2.幼馴染たち?!
「あんた、弥生!?」
「久しぶりだね、莉央姉ちゃん」
薄くピンク色寄りの紫色に染められた、首筋まで伸びている癖っ毛。
すらっと伸びて、小学生の時は私の方が高かったのにいつのまにか私の背を追い越した身長。
くりっとしていて未だ青色がかっている瞳。
楠川高の茶色のブレザーから覗いているパステルイエローのふわふわの少し長めのカーディガン。
耳につけられたシルバーイヤリングとシルバーイヤーカフ。
引くほどかっこよく、可愛く育ちやがった私の2個下の幼馴染がそこにはいた。
花谷弥生。私が中学を卒業してから疎遠だった幼馴染の一人だ。
「姉ちゃんさあ、俺らになんで何も言わずに行ったの。どれだけ探したと思ってんのさ」
ずいっと怒ったような顔を近づけてくる弥生。
私の目線に合わせて少し屈んでくるところが憎い。
「ちょっと一年。お前、木下の何なわけ?」
「先輩こそ莉央姉ちゃんの何なわけですかー?」
「ちょ、ちょっと近い。ほんとお前ら何いってんの?っていうか弥生は1人?」
二人を止めるためにふと、思い立ったことを聞いてみた。
悔しいが、女の私よりも可愛らしく明るい弥生のことだから、入学してすぐの今でも色んな人に囲まれていると思っていたのに。
「ちょっとぉ、弥生、置いてかないでよ〜。久しぶりだねぇ、莉央ちゃん!」
「走っていくな、弥生。久しぶり、莉央姉」
「…優、進也」
教室に入ってきた二人の一年生は私の前に現れた。
佐川優。中学の頃は黒色だった髪から色素を抜き、ベージュのような暖かい色の髪色をしている。
雰囲気までも暖かい弥生と同い年の私の幼馴染。
野口進也。センター分けにされた黒髪は中学の頃から変わっておらず、背がまた伸びている気がする。
2人は笑顔を浮かべているが、その瞳には怒りが籠もっている。怖い。
年下幼馴染たちの目が怖いです。
多分、頭のいい進也が色んな人のツテを辿って私がここにいることをあ炙り出したのだろう。
それとも、あの人が言っちゃったのかな。
「あれ、いつも遅刻しかけなのに莉央早いね。委員会始めるから一年の子も座ってー!」
「お、ゆいか。そうだね。ほらほら藤澤、座ろ?」
優と進也が来たあたりからフリーズしていた意外と人見知り発動する藤澤を起こして椅子に座った。
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