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8.食料を長期備蓄して、上下水道と都市ガスの99%復旧まで約1か月間の自宅避難生活に備える。

 備蓄量は基本的には1名分です。☆はサブタイトル、※は補足や考察です。

 〇はお勧め、△は次候補か追加かアップグレード、□は最小限か過剰装備だが場合によっては有効、×はお勧めできない、準備や備蓄です。

 時々、誤解し易い点を修正・加筆・分割・再編成しております。内容はほぼ同じです。

 ⑭普段使いのペットボトル飲料と、主食と、調味料と、主菜や汁物やデザートやオヤツを、1か月間分備蓄する場合(後述の⑮3か月分の飲食物備蓄とほぼ同じ内容になります)。

 ※飲食物以外にも、⑪非常用トイレ1か月分と⑫ペットボトル水1か月分とライトとラジオと電池と、後述のストーブやコンロや燃料も必要です。

 災害規模にもよりますが、1か月でライフラインが復旧しない場合は行政の仲介で被災地域外のホテルなどに無料素泊まり再避難の募集?も視野に入るでしょう。


 ※ペットボトル飲料備蓄の考え方。

 ペットボトルの炭酸飲料やスポーツドリンクは賞味期限が約12か月の物が多く、賞味期限の最初の1/3の期間以内が卸売業者から小売店への納品期限や、合計して2/3の期間以内が小売店から消費者への販売期限とする流通の商習慣や、最初の1/3を過ぎた商品を消費者に直接通信販売する卸売問屋もあるため、購入すると賞味期限の残りが8か月の事も多く、最短だと賞味期限残4か月もありえます。

 平常時は飲食物の賞味期限をなるべく守りたいので、賞味期限残4~12か月で購入するだろうペットボトル飲料は購入から4か月以内に消費する計画が確実です。

 1日に飲める飲料は約2Lで、その1/4~1/3で500~720mlのペットボトル飲料を毎日消費して毎月約17Lを入れ替えるのは、飲まなかった翌日にノルマの2倍量を飲む事も可能なので破綻し難いです。

 被災時にペットボトル飲料を飲むことで、不足する水分と栄養を補い、ペットボトル水を節約しつつ、余剰を歯磨きなどに回して衛生面を向上して下さい。

 〇賞味期限残4か月以上の炭酸飲料500ml24本未開封1箱+開封済みは、2か月毎に飲みたい銘柄を選んで24本を定期購入し、2か月間備蓄して、3~4か月目に毎月12本を定期消費しつつ入れ替えて下さい。

 〇賞味期限残4か月以上のスポーツ飲料500ml24本未開封1箱+開封済みは、2か月毎に飲みたい銘柄を選んで24本を定期購入し、2か月間備蓄して、3~4か月目に毎月12本を定期消費しつつ入れ替えて下さい。

 〇賞味期限残4か月以上の果物と野菜のジュース720ml15本未開封1箱+開封済みは、2か月毎に飲みたい銘柄を選んで15本を定期購入し、2か月間備蓄して、3~4か月目に毎月7.5本を定期消費しつつ入れ替えて下さい。

 ※平常時は、約1か月間で炭酸飲料500ml12本と、スポーツ飲料500ml12本と、果物と野菜のジュース720ml7.5本で、合計31.5本飲めば良いので破綻し難いでしょう。

 ※未開封3箱で少なくとも24+24+15=63本の備蓄を維持し、6箱全てが未開封でも最大で48+48+30=126本で、購入から63~126日間で入れ替え消費可能なので、通常は賞味期限残4か月以上で購入するでしょうから期限内消費可能です。

 被災時に1日2本消費しても未開封3箱だけで1日1~1.22Lで1か月分の飲み物になるので、ペットボトル水は1日2Lあれば簡易調理と歯磨きに足りるでしょう。

 △2人なら未開封4箱+開封済み4箱(+果物野菜2+2箱)でも良いでしょう。あるいは各自が毎月好きな物を1箱ずつ購入し、未開封4箱+開封済み2箱(+果物野菜2+1箱)にすると、回転サイクルが早く購入から約3か月で入れ替え消費できるでしょう。

 △3人だと種類を絞らないと誰も飲まずに賞味期限切れになる飲み物が発生するので、毎月替わりで炭酸飲料1箱+スポーツ飲料1箱+お茶1箱などを定期購入し、未開封6箱+開封済み3箱(+果物野菜2+1箱)で管理すると購入から約3か月で入れ替え消費できるでしょう。

 □4人以上で未開封8箱にするとそれだけで約100kgで、開封済みや果物野菜や白米などの重量物を同じパントリーに備蓄すると床の耐荷重290kgに迫るか超えて破損し易くなるので、2畳以上のパントリーが必要になります。

 ※いずれも果物と野菜のジュースを追加し、野菜不足の解消に利用して下さい。3人なら毎月1箱を定期購入し、3か月間備蓄して、4か月目に1箱を定期消費でしょうか。

 ※基本的には水分摂取量の約1/4を定期購入しつつ定期消費するのですが、通常は賞味期限残8か月以上で購入して賞味期限に余裕があるでしょうから、月初めにあまり減っていないから定期購入を1回見送るとか、見送ったけど開封済みを飲み切ったから月末に購入するなどでも備蓄を維持可能でしょう。毎日の事なので管理が厳密でなくても破綻し難い消費ノルマが確実です。


 ※主食備蓄の考え方。

 平常時に常用する主食の白米は、精米後の賞味期限が約1か月で、春夏は虫が湧く危険もあるので、未開封の間は脱酸素剤と一緒にガスバリア袋に入れて風味を保ちつつ防虫し、開封後は約1か月で使い切る必要があります。

 未開封白米は100g≒0.66合で約1食分の主食備蓄になります。人によっては少なく感じるかもしれませんが、レトルトカレー1袋や調理済み缶詰1缶は100g≒0.66合の白米と合わせるとちょうど良く、150g≒1合と合わせると主菜が足りなくなります。冬に暖房なしで避難生活や被災時に屋外で活動など食事量の不足が予想される場合は白米も主菜も1日4食で計算し備蓄して下さい。

 平常時に毎月66合以上消費する世帯なら10kg袋、33合以上消費する世帯なら5kg袋、13合以上消費する世帯なら2kg袋で、未開封だけで非常時の必要量を備蓄し、開封済みを使い切ったら次の1袋を開封前購入しつつ、古い順に開封し消費して下さい。

 ※普段からパスタを食べる場合は、白米同様に開封前購入して備蓄すると維持し易いです。

 ※普段はパスタを食べないがミートソースなどを定期購入して備蓄する場合は、パスタも定期購入し、ミートソースと同じ期間保管して、同時に定期消費するとシンプルです。

 ※蕎麦饂飩素麺の乾麺も約3年間保存可能なのですが、濃縮麵つゆの賞味期限が6~12か月やフリーズドライ麵つゆでも約19か月で、乾麺の消費量は季節によって異なるので、麵つゆを調味料と同じ扱いで入れ替えつつ、麵つゆの量におおよそ合わせた量の乾麺を備蓄すると良いでしょう。かけで乾麺100gを食べる時は温かいつゆ300mlが必要で、(つけつゆ基準の表示で)3倍濃縮麺つゆ50mlを250mlの熱湯で6倍に薄めて作るので、原液500mlでかけ10杯分になり、未開封濃縮3倍麺つゆ500ml購入時に乾麺も合計1kg購入するとバランスが良く、煮物などで濃縮麺つゆを使い切った時は、次の濃縮麺つゆと一緒に減った分の乾麺を買い足すと良いでしょう。むろん、これ以上の乾麺を備蓄して顆粒出汁や味噌煮込みで食べる手もあります。

 〇平常時に白米を毎月10kg以上消費する場合は、10kgを2袋購入し、1袋目を開封して1か月以内で使い切ったら3袋目を開封前購入しつつ2袋目を開封すると、常に未開封白米10kgの備蓄が可能で、多く食べたら購入頻度が上がり、食べなかったら購入頻度が下がり、常に未開封白米100食分を備蓄して2か月以内で入れ替えできるでしょう。

 毎月5kg以上消費する場合は、5kgを3袋購入し、1袋目を開封して1か月以内で使い切ったら4袋目を開封前購入しつつ古い順に開封すると、常に未開封白米5×2kgを備蓄して3か月以内で入れ替えできるでしょう。

 毎月2kg以上消費する場合は、2kgを6袋購入し、1袋目を開封して1か月以内で使い切ったら7袋目を開封前購入しつつ古い順に開封すると、常に未開封白米2×5kgを備蓄して6か月以内で入れ替えできるでしょう。

 ※平常時に3人で白米を毎月10kg以上消費する場合は、10kgを4袋購入し、1袋目を開封して1か月以内で使い切ったら5袋目を開封前購入しつつ古い順に開封すると、未開封白米10×3kgの備蓄が可能で、多く食べたら購入頻度が上がり、食べなかったら購入頻度が下がり、未開封白米300食分を備蓄して4か月以内で入れ替えできるでしょう。

 ※いずれの場合も未開封の間は脱酸素剤と一緒にガスバリア袋に入れて備蓄し、風味を保ちつつ防虫して下さい。


 ※調味料備蓄の考え方。

 平常時に常用する調味料なども「開封前購入」で備蓄するのがシンプルなのですが、被災中は備蓄したレトルトや缶詰で食事する事も多くなるので調味料の消費量は程々でしょう。

 とは言え被災中は手に入らないので、厳密に何食分ではなく消費可能な範囲で複数を購入し、1個目を使い切ったら次を開封前購入しつつ、古い順に開封して下さい。

 〇天然塩10kgは、賞味期限が無限なので永久備蓄して物々交換に使用して下さい。

 〇キビ砂糖10kgは、賞味期限が無限なので永久備蓄して物々交換に使用して下さい。

 〇醤油、麺つゆ、味噌、ソース、ケチャップ、マヨネーズ、顆粒だし、コンソメ、一味、乾燥ニンニク、サラダ油、オリーブオイルは、最初に2つ購入し(開封後要冷蔵などは冷蔵庫内で)2つを並べると1つ目を使い切った時にストック不足に気が付き易く、直後の買い物で3つ目を開封前購入しつつ、古い順に開封して下さい。

 ※3人分の備蓄で毎月約3つ消費される調味料なら、2社の商品を一度に各3つ購入し、1社目の製品を使い切ったら同じ商品3つを開封前購入して備蓄しつつ、2社目の製品3つを使い始めると古い順に消費し易いでしょう。2社製品の交互ストックは同時購入数を統一した方が入れ替えの管理がし易いので、使用量の少ない調味料は1社製品を2つ購入のままで良いでしょう。


 ※レトルトや缶詰を定期購入し、一定期間備蓄して、定期消費する考え方。

 賞味期限ぎりぎりまで備蓄してから消費しつつ入れ替える場合、毎月消費する量のノルマを少なめに十分な余裕を持たせて下さい。

 消費期限1~3年の食品を全て13か月保存あつかいに統一して管理すると、メニューが豊富で飽き難く、管理が最もシンプルです。

 食料備蓄棚を12分割して1~12月とナンバリングして・・・

 〇レトルトカレー、レトルトハヤシ、レトルトミートソース、レトルト牛丼、レトルト親子丼、レトルト中華丼、レトルト麻婆丼、レトルトすき焼き丼、レトルト帯広豚丼、魚の味噌煮缶詰、魚の蒲焼き缶詰、焼き鳥缶詰、ポークランチョンミート缶詰、牛肉の大和煮缶詰、などの主菜14種類から、同じメニューが2日続かない様に6種類以上で8食を、月替わりで内容やメーカーを替えつつ選んで下さい。

 カレーからおおむね安価な順で並んでいますがタンパク質も備蓄したいので、毎月3食は肉や魚の缶詰を主菜にするか、不足分は副菜で肉や魚の缶詰を追加するかをして下さい。

 ミートソースを選ぶ時にパスタを常用していない場合は必要量を定期購入し、同期間備蓄して、同時に期限消費しつつ、あまった分はナポリタンなどで消費して下さい。

 △鮪の大豆油漬け、サラダチキン、ソーセージ、コンビーフ、カットトマト、スイートコーン、などの缶詰を追加購入しても良いですが、副菜か食材として扱って下さい。

 〇インスタントのコーンスープ、野菜スープ、わかめスープ、とん汁、けんちん汁、などから約3袋入りを月替わりで選んで下さい。

 〇パイナップル、ミックスフルーツ、蜜柑、桃、フルーツあんみつ、などの缶詰から、同じデザートが続かない様に3種類で3缶を選んで下さい。

 〇チップスタ・、カロリーメイ・、キャラメル、チョコバー、プロテインバー、などの御菓子から、同じオヤツが続かない様に3種類で3個を選んで下さい。この時、⑬短期備蓄とジャンルが被らない様にすると入れ替えの管理が楽で、⑬短期備蓄を省略だと更に楽です。

 ※8食と3袋と3缶と3個を毎月定期購入し、11か月間備蓄して、12か月目に8食と3袋と3缶と3個を定期消費しつつ次を定期購入すると、主菜88食と汁物33袋とデザート33缶とオヤツ33個で約29日分の備蓄になります。2025.1.31に購入した食料は、11か月間備蓄し、2026.1.1から1.30に定期消費しつつ1.31に次を定期購入するイメージです。・・・あまりにも「高いところに荷もつをおくとあぶないよ」がモットーの先駆者様のコンテナストックと類似しすぎていて心苦しいのですが・・・多様な食料をローリングストックする場合の管理方法を突き詰めるとこうなり、最も効率的な手法でしょう。月に主菜8食というのは毎週約2食を定期消費しつつ、外泊するなどで食べない週があってもそれ以外の3週で消費可能な量を想定しています。

 ※ちなみに、棚を6分割しかできない場合は、2か月に1回16食と6袋と6缶と6個を毎月定期購入し、10か月間備蓄して、11~12か月目に16食と6袋と6缶と6個を定期消費しつつ次を定期購入すると、主菜80食と汁物30袋とデザート30缶とオヤツ30個で約27日分の備蓄になりますが、消費をさぼると破綻し易くなる危険もあります。

 ※なお、3食と1袋と1缶と1個を毎月購入すると、主菜33食と汁物11袋とデザート11缶とオヤツ11個で11日分の備蓄になります。アパートなどで備蓄スペースが少ない場合に有効で、⑪トイレや⑫水も可能な範囲で備蓄し自宅避難しつつ、交通機関の復旧や行政の仲介で被災地域外のホテルなどに無料素泊まり再避難?の募集が開始されたらすぐに移動する人や、毎月1日間だけで備蓄の入れ替えができるので自炊をほとんどしない人に向いています。量が少ないので2か月分×6や3か月分×4で管理しても良いでしょう。②避難生活バッグと合わせると2週間分の備蓄になります。

 ※また、12食と4袋と4缶と4個を毎月購入すると主菜132食と汁物44袋とデザート44缶とオヤツ44個で44日分の備蓄になりますが、毎週の消費ノルマが3食と1袋と1缶と1個と余裕が少ないので計画的な消費が必要になるでしょう。

 ※賞味期限1年の食品は、メーカーカタログでは賞味期限13か月になっている場合が多く、2025.1.1に製造されたものでも2026.1.31までと言う意味で「賞味期限2026.1」と表示されているので、1月中に製造のレトルトを1.31に購入して翌年の1月中に消費するのは問題ないでしょう。

 流通の商習慣で、賞味期限1年のレトルト食品などは小売店で賞味期限を8か月以上残して店頭に並び賞味期限が4か月未満になると回収されるでしょうから、賞味期限が1年の食品であれば1~4か月の賞味期限超過は安全率のうちと考える手もありますし、気になるなら8分割した棚で7か月間備蓄し8か月目に消費しても良いですし、4分割した棚で3か月間備蓄し4か月目に消費するならセール品でも賞味期限を越え難いでしょう。

 感想などに対応しきれる自信が無く、受け付け出来なくて申し訳ありません。それでも良ければ評価していただけると幸いです。

 想定期間別に分けたため、考え方の説明など同じ表現が繰り返し用いられる個所もあり読みにくいかもしれませんが、なるべく1話を読めば理解しやすくする為なのでご容赦ください。

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