地獄にようこそ
目が覚めたら視界一面真っ黒だった。
辺りを手探りで探索すると箱のような物に閉じ込められていることが分かった。
(何がどうなって こんな所にいるんだ)
(結構ヤバいのでは)
とりあえず、この箱から抜け出そうと 力の限り思い切り叩いた。
箱が振動するほど 叩いた。
でも、どんなに強く叩いても開かない。
無力感をあじわって 腫れ上がった拳に息を吹きかける。
痛みが走り、やらなければ良かったと後悔した。
突然スポットライトがついた。
明暗の差についていけず思わず閉じた。
ゆっくり目を開けてみると、ギリシャ風の服を着ている美の女神アフロディーテと呼んでもいいほどの
美女が立っていた。
こちらを品定めするように じぃと見てくる。舌なめずりをしている。
思わず5秒見惚れていると、口をポカ-ンと開けるほど衝撃的なものを見た。
あることに気がついてしまった。
人間にあるはずのないものがついている。
角があるし、キバも生えている、完全に鬼じゃん。
他の連中の一人が鬼のコスプレをしているのかな、とふるえた声で言っている。
その一言に悲鳴があがる。
(ヒィー-) (出せよここから)といろんな声が聞こえる。
(オッハ-)
もはや飛行機の騒音のような声で叫ばれた。
全ての音が、かき消される
ここは地獄で-す。あの有名な地獄だよ。うん。うれしいね。
死んだら皆 地獄に行くんだ
(エッ)天国ないじゃん。そんなの嫌だよう。
神様、仏様、(うえ-ん)悪いことしてません。お願いします。天国連れてって。




