表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
十二年地下牢に捨てられた俺は《誓約簒奪》に目覚めた――王国を支えた裏切り者たちへ、死より長い贖罪を  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
28/60

死亡者からの名簿

監督官は指定時刻より早く現れた。

 顔を隠した二人の兵を伴い、ベルタから紙を奪うように受け取る。そこにリオル一人の名しかないと知ると、紙を破らず懐へ入れた。

「薬房にいるのか」

 ベルタは答えず、教えられたとおり空桶を見つめた。

 路地の屋根からノルが監視し、離れた露店でガレスが退路を追う。リオルは姿を見せない。監督官を捕らえても、上の命令経路が途切れるだけだ。

 男は地下牢へ戻らず、王立施療院の裏門へ入った。そこで白い外套の事務官へ紙を渡す。事務官は内容を見るなり、北区へ伝令を走らせた。

 薬と給餌費の流出は施療院を中継している。ミアが保管していた盗難記録と一致した。

 さらに監督官が捨てた封筒から、細かな赤土が落ちた。ニコがいた北方鉱山の坑道土と同じ色だと、坑夫が確かめる。

 一本の荷運び経路が見え始めた。鉱山から白蝋と命令書が王都へ入り、帰りの箱で署名済み契約と薬、金が北へ運ばれる。

 リオルはその日のうちに踏み込まなかった。今はまだ一人の監督官と一人の事務官しか確認できていない。

 荷が次に動く日まで待てば、原本の保管場所へたどり着ける。

(次話へ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ