悪魔のビン
「ちなみに死んだ時の記憶はトラウマになってはいけないから、えへ、消しちゃた。」
「嘘だ。俺はまだ20歳、死ぬわけない」というと、
「じゃあ思いだしてみる」とすぐに返された。
鬼の美女が指を鳴らそうとした時、帽子で顔を隠した男が来て、極秘任務だと言って
俺の頭を触った。頭がごちゃごちゃになる感覚がする。
ニカッと口角をあげて去っていった。
「ちょっと何しているのよ」と鬼の美女がいった。
パチと指を鳴らした。
頭に霧がかかったようだ。けむりがでてきて、情報が一瞬で入って来る。
俺は目つきの悪い少年に刺されていた。
その少年を俺は、何度も見たことがある。だって親友だから。
何故刺したんだ、唯一無二の存在だったのに・・・
言いようのない疎外感を感じる。
でも、あいつは、そんなことしないと否定する声が聞こえる。
鬼の美女が「皆っさんに力を与えます」と言って、ビンを皆に渡す。操られたように、皆開けた。
開けてみると霧のような悪魔が出てきた。
よく見ると俺のだけ冠がついている。
「では、悪魔をすってください。」
すおうとすると悪魔が、(お前のような化け物を宿した奴に食われて、配下などになりたくない)と言って逃げられた。
啞然としてポカ-ンと口を開けた。
我に返って(逃げられちゃったどうしよう、能力なしじゃん)と探したが時すでに遅し、
皆が、力を得るのを見ていることしかできなかった。




