2.安全な土地で災害を避け、丈夫な家で地震と台風に耐え、火災を予防し、家具を固定して怪我を防止しつつ、人命と家と財産と備蓄を守る。
備蓄量は基本的には1名分です。☆はサブタイトル、※は補足や考察です。
〇はお勧め、△は次候補か追加かアップグレード、□は最小限か過剰装備だが場合によっては有効、×はお勧めできない、準備や備蓄です。
2025/8/30誤解し易い点をパターン別に分割・修正・加筆・再編成しました。内容はほぼ同じですが、重複した説明文が多いので御注意ください。
安全な土地に住んで予測可能な災害を避ける。
※住んでいる地域全体が被災すると、避難指示が出てからでは避難所がいっぱいで入れない場合や、避難が間に合わない時もあります。
噴火津波高潮洪水土砂災害に巻き込まれない地域に住めると、命だけでなく家を含めた財産や備蓄品も守れるでしょう。
海面や堤防から十分に高さがあり崖や斜面から十分に距離が有る平地や、千年続いた神社の周囲が候補でしょうか。
一軒だけ無事だと周囲の人が頼ってくるので、林の中の一軒家か、全世帯が自給自足可能な農家に囲まれた土地か、安全な住宅地の中心と外縁の中間帯などが理想的です。
〇ハザードマップで噴火津波高潮洪水土砂災害の予測されている地域と、隣接する地域は危険なので、十分に離れた安全と思われる土地に住んで災害を避けて下さい。
〇台風や大雨のたびに避難する手間が無くなるので、早期に実行できれば理想的です。
△現在の住居や通勤などの問題もあるでしょうから、就学や就職や結婚や定年で引っ越す時に可能な範囲で実行して下さい。
家の軒先から10m以内の周囲を駐車場や家庭菜園にして防火帯を確保し、もらい火を避ける。
□大震災の火災で自宅を焼失すると仮住まいがどこにもなく、水食糧もなく、火災保険も下りず地震保険も全額保証ではないので、定年後で通勤の心配がなく終の棲家の予算などの状況が許せば実行して下さい。
土地選びでは避けられない失火を予防する。
〇新築なら、おもりと重力で作動する感震ブレーカー一体型の配電盤だとバッテリーを使用しないので故障し難く最も確実です。
〇賃貸などでも、おもりと重力で作動する感震ブレーカーを後付けすると長持ちします。
△コンセントに差し込んで遅延遮断する感震ブレーカーは、地震から数分後に遅れてブレーカーを落とすので夜間の地震でも照明を維持して逃げ易いのですが、その数分間で発火したり、バッテリーの寿命が約10年で本体ごと交換が必要だったり、地震の最中に停電するといきなり暗くなって遅延遮断の長所が失われたりします。
※感震ブレーカーを使用する場合は、どの方式でも停電自動点灯ライトを2か所以上に設置して停電対策をすると、いきなりの停電でも、感震ブレーカーが作動しても、就寝中で照明を消していても、片方が故障しても、自動点灯するので照明を確保し易いでしょう。寝室にあると避難し易く、ブレーカーが設置されているのであろうLDKか洗面所にあると地震だが被害が無かった時にブレーカーを復旧し易いです。
※自宅で人工呼吸器などを使用されているのなら、感震ブレーカーを付けるにしても付けないにしても、無停電電源装置などで停電対策をして下さい。
震度6強の地震と風速約60mの台風は、何処でも被災する可能性が有るので耐える。
※地震と台風は、何処に住んでいても被災する可能性が有り、保険に入っていても自宅再建は難しく、自宅ごと備蓄を失い、場合によっては命を失うかもしれません。
※家屋倒壊で即死や生き埋め、家具が倒れて下敷きや骨折、ガラス破片で怪我や逃げ遅れ、などを避ける準備は自分自身でしかできません。
※一生に一度あるかないかの確率で財産を失う火災のリスクに保険で対策をするのなら、同程度の確率で命を失いかねない自然災害のリスクにも備えるのが合理的です。地震などに被災したら復興作業が始まる前に、家の外観と基礎と各部屋の4面と天井と床の写真を撮っておくと、罹災証明書や地震保険の申請に役立つでしょう。
耐震等級3の平屋で、地震による倒壊と破損を防止する。
△2階建てはアンカーボルトや筋交いの追加と免振設備が高額になりがちです。
〇平屋は2階建てより建築費が割高だが元々耐震性が高く、間取り次第では比較的低予算で耐震等級3にし易いので、耐震等級3を目指すなら平屋が安価な場合もありえます。
※2025基準で新築する場合、まず一定の省エネ住宅(ZEH)水準が求められ、太陽光発電や高性能窓が必要で、住宅が重くなるため柱を太くし耐力壁を増やさないと耐震等級1~3に認定されないでしょう。
※耐震等級3相当の設計だが構造計算をせず申請費用を節約する方法もありますが地震保険の半額措置が無いので、地震保険に加入するなら新築時に構造計算による耐震等級3を取得した方が効率的でしょう。
□賃貸の場合は、2階建てのアパートなら1階が潰れ易いので2階が比較的安全でしょう。マンションだと1階か、1階が店舗で構造を強化している場合は2階が潰れ易いので3階が安全で、停電しても階段で生活可能でしょう。排水管が破損した時に上層階が無理に水を流すと低層階で下水が逆流して大惨事になるので、やはり1番下は避けたいです。
耐風等級2の屋根で、台風による倒壊と破損を防止する。
〇アンカーボルトの数なども関係するので元々耐震等級3予定の新築時に屋根金物などを追加すると耐風等級2にし易いのですが、地域により想定される風速が異なり、ドアや窓設備の耐風性も係るためどの程度の予算増になるかはケースバイケースです。
家具の転倒と危険物の落下を防止する。
〇新築なら作り付け家具を多用して下さい。台所には家電をベルトで固定する為のレールか手すりが有ると見苦しくなく、家電を買い替えても壁の穴が増えないでしょう。
△持ち家なら家具や家電を壁に固定し、寝室や移動経路に面した本棚や食器棚は全て扉付きにしつつ日常生活で邪魔にならない感震自動ラッチを取り付けて、家具が倒れての下敷きや、家電や食器が落ちての怪我や、家具や食器が通路を塞いで避難が遅れて津波や火災に巻き込まれる、などを防止して下さい。
×開け閉めするたびに操作が必要なストッパーは面倒になってロックをしなくなります。
□賃貸だとおもい切った対策がし難いのですが、長期間住む予定なら敷金が返ってこないことを覚悟した上で家具のネジ固定などをするのも有効な手段でしょう。4年間住むなら2か月分の敷金は総額の約4%です。
窓ガラスの飛散を防止し、可能なら破損自体を予防しつつ、侵入を防げれば理想的。
〇普通のガラス窓やガラス戸や鏡は飛散防止フィルムで怪我を防止し、大震災対策なら窓は遮光カーテンで光漏れ≒防災備蓄の存在を隠して下さい。
△台風対策は飛散防止フィルムでも有効ですが、雨戸で飛来物を防ぐと補修なしで複数回の台風に耐えることが可能なので、地域によっては両方で備えて下さい。
□防犯合わせガラス窓で常に破損と侵入を防止しつつ、遮光カーテンで光漏れ≒防災備蓄の存在を隠すと日常生活や留守中も安全になるので、予算が許せば理想的です。
※網入りガラスや一部のペアガラスに飛散防止フィルムを貼ると熱膨張の差で割れる場合もあるので、窓ガラスに対応したフィルムを使用して下さい。
感想などに対応しきれる自信が無く、受け付け出来なくて申し訳ありません。それでも良ければ評価していただけると幸いです。
まずは即死や大けがをしない準備から始めて下さいますように。