↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の声が鳴る前に、俺たちは十のダンジョンを攻略していた――崩壊した日本で家族を守る高校生たちの拠点防衛記  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
207/372

教室を戻す

【本文】

 旧小学校の二教室から寝床を移し、机を十二組だけ並べた。児童は日向、川端、杉沢、地域網から合計二十六人。

 全員を同じ学年にせず、読み書き、計算、生活記録の三組へ分ける。年齢より、今どこから再開できるかを佳乃が一人ずつ確かめた。

  学校で見つかったことは、児童名を外して地域網、体育館、病院へ共有する。発見者を特別な能力者として登録せず、授業と休息の時間を変えない。

 授業は午前二時間。午後は遊びと休息、希望者だけ農業観察を二十分行う。配給や寝床は出席日数へ結びつけない。

 教室を調査区画だけにせず、予定していた読み書き、計算、遊びを続ける。壁の音が鳴っても、児童全員を観測当番へ集めない。

  世界の声が報酬や即時解放を表示しても、地上の図面、避難経路、本人同意を先に確認する。分からない部分は推測で埋めず、次の観測時刻を決めた。

 避難所の部屋だった場所に、正解を間違えても食事が減らない教室が戻った。

 佳乃は授業記録と設備記録を別冊にし、子どもの言葉を大人向けの管理用語へ勝手に書き換えなかった。

 教科書は全員分なく、同じ本を二人で使う。書ける紙も限られるため、黒板、砂盤、消して使える板を組み合わせた。教材を持っていた家庭だけが先へ進まないよう、個人物資を共同備品にする場合は本人へ確認する。授業後の机は寝床へ戻さず、災害時の集合場所として位置を残した。

 観測後は教室の換気、電位、児童の体調を確認し、異常がなくても記録した。発見した子だけへ褒美を与えず、参加しなかった子の遊びと学習時間も同じように守る。

(次話へ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。