——あとがきに代えて——
この"あとがき"は、ここに書くべきかどうか非常に悩んだ話でもあります。
特に、もし、この物語を楽しんで感動してくれた方がいたなら。
もしかしたら、その感動を壊して、
この「君は、風に還る。」の事が嫌いになってしまうかも知れない『裏話』だからです。
だから、矛盾しているのですが、このあとがきは、
特に、作品を楽しんでくれた方には、『読んでほしくない』あとがきです。
(「じゃあ書くなよ」と言われたら、それはその通り(笑))
なので、もしこの「君は、風に還る。」を好きになってくれた方がいたら、このあとがきは読まないで閉じてください。
でも、もしかしたら、この"あとがき"を読んで、ちょっとでも「生きやすくなる」人がいるかもと思って書いています。
このあとがきは、あんまり深読みしなくても良いやつで、オマケ的に読んで、
「あー変なこと考えてる奴もいるんだな〜」って流してもらったほうがありがたいやつです。
前置きが長くなりましたが。
ちょっと、ここからは、人によっては不快になってしまう方もいるかもしれないの、でご注意ください。
では、ここからが、"あとがき"です。
実は、この物語はちょっとした"メタファー"が入ってたりします。そして、この物語は、誰かに読んでほしいというよりは、自分の為に勝手に作った酷く個人的な思考実験だったりもします。
この物語には、誰一人として「同じ形の身体」「同じ形の心」を持つ娘は出てきません。
飛鳥みたいに、身体の在り方が違う人。
ヴェルちゃんみたいに、心の在り方が違う人。
ウェーリーみたいに、心の伝え方が違う人。
あと、九重みたいに、一見普通の人と同じ姿で、美人で頭がよくて、なんでも出来て、他者を助ける余裕がある人。
そして、その"在り方"の捉え方すら違ってて、
飛鳥みたいに、その違いに悩んで苦しんでる人。
ロメラみたいに、Rock musicで悩みなんかぶっ壊した人。
フィーちゃんみたいに、ありのまま受け入れている人。
金色姫みたいに、むしろ違うことを誇って生きてる娘。
生き方もそれぞれ。
金色姫みたいに、清くて正しくて美しくて、誰かに道を示す光になれる人。
ロメラみたいに、「正しさなんてRockにぶっ壊せ」って言って肩を並べてくれる人。
そして、白衣の男みたいに、自己中で甘えん坊でクソガキで、どうしようもない人。
みんなの生き方。だれが"正解"ってわけじゃありません。
飛鳥を矢で射った人たちだって、間違ってはない。
彼らはティロを守ろうとしただけで、もし飛鳥がほんとに“人の皮を被ったモンスター”だったら?
最終章にでてきた『異世界』にも、
「身体の在り方が違う人」、「心の在り方が違う人」、「心の伝え方が違う人」
が当たり前に生きています。
そんなバラバラな人たちが、肩を並べて一緒に冒険したら、どうなるのかな?ってうっすら思ってました。
なので、実際に考えて、物語にしてみました。
彼女たちは、傷ついたり、敵対したりもしたけど、仲良くもなった。
全部がうまくいったかというと、別にそうじゃなかった。
それに、これはあくまでもお話で、
現実では最後にアジュールが出てきて全部解決してくれたりはしない。
なので結局、やっては見たけど、別に答えは出なかったなっておもった。
だから、飛鳥もまた旅に出たのかな、って思う。
実はわたしにも、"ヴェルちゃんと同じような悩み" がちょっぴりあります。
そのせいで、生きづらかった時期もあった。
今は大人になって、ある程度は上手くやれてるし、わたしが子供だった頃より理解も進んで、もっと重度でつらい人がいることも知った。
でも——
この話が完結して自分で読み直したとき、本気でそのことに悩んでた“中学生の自分”に、一番読んで欲しいなって思った。
こんな"あとがき"まで読んでくれた方がいたなら、とてもありがたいです。
でも、べつに中学生の自分と同じ感想を持って欲しいとは思ってなくて、
出てくる娘たちがかわいかったとか、白衣の男がローリングソバット食らってスッキリしたとか、もし、そんなふうに楽しんで貰えたなら、そっちの方がうれしいです。
結びに——
筆者の身勝手な思考実験にお付き合い頂き、ありがとうございました。
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『あとがきのあとがき』
ここまでスクロールしてくれた人に、内緒話します。
チャットGPTに、この"あとがき"で現国の問題作って貰いました。
【現代文:設問例】(作成、ChatGPT)
(高2〜高3向け/記述と選択式混合)
本文:「君は、風に還る-あとがき-」より
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【問1】
筆者は、「この物語は、誰かに読んでほしいというよりは、自分の為に勝手に作った酷く個人的な思考実験」と述べているが、そう言いながらもこのあとがきの終盤で読者に向けたメッセージを書いている。
筆者のこのような態度を説明したうえで、そのねらいを80字以内で述べなさい。
→【想定解答例】
表面的には個人的な物語として語りながらも、読者と静かに共鳴することを目指しており、押し付けずに思いをそっと届けようとしている。
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【問2】
以下の人物の生き方を、筆者はどう捉えているか。最も適切な組み合わせを一つ選べ。
A. 金色姫
B. ロメラ
C. 白衣の男
選択肢:
ア)Aは理想像、Bは反逆者、Cは無価値な存在
イ)Aは導き手、Bは対等な仲間、Cは欠点を抱えたままで生きる人
ウ)Aは偏った信奉者、Bは破滅的な非常識人、Cは滑稽な悪人
エ)Aは常識の否定者、Bは理想の象徴、Cは読者の分身
→【正答:イ】
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【問3】
筆者は「飛鳥を矢で射った人たち」について「間違ってはない」と述べている。
この文から筆者の多様性に対するスタンスとして最も近いものを以下から選べ。
ア)誰にでも正しさがあると考えており、善悪を決めるべきではない
イ)誤解はあっても悪意がなければ許されるべきと考えている
ウ)多様性を認めるために、排他的な人々を否定することが必要だ
エ)多数派に従うことは常に間違いだと考えている
→【正答:ア】
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【問4】
筆者は「結局、やっては見たけど、別に答えは出なかったな」と語っているが、それでも物語を書いた理由として適切なものを以下から選べ。
ア)答えを見つけることが無意味だと示すため
イ)答えを出せないこと自体を描きたかったため
ウ)答えを出すのは読者の役割だと考えたため
エ)問題提起として社会を批判したかったため
→【正答:イ】
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わたしの答案用紙。
[問1]の回答
読後感に、"あっ種明されたらこうだったのか"って構造の妙を残したかった。(←読者にバラしたらダメなやつ)
[問2]の回答
エ)だけ違うけど、ア)とイ)とウ)の全部かな?
[問3]の回答
ア)80%、イ)20%くらい?
[問4]の回答
全部違う。
ほんとにただ単に、自分が答えを知りたくて、答え出るかな?って思ってやってみたけどやっぱ答え出なかった。
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というわけで、「筆者の考えを答えよ」って問題の筆者の回答は0点でした。
昔、国語のテストで
「(ア)がメインで、(イ)がちょっぴり混ざってる」みたいに答えて不正解になった事があります。
でも、小学生のわたしにこそっと伝えたい。
「たぶんやけどな。その問題の答え、お前の方が正解やで」




