルダ領を目指す可能性は、確かに捨てきれない。

ゴルダ周辺の反王政派の貴族家を潰しながらになるだろうから、そうやすやすとは到達できないとは思う。

だが、「そういう動きをしている」という状況になるだけで、北辺の守りは動揺するだろう。

そこに付け込まれることを、父様は危惧している…


「分かった、感謝する。他に情報はあるか?」

「はっ、北辺に陣を敷いている王政側の貴族家に関してと、周辺の地形の子細について、こちらに」


彼はそう言って、テーブルの上に置かれていた皮紙の一枚を手にして差し出してきた。

私はすでに目を通したもので、貴族家についても地形についても、ノイマールに居たころから分かっていた内容だ。

私はそれをバーナット殿に手渡し、


「うん、十分だ。他になければ、少し休んでくれ。方針が決定したら、新たに情報収集を頼むことになる」

「はっ、では失礼いたします」


私の言葉に、“夜鷹”の男は深々と礼を取って天幕を後にした。

その後姿を見送ってから、私はまずはバーナット殿に視線を向けた。


「バーナット殿、今後の進路について、どう思われますか?」


私の問いに、バーナット殿は腕組みをして唸り声をあげる。


「ノーフォート子爵様は敵の迂回攻撃を心配されておられるようですな」

「はい、そう思います」

「確かに、現状ではその手を打たれるのが一番恐ろしいことでしょうな…」


そう言うバーナット殿は、しかし、あまり納得はしていないようだ。


「それに関しては、私も同意見です」


私が言葉を添えると、バーナット殿は深々と頷く。

どうやら、彼にも私の意図が伝わったようだ。


「ですが、守りに徹していてはどうにもならんでしょう。北辺の守りは確かに硬い。それに加えて我らが背後のゴルダ領都を固めれば、そうそう崩れることはなくなるとは思います。ですが、その先の展開がないのが気に入りませんな」


バーナット殿の意見は、私が想像したものとほとんど変わりなかった。

守りに徹するというのは取り得る手段の一つではあるが、先の展望が見えない。

ティアがどう考えているかは分からないが、王都へ攻め上るためには、守りを固めるのではなく、何が何でも北上し、敵の野戦陣地を叩く必要がある。


自分も、バーナット殿の意見に同意だ、という言葉が喉元まで出かかって、私はそれを飲み込んだ。

バーナット殿と私の意見が一致してしまえば、他の者が考えを述べにくくなるかもしれない。

それは、軍議として健全なことではないだろう。


「皆も、どう思うか聞かせて欲しい」


私が自分の意見を述べる前にそう聞くと、それぞれがしばらく考えるような様子を見せた。

沈黙が続く。

微かに胸の奥がざわつくような、落ち着かない感覚がして、私はお茶の入ったカップを煽った。

それを破ったのはソランだった。


「守りに徹することが拙いと言うのは分ります。しかし、敵の陣地をどう攻略しましょう?」


ソランの発言を聞くや否や、バーナット殿はほんの少し、柔らかい笑みを浮かべる。

そして、ごくごく単純明快に答えた。


「それを検討する意味でも、一度前に出ねばならん。何せ、我々は現地を知らんのだ」


その話し様は、けっしてソランを侮っている雰囲気ではない。

あくまでも、年若い士官を諭すような、そんな口調だ。

それを聞いて、ソランもハッとした様子になる。


「早合点しました…議題は進路をどうするか、ということでしたね」

「うむ。で、どう見る?」

「はっ…前に出るべきかと。バーナット様のおっしゃるように、後方で待機となれば、積極的に状況を変える手立てがなくなるかと思います」


それを聞いたバーナット殿は満足した様子で頷くと、私に視線を送ってきた。

私は彼に頷いてみせ、他の皆に視線を向ける。


「あえて、領都に入るという案を押させていただきます。ノーフォート子爵様が王政派の迂回攻撃を警戒しておられるなら、我らも同じことができるやもしれません」


そう意見を出してくれたのは、歩兵隊の百人長の一人だ。

なるほど、と思う。

父様が北辺を抑えていれば、王政派も無理には攻め込めない。

その分、兵を割けるはずだ。

迂回して王都を急襲できる可能性はあるな…

私は、微かに体がうずくのを感じる。

しかし、それを押し込めて


「その案も一理あるな」


とだけ応じるにとどめた。


「輜重隊から言わせてもらうと、万が一その迂回攻撃を検討するようであれば、補給に関する手当てを優先して頂くように願います。すでに持ち出しの物資は半分を切っておりますので、ゴルダ領にて供出いただくか、ディットラーに運搬の要請を出していただきたく」


輜重隊の士官、サディンがそう声をあげる。

補給か…迂回するとなれば、ザルダー街道をさらに西進し、南西の国境線を固めるキール伯爵の領地に向かうことになる、か。

キール伯爵がどちらに付いているか…迂回するなら、先に調べる必要があるな。


「私としましては、敵の状況を確認せねば攻めるかどうかの判断も難しいと思いますので、北辺へ向かう案に賛成します」

「北辺に向かっても、敵が我らに対応して前に出てくることはなさそうですし、そちらが良いかと存じます。敵を攻めるのが難しければ、そこで改めてゴルダ領都に向かうという手だてもありましょう」


他の士官からも、そう意見が出た。

それに何人かが頷いている。

さらに見回すが、それ以上の意見はないようだ。


「私も、バーナット殿のおっしゃる通りだと思います。ゴルダ領都に向かえばゴルダを守ることはできると思いますが、その後はバイルエイン伯爵様が王都を攻めるのをただ待つだけになるでしょう。少々、受け身になりすぎるように思います」


バーナット殿の意見にそう同意してから、私は皆に視線を送る。

皆、特に異論はないと見える。

よし、決まりだ。


「では、各員、各隊。我らはこれより、ゴルダ領北辺へと進路を取る。準備は進んでいると思うが、改めて確認を頼む」


私の言葉に、皆が声を揃えて応じた。

そして足早に天幕の外へと出て行く。

そんな士官達の後姿を見送ると、天幕には私とバーナット殿、そしてエリクとベアトリスの四人が残った。


「バーナット殿」

「は、どうされましたかな、ノーフォート様」

「先ほどの迂回攻撃の件、どう思われますか?」


私が聞くと、バーナット殿は、ふむ、と息を漏らして黙り込む。

ややあって、渋い表情を浮かべて言った。


「虚を突くにしては、時を掛け過ぎるように思いますな。私が軍配を賜っておれば、このゴルダの北辺同様に我らの頭を押さえて身動きを封じます。迂回するとなれば、そうするだけの時間を与えましょう」


そう…そうだな。

私は、彼の意見に同意しつつ、しかしどこかで忸怩たる思いを感じていた。



♢   ♢   ♢




ゴルダ領の北辺に向けて進軍を開始し、半日が過ぎた。

晴天ではあるが、風がかなり冷たくなってきている。

吐く息が白く残るほどではないが、うっかりすると外套の隙間から冷気が入り込んできて身が震えた。


部隊の進行は順調に思える。

風の冷たさは感じているとは思うが、馬に乗っている私達よりは体を動かしている分、暖かいのかもしれない。

むしろ、荷馬車に乗っている輜重隊あたりの方が、この寒さに参っていそうな気がするな。


「冷えますな」


ここにももう一人、その寒さに脅かされている者がいた。

バーナット殿だ。

そういえば、南部四領に差し掛かったころにも寒そうにして天幕で暖を取っていたな。

老骨、と言う程の年齢には見えないから、単純に苦手なのかもしれない。


「もうお歳ですかね、バーナット様?」


ベアトリスがからかうように言うと、バーナット殿は意に介さぬようにガハハと笑う。


「私は東海岸の南側の出身なものでな。寒いというものに、そもそも慣れておらん」

「なるほど、そうでしたか。あの辺りは確かに温暖だと聞きます」

「うむ、温かいぞ。冬場でも、外套が要らぬ日もある」

「そこまでですか、過ごしやすそうなところですね。そんな故郷を出て、どうしてまたバイルエイン家に?」

「元はフォルナ男爵家の兵として、ご家族の身辺警護についていたのだ」


バーナット殿の話を聞いて、ベアトリスは「あぁ、なるほど」と声を上げた。

何かに合点が行ったらしい。

もしかしたら、伯爵様のご婦人、レニエール様に付いてバイルエインにいらっしゃったのかもしれない。

なんとなくそんなことを考えて、ふと、何かを思い出しそうになる。

記憶の蓋が開きかけ、頭の中で何かの道筋が繋がりそうになった、そんなとき、


「アレクシア様」


と声をあげながら、前方の確認を頼んでいたエリクが馬で駆け戻ってくる姿が見えた。


「様子は?」

「おおむね問題ないかと。先行している“夜鷹”隊が進路を確認してくれているので、迷いなく進んでいます。先頭はもうじき丘陵部に入るでしょう」

「よし、ひとまずこのまま行けそうだな。あとは、父様に出した伝令が戻れば、それなりに連携できるだろう」

「子爵様もお元気だと良いのですが…」

「そうだな…戦後バイルエイン家に世話になった我々とは違って、父様は動きっぱなしのはずだ。私も少し心配している」


エリクの言葉に、私は思わずそう漏らしてしまっていた。

父様は北部戦線でオルターニアへ侵攻した後、私兵団を解散させて地下にもぐったり、ゴルダに移って反王政派をまとめたりしていたらしい。

父様に限って滅多なことはないとは思うが…私の件もある。

あまり無理をしていないと良いのだが…


「大丈夫よ、アレク」


不意に、ベアトリスが馬を寄せてそう声を掛けてきた。

それが気休めだということくらい分かる。

彼女は父様のことも、ノイマールの現状だって、そう深くは知らないはずだ。

でも、そう言ってくれる彼女の気遣いは正直に言ってありがたかった。


「…うん、そうだな。そう思おう」

「合流したらしっかり労って、休ませて差し上げましょう」

「そうだな…兵は引き受けてゴルダに下がってもらっても良いし、指揮をこっちで引き受けても良い。楽をしてもらいたいものだ」


私が言うと、ベアトリスは優しく笑ってくれる。

そんな彼女の笑顔に、私はホッと胸をなでおろした。


それからしばらく、山岳地の際に伸びる道を進んでいると、不意に後方から一騎が駆けてくる気配があった。

振り返えるまでもなく、エリクが


「伝令のようです」


と言って離れていく。

エリクは少し後方で伝令と馬を並べると、話を聞くなりこちらに馬を返してきた。


その表情は、わずかに緩んで見える。

朗報か、と思う間もなくエリクが


「ティアニーダ様が追い付かれたとのこと」


と報告してくれた。


「そうか」


そう言いながら、私は思わず息を吐いていた。

ティアが戻ってくれた、というのは素直に嬉しい。

彼女がいるのといないのとでは、心持ちと言う意味でまったく違うのだと身に染みて思い知っている。


ほどなくして、後方からさらに数騎が駆け足でこちらに近づいて来る姿が見えた。


「アレク!」

「ティア!戻ったか!」


私達は遠間からにも関わらず、そう声を掛け合う。

しかし、その瞬間、私は言い知れぬ気配を感じ取った。

それは…気迫と言うべきか、それとも存在感というべきか…肌に圧し掛かるように感じられる何か、だ。

ティアだけじゃない、ミーアも、配下のジーマにも、そして周囲を固める“夜鷹”達からも同じ雰囲気が迸っている。


ティア達はやがて速度を落とし、私達の馬と並ぶようにして馬の手綱を引いた。


「早かったな」


私が言うと、ティアはニコッと人懐っこい笑みを浮かべた。


「そうか?もう少し急ぎたかったんだが、いろいろあってな」


そう答えた彼女から、さらに強烈にその気配が放たれた。

その瞬間、私は理解した。

これは、熱だ。

肌がむせ返り、焼けそうに感じるほどの熱気。

剣術の試合でもしてきたような…いや、そんな程度じゃない。

実戦でもしてきたかのような、そんな雰囲気だ。


「…何があった?」

「サラテニア軍が追撃を掛けてきたから、追っ払ったんだ」

「……っ!?」


思わず絶句してしまった。

私だけじゃない。

ベアトリスも、バーナット殿も、エリクだって驚愕している。


「…な、何がどうしてそうなったの…?」


言葉に詰まっていた私に代わって、ベアトリスがそう聞いてくれる。

私も彼女の言葉に何度もうなずいて、ティアに視線を向けた。

しかし、当のティアは相変わらずの熱気を放ちながら、それでもあっけらかんとした様子でカカカと笑う。


「本当にいろいろだったんだよ。そっちはちゃんとあとで話す」


それからすぐ、彼女はその笑いを治めると、キュッと表情を引き締めて言った。


「今はその前に、こっちの状況を分かる範囲で教えて欲しい」




*   *   *



夕方前、私達はゴルダ北辺の山岳地に到達した。

周囲を警戒しやすそうな小山の上に陣を敷き、いったん兵達に交代で休むように指示を出す。

非常時の備えのためにバーナット殿とベアトリスには陣に残ってもらい、私とティアは、エリクとミーア。

それに、ジーマを班長にした騎馬隊からの選抜十名の警護班という少数で小山を降りた。

少し先に陣を敷いている父様のところに向かうためだ。

当然道行きは“夜鷹”の者達が先行して確認してくれている。

敵側の斥候が来ている可能性は高くはないだろうが、念のため警戒するに越したことはない。


父様のことは、心配だ。

だが、今は父様のことより、傍らにいるティアの様子で頭がいっぱいだった。


「っていう感じだな」


そんな言葉で、ティアはソトス子爵領での一部始終の話を締めくくった。

私は少しの間、言葉を継げなかった。

正直言って、ティアのやったことはとんでもない。

他国に所属する貴族家の兵と民を使って追撃してくるサラテニア軍を撃退するなんてことは、普通に考えてできるようなことじゃない。

考え付いたとしても、それを実際にやってのけるというのは相当に難しい。


これは、用兵や軍の指揮云々の話じゃない。

なんと言って良いか分からないが…そんなこととは違う、もっと別の何かだ。


「無茶をするとは言ったが…とんでもないことをやってのけたな」


褒めるべきなのか、それとも危ないことをするなと叱るべきか、などという想いすらわかなかった。

ただただ唖然としてしまった私がなんとかそう言葉にすると、それを聞いたティアは苦笑いを浮かべた。


「必死で考えて思い付いた苦肉の策だよ。もう少し時間が…いや、アタシに軍略の才能みたいなものがあったら、もっとうまい方法があったんじゃないかって思ってる」

「そうは言うが、それでも普通はできないと思うぞ」

「そうかな…?子爵様も市民も協力的だったし、そのお陰だと思ってるよ。勝敗が決まったときも、勝ったのかどうか、全然実感なかったんだ。最後にちょっと前線には出たけど、結局アタシはただ、戦い方を考えただけだ」


ティアはそう言って今度は曖昧な笑みを見せる。

大変だったという口ぶりで、誇るでもなく、自賛するでもない様子だ。


しかし、彼女から漏れ出る雰囲気が以前と違うのは明白だった。

すぐ隣で馬に乗っているのは、自信がなく、失敗に怯えていた彼女ではない。

姿かたちも、人となりも、私の知っているティアに間違いはない。

だが、明らかに何かが変わった。

私は、その変化に戸惑いを隠せないでいた。


「あれかな?」


不意に、ミーアがそう言う声が聞こえた。

ハッとして我に返ると、彼女が前方を指さしている姿が目に入る。

そちらに視線を向けると、夕闇に包まれ始めている山中腹に、点々と篝火の明かりが浮かんでいるのが見えた。


「おそらくそうだな。警戒しつつ近づこう」


ティアの号令に従って、私達は馬を進める。

途中で、先行していた“夜鷹”の一人が戻ってきて、前方の明かりが父様の陣だという確認が取れたため、私達は速度を速めてさらに前進した。


幸い、日が暮れる前に、陣地へと到着することができた。

陣地は山の中腹にあった僅かに平らな箇所に作られていた。

周囲は木柵で囲われ、物見の高台も設置されている。

陣地の中に通してもらい、馬を降りて歩く。

陣地の中にはあちこちに天幕が張られていて、兵達が交代で休息をとっている姿があった。


「アレクシア様!」


不意にそう声が聞こえた。

そちらに視線を向けると、そこには見知った顔があった。

中年の男で、茶色い髪とややがっしりとした体形の彼は、ダムラン。

我がノーフォート家私兵団の指揮官の一人で、私が幼い頃から我が家のために働いてくれている。

彼は、父様と一緒に北部戦線に参戦していた。


「ダムラン!」

「ダムラン殿!」


私とエリクの声が重なる。

ダムランは小走りに私の下に駆け寄ってくると、一歩手前でサッと地面に傅いた。


「よくぞ、ご無事で」


その声は、微かに震えている。

胸がギュッと痛んで、私は思わず膝を付き、彼の両肩に手を添えていた。


「それはこちらの台詞だ…人質になった私はとは違い、皆は苦労しただろう」

「…とんでもありません」


そうは言うが、彼はそれ以上に言葉を継がなかった。

北部戦線で戦い撤退し、軍が解散となり、一度は散り散りになったはずだ。

サラテニア軍に制圧されたノーフォート領に戻ることもできず、どこをどう彷徨ったのか、想像することもできない。


「すでに父様に報告は行っているはずだが、すぐ近くまでバイルエイン家の兵と共に来ている。天幕まで案内を頼めるか?」

「はっ、承知しました。こちらです」


ダムランはそう言うが早いか、膝を付いたまま一歩下がって立ち上がる。

それに合わせて私も腰を上げ、ティアに視線を送って合図した。

ティアは何も言わずに、コクっと頷いてくれた。


ダムランの先導で、私達は陣地の中をさらに進む。

私の足は自然と早まり、胸の中には落ち着かない感覚が湧き出ていた。

やがて、ひときわ大きい天幕が見えてくる。

周囲には、やはり見覚えのあるノーフォート家の私兵の姿があった。

彼らも私を見るなり、パッとその表情を明るくしてくれる。

私は彼らに頷いてみせつつ、それでもダムランに従って天幕の入り口をくぐった。


天幕の中は、外よりも暖かだった。

中央には煙突の付いた携帯式の鉄製暖炉が置かれ、火の入った角灯が天井から吊り下がっている。

その暖炉のすぐそばに設置された簡易のテーブルに着き、書類に目を通している鎧姿の中年の男がいた。


私と同じ金色の髪に、ジル姉様に似た目。

身の丈はそれほど大きくはないけど、イスに腰かけていてもスッと背筋が伸びているその姿は、私が尊敬する人の姿そのものだった。


「父様…」


ダムランが口を開く前に、私は思わずそう漏らしていた。

それが聞こえたのかどうか、父様はパッと顔をあげ、ほんの僅かな間、その動きを止める。

しかし次の瞬間にはイスを蹴倒さんばかりに立ち上がると


「アレクシア」


と声を漏らしながら私の方へと小走りで駆けて来た。

私も思わず駆け出していた。

胸に飛び込んだ私を、父様は力強く受け止めてくれる。

鎧の胸甲がガツンとぶつかったけど、そんなことに構ってなどいられなかった。


「父様…ご無事で…」


胸の奥から込み上げてくる感情に喉が詰まって、声がでなかった。

私の体に回された父様の腕にも力が籠るのが感じられる。

それがいっそう、私に父様の存在を実感させた。


「…アレクシア、お前こそ、よくぞ生き延びたな」

「……はい、バイルエインのお家が守ってくださいました」


私の言葉に、父様は腕の力を緩めて体を少し離す。

それから私の顔を見つめると、


「…そうか、私にもいろいろと手配りをくださっている。お礼を述べねば」


と促すように言った。

そうだ、ティア。

彼女を紹介しなければ…


そのことに思い至った私は、ハッとして父様から体を離す。

そしてティアの方に視線を向けると、彼女は何やら嬉しそうな顔つきで私達を見つめていた。


「いや、後ででいいよ。水を差すようで申し訳ない」


ティアはそう言ってくれる。

しかし、そういうわけにもいかないだろう。

ここは戦場だ。

今この瞬間に敵が攻めてくる…という可能性はほとんどないだろうが、時を無駄にはできないのだ。


私はふぅと一つ息を吐いて、気持ちを押し込める。

まずは、役目を果たさなければ。


「ティア、紹介する。これが私の父、ジキュエール・ノーフォートだ」


私はそう言ってティアに父様を紹介した。

しかしティアは、返答の前にチラっとミーアに視線を送る。

それを受けたミーアはコクっと頷き、サッと私の傍に身を寄せてきて、胸元に何かを押し付けてきた。

それはハンカチだった。

ミーアの顔を見やると、彼女はニマリと笑いながら自分の目の下の辺りをツンツンを人差し指で差してみせる。

あ、っと思って自分の頬に触れた私は、そのときになって自分の顔が涙で濡れていたことに気が付いた。


「すまない」


小声でそう礼を言い、ハンカチを受け取って頬と目頭を拭く。

それから改めて、今度は父様に


「父様、こちらがティアニーダ・バイルエイン様です」


とティアを紹介した。

それを受けたティアが、改まった様子で父様に礼を取る。


「ご紹介にあずかりました、ティアニーダ・バイルエインです。子爵様に置かれましては、この度の騒乱の中でもご無事に永らえられたこと、何よりも安堵しております」


そんなティアに、父上も手を胸に当てて頭を下げた。


「とんでもありません。バイルエイン様の家の方々には、アレクシアのみならず、我が家族や私兵、領民まで救ってくださいました。その上、このような方々をお預けくださいました」


父上はそう言って、天幕の隅に視線を向ける。

そこには一人の男が立っていた。


…この男、いつからここにいた?

気付かないうちに入ってきたのか…それとも、もともと天幕の中にいたのか…?


私がそんなことを思っていると、ティアが


「とんでもありません。子爵様が我がオルターニアへ恭順を示されたこそです…というのは、家と国としての言葉ですね。本音を言えば、アレクの家族を無碍にするわけには行かなかっただけですよ」


と言って笑う。


「それならば、ご友好を頂いていることにいっそうの感謝を」

「いやいや、それはこちらの方です。傍に居てくれて、何度も助けられました」


父上とティアは、そんな言葉を交わしていたものの、ひとまず父上が


「どうぞおかけください」


と配下の兵に席を準備させて言ったので区切りが付いた。


ティアはイスに腰を下ろしつつミーアに


「な、あれ、誰?」


と、天幕の隅の男に視線を向けて小さな声で尋ねている。


「外偵の別班。伯爵様直属の」

「あぁ…道理で見ない顔なわけだ」

「別班は私達でも素性が良くわかんないからね…」


ティアはその話はそこそこに、父様に話を切り出した。


「子爵様、アレクには後方に下がってゴルダ領都を守るようご命じなされたと伺いましたが、我々はまず敵の状況を正確につかみたく、ここまで前進してまいりました。ご希望に沿わなかったことに関して、まずは謝罪いたします」

「いえ、ご来援、心強く思っております。現状、王政支持派もこちらに無理攻めを掛けてはこないでしょうから、ひとまず後方にて、と思っただけのことでございます」

「そうでしたか。こちらに伺ってアレクがお叱りを受けたりはしないかと心配していましたが、安心しました」


ティアと父様は、そんなことを言って笑い合う。

その光景は、私にはなんだかちょっと不思議に感じられた。

そもそもティアと私が出会って一緒に居るということ自体が奇跡のようなものなのだ。

そんなティアが、こうして父様と談笑しながら今後の動きの検討を始めている。

なんというか…まるで、夢の中の出来事のようだ。

しかし、良いのか悪いのか、これは現実だ。


「敵の陣地に関しては、明日明るくなってから改めて確認させていただくとして、陣地に詰めている王政支持派についてお伺いできますか?」


ティアの真剣な言葉に、父様は深々と頷いた。


「陣を構成しているのは、四つの貴族家と、王都より派遣されてきた国軍で、合計五つの部隊です」


そう言いながら、父上はテーブルの上にあった絵図に、駒を並べていく。


「国軍は一千五百、谷の下を通る軍道を塞ぐ形で布陣しています。四つの貴族家はそれぞれ五百程を率いて、この辺りに簡易な砦を築いております」


これは、今朝方の会議で“夜鷹”から聞いた通りだな。

私は内心、そんなことを確かめつつ父上の話に聞き入った。


「それにしても、隘路で軍道を塞ぐというのは、敵ながらなかなか良い案だと思います。陣地に居る貴族家のいずれかに、用兵の心得に強い家があるのでしょうか?」

「そうですね…今、陣地に詰めているのは、ワットン子爵家、ビルナー子爵家、それにミコスト男爵家とハルラド男爵家になります。この手の手腕に優れているのは、ハルラド男爵かと思います」


それを聞いたティアは、ミーアにチラっと目配せをする。

するとミーアは懐から皮紙の束を取り出してティアに手渡した。


「ハルラド男爵…ハルラド男爵…」


そう呟きながら、ティアは皮紙をめくり始めた。


「バイルエイン様、それは?」


父の言葉に、ティアは恥ずかしそうな表情を浮かべて笑う。


「恥ずかしながら不勉強でして、こちらの貴族家に関してはまだ把握しきれておりません。ですので親父殿…失礼、父上から覚書を取り寄せました。少々不躾かとは思いますが、ご寛恕ください」


いつの間にそんなものを手に入れたのだろう?

ソトス子爵領に居る際に本国からかディットラー領から届いたのだろうか?

そう言えば、ソトス子爵家のところにいる際に、本国からの伝令を受けたと言っていた。

その際に一緒に届けられたのかもしれない。


「不躾などと。このような場でも情報を確かめるお姿は、感嘆の限りです」

「あはは、さすがにこれを褒めて頂くのは、少々胸が痛い思いです」


ティアはそんなことを言って笑い、それから


「そのハルラド男爵というのは、どのような家なのでしょうか?」


と父様に尋ねた。

父様は、ふむ、と短く唸って、天幕の天井を見据える。

ややあって、


「大きな家ではありませんが、数年前に優秀な若者が跡継ぎとなってからは、比較的安定してきていたようだったと記憶しています」

「その者が今回の布陣を考えた可能性がある、か。そうだとしたら、簡単ではありませんね」

「そう思います」

「そんな者を手の内に収めているとは、ノイマール王を愚王と断じきれないところですね」

「先ほど言いました通り、ハルラド男爵家は大きくありません。先代の領主だった頃は王家からの支援を必要としていた時期もありますので、その辺りで手綱を握られたのかもしれません」

「なるほど…世辞にしても良い噂は聞きませんからね、それくらいのことはやりましょう」


そう言ったティアは、覚書にほんのわずかな時間目を落とし、それから顔を上げて私を見た。


「アレク、他に男爵家に関して、何かあるかな?」


その言葉に、私は記憶をたどってみる。

ハルラド男爵家に対しては、あまり良い感情がなかった。

父様がおっしゃるように、王や王家におもねって保身に走っている、という印象が強い。


「男爵家も、他の王政支持派と変わらないと思う。王家に尻尾を振って歓心を得たい家だろう」

「なるほど、人となりも信用できないってことか?」

「私は直接会ったことはないからなんとも言えんが、こちらに居る頃に聞いた話だと、その印象で間違いない」


私がそう言うと、ティアは真剣な表情を浮かべて頷いた。

それから父様に視線を戻し


「気を付けるべきは、そのハルラド男爵家だけでしょうか?」


と聞く。

すると父上は、さらにふむ、とうなって言葉を続けた。


「敷いていうなれば、ワットン子爵家、ビルナー子爵家は縁続きで連携が固いことが予想されます。どちらかが不利な状況に陥れば、もう一方が必ず支援に動くでしょう」


それを聞くと、ティアが再び皮紙の束を繰り始める。

ややあって、ああ、と声をあげたティアは


「ワットン子爵家の娘が、ビルナー子爵家に嫁いでいるんですね」


と確認する。


「おっしゃる通りです。この二家は、現王が王位を継承する以前から王と親しく、忠義の高い家です。その点は気を付けるべきかと」


父様の言葉に、私もティアの顔を見て頷いて見せる。

私達の様子にティアは


「そうですか…」


と応じて静かに唸る。

それから思い出したように


「ミコスト男爵家はどうなんでしょう?」


と再び父様に尋ねてきた。


「ミコスト男爵家は、軍務には不得手であったと記憶しております。バイルエイン様が油断なされるようなことはないかとは思いますが、それほど警戒する必要のない家ではあるかと」


するとティアは、今度は少し安心したように笑みを浮かべた。


「油断できるほどには肝が据わっておりませんので、その辺りはご安心ください」


ふう、と大きく息を吐いたティアは、手にしていた覚書を閉じる。


「それはさておき、さすがに難しい局面ですね…」

「ですから、後方のゴルダ領都へ向かってもらうように伝えた次第」


ティアの言葉に、父様はそう言ってニヤリと笑った。

それを受けて、ティアも笑い出す。


私は、と言えば父様の言い様に少し驚いていた。

昔から冗談は言わないこともなかったが、こういう場で、しかも今のような皮肉交じりの言い方をすることもあるのか。


そんな私をよそに、父様とティアは、さらなる情報の交換を進めていく。

どれほどの時間が経ったか、話し合いを終えて天幕を出る頃には、月がずいぶん高くに上がっていた。


「さて…じゃぁ、戻るか」


そう言ったティアの言葉に皆で頷き、私達はいったん、父様達の陣をあとにするのだった。







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