第22話
森のための初めての狩りから、四週間が経った。
愛するアイオ、レイカ、ケイラの森が、ほぼ倍の大きさに広がっていくのを見るのは誇らしい。
聖域の境界は、俺が初日に見つけた街道のすぐ近くまで迫っていた。
森の領域が広がる瞬間、木々がその匂いと色を変えるのを感じる。
それはまさに、本物の魔法だった。
「心臓の木」もその姿を変えた。
樹皮は深紅に染まり、葉は金属のような光沢を放っている。
森の糧を積極的に探し始めてから、あることに気づいた。
人間の現れる頻度が高くなり、部隊の規模も大きくなっているのだ。
(奴らが来れば来るほど、森にとっては都合がいい。森はさらに強大になる)
ドライアドやルサウカたちとの関係も大きく変わった。
最初は態度に出さなかったが、今では彼女たちも俺への愛を返してくれていると確信している。
誰も見つからない穏やかな日には、愛する彼女たちが常にそばにいてくれる。
時折、記憶に残らない悪夢にうなされることがある。
だが目を覚ますと、彼女たちがすぐ傍で待ち、優しく俺を落ち着かせてくれるのだ。
俺は彼女たちを愛している。
そして彼女たちも、俺に心を開いてくれたと分かっている。
一週間ほど前、槍が新たな力を得たのを感じた。
見知らぬ者が森の境界を越えるたび、槍が激しく震え出すのだ。
このおかげで、何度か大きな災難を避けられたと思う。
(アイオの言う通りだった。今では森そのものが危険を警告してくれる)
ここへ来てから何が変わったのかと考えていたまさにその時。
手の中の槍が、生き物のように激しく振動し始めた。
それは明確な合図だった。
(敵が来た!)
誰かがこの森に足を踏み入れたのは、これが初めてではない。
俺は落ち着き払っていた。今では二本の矢を同時に射ることすらできる。的は外さない。
アイオやルサウカたちから授かったものに加えて、今の俺は二本の木の「針」を持っている。
それぞれが小剣ほどの長さだ。
ある日、「心臓の木」が激しく軋む音を立てた。
その幹から、二本の短い枝が現れたのだ。
槍や弓の時と全く同じ過程だったが、今回は愛する彼女たちの歌はなかった。
その時、俺は初めてドライアドが怯え、戸惑う姿を見た。
彼女自身、何が起きているのか分かっていなかったのだ。
俺はそんな彼女を落ち着かせた。
森がようやく、俺を完全に受け入れてくれたと感じた。
動物たちも同じだった。
最初は警戒されていたが、時が経つにつれ、狩りを手伝ってくれるようにまでなった。
その時、俺は自分が本当の居場所を見つけたと悟ったのだ。
森の兄弟たちが、俺を家族として迎え入れてくれた。
狼や梟と共に獲物を追跡した。
鹿やヘラジカと共に突撃した。
穴熊や鴉と共に人間の野営地に忍び込み、音もなく、俺たちの唯一の使命を遂行した。
森を、強くすることだ。
人間の声が聞こえる。
奴らは深い茂みを掻き分けるのに苦労しているようだ。
森が自ら、奴らを俺の獲物として差し出したのだ。
小動物たちが、侵入者たちの足元を走り回り始めるのが見える。
奴らがその存在に気づいた瞬間、俺は行動を起こした。
両手に新しい刃――その見た目から「針」と名付けた――を握りしめ、全力で飛び出す。
二人の敵が俺に気づく。
その顔には驚愕が張り付いていた。反応する隙も与えない。
俺は同時に、奴らの顔面に針を突き刺した。
それと同時に、森の小動物たちが敵に襲いかかり、ふくらはぎに噛みつく。
大混乱が巻き起こる。人間たちは叫び、互いに警告し合う。
三人が必死にネズミを振り払おうとしている。
即座に距離を詰めた。
無防備な敵の気管を貫く。
近くにいた二人の戦士が、怒号を上げながら俺に向かって突進してくる。
大振りな斬撃を躱す。木々が俺の盾となる。
身を隠した木の幹に、襲撃者の一人の剣が食い込む音が聞こえた。
飛び出す。
奴の眼球に、真っ直ぐ針を突き立てた。
もう一人が力任せに振りかぶって突進してくるが、足元を這い回る小動物につまずいた。
体勢を立て直す隙は与えない。
下から顎を貫き、その頭を刃に串刺しにした。
視界の隅で、最後の二人が逃げ出そうとするのを捉えた。
俺は指笛を高く鳴らす。
獣道から猪の群れが飛び出し、逃げる戦士たちに真っ直ぐ激突した。
あの圧倒的な質量の前では、人間など無力だ。
奴らは容赦なく蹂躙される。
四肢がへし折られ、砕かれていく。
俺は針で奴らに止めを刺した。
金属の装備を剥ぎ取りやすくするため、死体を一箇所に集め始める。
(おかしいな。十人いたような気がしたが……)
目の前に転がっている死体は九つだ。
(俺の気のせいだったか……?)
目を閉じ、耳を澄ませる。
感知できるのは、葉擦れの音、小動物の鳴き声、猪の鼻息だけだ。
(誰の気配もしない……)
俺は時間を無駄にせず、生贄の準備に戻った。
(気が散っていたから、数え間違えたのだろう)
(森は今も、安全だ)




