↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら奴隷になりました[魔力を得て楽しく暮らます]  作者: アル治


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/51

第30話  魔物対策

いつも読んでいただきありがとうございます。

4人で葡萄を潰しながら、石ダルへ入れていく。

ラック

「実を入れておけば、ワインができるのか?」

ジン

「皮とか種も入れてるから、それを途中で取らなきゃですね」

レイ

「布か何かを通さなきゃだな……」

ジン

「ですね……綺麗な布、手に入りますかね?」

レイ

「トビーさんに頼むしかないかもな……」

ジン

「ですよね……今度行ったら聞いてみます。ワインも出来上がるまで、数ヶ月掛かると思うので……」

ラック

「そんなに掛かるのか……」

ジン

「林檎の方に期待しましょう」

4人は葡萄をすべて潰し終えると、石ダルに入れ、蓋をした。

これで葡萄を閉じ込めた。

ブライ

「結構疲れたな……」

ジン

「林檎の方は俺がやっちゃいますね」

ジンは石を加工して、林檎用の樽を作った。

ただ、林檎の数は葡萄よりかなり少ない。

そのため、出来上がった樽も葡萄用の半分以下の大きさになった。

ジンは風魔法で林檎を微塵切りにし、樽へ入れていく。

レイ

「林檎もいい香りだな」

ジン

「蓋しますね」

レイ

「蓋を完全にしていいのか?」

ジン

「判らないです……空気口は作っておきます。途中、風魔法で混ぜようかと思いますし」

レイ

「それなら空気口は必要だな」

ジンは林檎だけでなく、葡萄の方にも空気口を作った。

レイ

「上手くいくといいな」

ジン

「そうですね。後は食材ですね」

「蟹、魚、野菜……やっぱり肉ですかね」

ラック

「ジン……」

ジン

「ラック、今度は痺れさせようかと。それで動けなくさせるのは?」

ラック

「出来るのか?」

ジンは黙り込んだ。

しばらく考えてから、口を開く。

ジン

「……出来るかもです。試しても?」

ラック

「…………来い!」

ジン

「パレステジア」

ジンがラックへ手を向け、魔法を唱える。

ラック

「ッ!」

その瞬間、ラックの身体から力が抜け、その場に倒れた。

そして、そのまま動かなくなる。

ジン

「ラック? 大丈夫ですか?」

返事がない。

ジン

「ラック?」

やはり反応がない。

ジン

「ヒール!」

ジンは慌ててヒールを唱える。

しかし、ラックの状態は一切変わらない。

動かない。

レイ

「ジン! ヤバい!」

ジンは目を閉じた。

そして、ラックの痺れが治るところを必死に想像する。

ジン

「シネルホマイ!」

慌てながらラックへ魔法を掛ける。

すると――

ラック

「ハァ……ハァ……怖かった……」

ジン

「ラック!」

ジンはラックへ駆け寄る。

「ごめんなさい! ヒールで元に戻ると思ってました……本当にごめんなさい!」

ラック

「ふぅー……俺が掛けろって言ったんだけど?」

「それに……これで最後までやらなくて済むだろ?」

ジン

「…………ラック! ありがとうございます」

レイ

「ラック! 大丈夫なのか?」

ラック

「大丈夫だ!」

「凄かったよ。一切動かせない。呼吸はかろうじて出来たけど……あのままずっと放置されたら、ヤバかったかもな」

ジン

「すみません……」

ラック

「ジン! いいんだ。俺はもう何ともない」

「これなら魔物を狩りにいけるな」

ジン

「はい……ありがとうございます!」

3人が話している、その後ろから――

「うっ……うぅ……」

泣いているブライがいた。

ブライ

「…………う……ラックが……」

ラック

「勝手に殺すなよ!」

ブライ

「ら、ラック!?」

「えっ?……は? えっ?」

ラック

「生きてるから泣くな!」

ブライ

「だって……倒れて……動かないし……俺……怖くて……」

ラックは、そんなブライの頭を優しく撫でる。

ラック

「すまない。ありがとうな」

「俺は無事だ」

ブライ

「……う、、うん……」

ジン

「ブライ……ごめんなさい……」

ブライ

「…………うん……」

その夜は、少し重い夜になった。

翌日

ブライ

「ジン……昨日はごめんな」

「ビックリし過ぎて……考えられなくなって……すまない」

ジン

「いえ、俺が回復することまで考えずに使ったのが悪かったんです……」

「ごめんなさい……」

ラックは、そんな2人の頭に手を置いた。

ラック

「いつまでも言ってるな!」

「俺は何ともない!」

「お前達が落ち込んでたら、何の為に試したのか判らないだろ?」

「昨日の話だ! もう忘れろ!」

ブライ

「……はい! ジン、悪かった」

ジン

「はい。俺もすみませんでした」

ラック

「よし! 終わり!」

「朝メシにするぞ!」

「ジン、パン焼いてくれ」

ブライ

「木ノ実の準備だ!」

ジン・ブライ

「はい!」

レイ

「流石だな、ラック」

ラック

「俺が悪いからな」

「でも、あの魔法なら魔物を動けなくできる。これなら安心だ!」

レイ

「それは判るが……もう魔法を受けるのは止めてくれ……俺も……」

ラック

「すまない……次はやらない」

「すまん……ありがとう」

レイ

「判ってくれればいいさ!」

「飯にしよう!」

いつもの朝に戻った。

4人は檻に入り、いつものように現場へ向かう。

昼食

昼食の時間になると、4人で集まった。

ラック

「また休まないと狩りは厳しいよな……」

「流石に何回も休むのは怪しまれるな……」

ジン

「そうですね……」

「でも、あの魔法なら戦闘に時間を掛けないから、午後からでもいけるかもです」

ブライ

「間に合うか?」

ジン

「遭遇が早ければですね……」

「ん、んん!!」

レイが、わざとらしく咳払いをする。

3人がレイを見る。

そして、周囲から視線を感じていることに気付いた。

ジン

「レイ、すみません」

レイ

「いいよ」

「でも、しばらくは今の状態でいるしかないな」

「バレる可能性がある」

「かなりの頻度で見られている。特にジン!」

ラック

「そうなるよな」

「俺達はここが長いけど、ジンは来たばかりだ」

「疑うならジンだよな……」

ブライ

「しばらくは今の食材で乗り切るしかないな……」

レイ

「様子を見よう」

4人は、それ以上話さなかった。

しばらくは、トビーのところにも行けなくなってしまった。

葡萄も林檎も、いつ出来上がるのか分からない。

そして――

4人は、しばらく今ある食材だけで生活することになった。

今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。