表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の声が鳴る前に、俺たちは十のダンジョンを攻略していた――崩壊した日本で家族を守る高校生たちの拠点防衛記  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
176/372

爆薬の封印

【本文】

 中央討伐隊の輸送車で、爆薬の封印が破られていた。

 持ち出した隊員二人は、試験場外壁へ仕掛ければ核を露出できると主張した。倉橋の命令か、独断かは確認できない。

 安西は武器を向けず、相馬と倉橋を無線へ呼ぶ。封印番号、持出時刻、目撃者、爆薬量を読み上げる。

 その間にも黒膜が爆薬へ細い線を伸ばした。岳が《荷重固定》で箱を動かなくし、ゴーレムが防振容器を被せる。

 隊員の一人が起爆器へ手を伸ばしたため、中央側の護衛が取り押さえた。地域網が中央隊員を拘束する形にはしない。

 爆薬は橋南側へ戻さず、県庁管理の空倉庫へ封印する。黒粒子が付着していないか検査し、相馬、倉橋、安西が共同署名した。

 世界の声は《討伐妨害》として湊の行政評価を下げた。

 評価が下がっても、隔離槽を爆破させない。

 倉橋は二人を任務から外したが、討伐命令自体は撤回しなかった。火力を止めたのは決着ではなく、次の誤作動を防ぐ一日分の猶予だった。

 外された二人の氏名は住民掲示へ出さず、行為、危険、処置だけを公開した。中央隊全体を爆破者として扱えば、観測に協力する隊員まで対立側へ押しやる。倉橋には全封印番号の再点検を求め、地域網側の発炎筒や燃料缶も同じ表で確認した。黒膜が伸びた防振容器は開けず、第三迷宮の空槽近くで隔離する。起爆器は電池を抜き、別の箱へ封印した。一度止めた爆薬が後で使われないよう、物と判断経路の両方を切り離した。

 倉橋は再点検中、部下の武器を一時的に集中管理した。地域網側はその保管場所へ立ち入らない。

 封印倉庫の見張りも二人交代とした。

(次話へ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ