第27話 初めてのバター料理
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ラック
「これが、バタ……油の塊みたいだな」
ジン
「当たりです。油の塊ですよ。でも、風味と味が違いますよ」
ラック
「そうなのか……食べてみなきゃ判らないな」
ジン
「そうですね。冷やしている間に、お風呂入ってください」
「俺はキノコと魚の準備をしますから」
レイ
「俺も手伝うから、ラックとブライは先に入ってくれ」
ラック・ブライ
「判ったー!」
レイ
「ジン、そのバタ……は、他に何か使えるのか?」
ジン
「後はパンに塗ったり、焼き菓子にも使われますね」
レイ
「パンに油!?」
ジン
「そうです。美味しいですよ」
レイ
「今日のキノコ、俺の分はいいから、明日のパンに回せるか?」
ジン
「大丈夫ですよ。明日のパンのバターは取っておきますから」
レイ
「そうか……ありがとう、ジン」
ジン
【レイは焼き菓子も好きそうだけど、砂糖がないんだよな。卵、バター、小麦粉、砂糖があれば……】
レイ
「ジン? 考え事か?」
ジン
「小麦粉と砂糖が欲しいなと思いまして……」
レイ
「トビーさんに頼むしかないな」
「トビーさんにあまり頼むのも良くない! ここから街までは割と距離がある。重いものだとかなりの負担になる」
ジン
「そうなんですね……果物も水分が多いから、大変ですよね……」
レイ
「そうだな。頼むのは考えないとな……」
「それと、街の連中が蟹の味を知ってしまった。真似をしてくるだろうから、今後はそんなに売れないかもしれない」
ジン
「そうですね。海の蟹が来たら、勝ち目が無さそうです」
レイ
「色々考えなきゃだな」
ジン
「はい……」
レイ
「とりあえず、葡萄は手に入る! 酒は作れるかもだ!」
ジン
「はい!」
ラック・ブライ
「俺達も居るからな!」
ジン
「判ってますよ!」
ブライ
「石鹸が無くなりそうだから、途中まで作っといたぞ!」
ブライがドヤ顔で3人を見る。
レイ
「ブライ……偉いです……が!」
「当たり前でしょ!」
ラック
「自分達で使ってるんだ。気付いたらやる! じゃないと、みんなが迷惑するからな!」
レイ
「ちなみに俺も途中まで作ってある! 火はジンが居ないと使えないから、途中までだ!」
2人から言われ、ブライは落ち込む。
ジン
「ブライ! ありがとう!!」
「ブライとレイがやってくれるから、この生活は変わらないままだよ!」
「ラックも色々やってくれて、準備してくれてるの知ってるよ! ありがとう!」
3人がジンを見る。
ラック・レイ・ブライ
「ジン……」
「なんて……」
「…………」
3人
「良いやつなんだ!!」
ジン
「はい、はい。判りました。俺もお風呂入ったら料理しますね!」
レイとジンがお風呂を済ませると、ジンは石のフライパンを用意した。
そこにバターを入れ、火にかけていく。
ラック
「なんだ、この香り! 独特な香りだな」
レイ
「そうですね。ミルクのような……でも、なんか濃そうな香りだ」
ブライはニコニコしながら、鼻をヒクヒクさせていた。
ジン
「後はキノコを入れて炒めて、塩で整えて出来上がりです」
「魚の方も、作り方は同じなんですが……」
レイ
「頭と尻尾と皮が無い!」
ジン
「はい。本当は小麦粉を振って焼きたいんですが、今回は我慢してくださいね」
ラック
「全然! 初めて食べるんだから、そんな気にしなくていいんだよ」
レイ
「そうだぞ。俺も知らない料理ばかりだ。これ、王族とかに出したらどうなるんだろうな」
ラック
「お抱えシェフになりそうだな」
ジン
「2人とも、出来ましたよ!」
「今日はキノコのバター炒めと、魚のムニエルです!」
ブライ
「むにえむ?」
ジン
「ムニエルです」
4人で笑う。
ジン
「じゃぁ! 食べましょう!」
3人
「おう!」
今後もよろしくお願い致します。




