表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/32

12話『目障り』

「え……」



 体育準備の時間。教室に残っていた女子がグループを作って別室に移動したのを確認してから体操服袋を出そうとランドセルを退かしてみたら、あるはずの体操服袋がなかった。


 忘れてきた? なわけない。だって今朝はそれを蹴りながら登校してきたんだもん。

 絶対教室のどこかにあるはずなのに何処にもない。入れるところを間違えたわけでもないし、机の横にかかってもない。



「邪魔なんですけどー」


「あ、ごめん」



 体操服袋を探すために教室の後ろをウロウロしていたら別クラスに遊びに行っていた女子が戻ってきて後ろから声をかけられた。退いたらクスクスと笑われた。俺の方を馬鹿にするような目つきして笑っている。


 別の所からもクスクスと聞こえる。振り返ると、既に別室で体操服に着替え終わった女子数人が教室の隅から肩を寄せ合い俺を見ながら笑っているのが見えた。


 ……あぁ。これ、そういうやつか。


 俺に対する女子の扱いは無視ではなく、段々と直接的な嫌がらせに変わってきている。遠巻きに言ってきていた陰口はすれ違いざまに言ってくる悪口になって、机に変な落書きをされたり授業中手を上げてなかったのに問題の答えを言わされたり。それで、今日はこれ。物を隠される所まで来たらしい。


 ……少しずつエスカレートするせいでリアクションが取りづらいけど、もういじめられてるって認識でいいよね、これ。


 ゆっくりと息を吐く。


 隠されているんだとしたら、多分学校のどこかにはあるんだろう。じゃあまだ大丈夫、慌てる程じゃない。

 どこか学校の外に置いてきたってなったら母親への言い訳を考えなきゃならないから大変だったけど、学校の中で失くされるくらいだったら時間かければきっと見つかるし、どうにでもなる。



「…………だるっ」



 どうにでもなるんだから、リアクションを取る必要もないのに。不意にボソッと、女子の方を見た状態のまま口が動いてしまった。


 俺が何を言ったのか、その言葉を聞き取れなかったらしい女子達が耳に手を当てて「なにー?」とでも言いたげな顔をする。下らない、バカバカしい、俺の何が気に食わないのか知らないけどそんな挑発に誰が乗るか。



「きっしょ」



 ……やばい。

 挑発に乗るつもりなんかなかったのに、また勝手に口が動いてしまった。しかもハッキリと声を出してしまった。周りの動きが止まり俺に視線が集中する。



「ねーねー今さー、きっしょって聴こえたんだけど気のせいかなー? 瑠璃川さー、いま私の方見て言ったよねー?」


「言ったよ。ブス」


「はあ!?」



 やばい。口が止まらない。

 なんでだろう、父親と話すようになってからちょっと変だ。母親もなんか明るいし、俺も……以前は自分からこんなありのままの感情を口にする事なんてなかったのに、何故かスルッと思った言葉が出てきてしまう。



 当然ながらブーイングの嵐が起こる。ブスと言われた女子が負けじと俺に悪口を浴びせて、何回も何回もブスと言い返してくる。顔が真っ赤だ、その友達と同じように責め立ててくる。



「体操服袋、なくなってんだけど」


「知らないんだけど! 勝手に自分で失くしたんでしょ、てかブスって言ったこと謝れし!!」


「なんで?」


「は!? なんでとかじゃないから!」


「ブスはブスじゃん。お前顔でかいし、なんか変な形してるし。鼻の形ニンニクみたい、臭そー」


「は、はっ!!?!? 誰がっ」


「俺の事ブスって言うけどお前らの方がブスじゃん。ていうかなに、お前ら男のこと嫌ってるくせにモテがどうとかって気にする必要あるの? 心配しなくてもよくない? どうせブスなんだし」


「ちょ、ちょーしのんなしオカマ!!! 男好きのくせになに偉そうに人の事ブスって言うわけ!?」


「どうでもいいから体操服返して。怒られたくない」


「だから知らないって! 私を犯人扱いするな!」



 他の女子達も「そーだそーだ」と言いながら俺にやいのやいの言い始める。

 まあ、勝手に犯人を決めつけて悪口言ったのは俺が悪いけど、それでも誰かが隠してるのは絶対事実だし、普段俺の悪口言ってるんだから別にこれくらいいいだろ。



「ねえ。誰でもいいから早く返して。しつこい」


「だから誰も隠してないっつーーーの!!! 勝手に失くしたんでしょ! 自分が失くしたのを人のせいにすんな性悪!!」


「馬鹿じゃねーの? 朝それ蹴りながら学校来たじゃん俺。見てたでしょみんな」


「はー?」「知らなーい」「見てなーい」


「障がい者ばっかりだねこのクラスの女子」



 みんなが揃いも揃って有り得ないことを言うもんだから、俺の口もどんどん思った事をそのまま吐き出してしまう。



「うっっざ!! 誰が障がい者だし、障がい者はお前だろ!!!」


「いたっ!?」



 ドンッと女子の一人に押されて尻もちをつく。

 押されただけなら良かった。

 俺の胸はまだチクチクする痛みが続行していて、ブラをしてるからマシになってるけど硬いものが当たったりしたらめちゃくちゃ痛むから出来るだけ物が胸に当たらないよう気を付けていた。


 その胸を力強く押された。痛すぎてつい高い声を出してしまった。オマケに、急に針を刺されたような痛みが胸を襲ってきて心臓が止まりそうになる。


 涙がこぼれた。痛みと驚きで反射的に。



「は、はあ? 自分から悪口言っといて泣くとか意味不明なんですけど!」


「泣くなら最初からちょーしのんなし!!」


「そうだよ! かずさちゃんは悪くない!」


「そーだそーだ!」



 弱々しくなりつつも、まだ俺への悪口は止まらない。


 別に悲しさで涙が出たわけじゃないのに、反対の目からも涙が出てきた。後から胸が苦しくなるような息苦しさを感じて、変な声が出そうとなるのを唇を噛んで我慢する。



「なに下向いてんの、悪いのは自分でしょ! 自分から変なこと言ってきて泣いて可哀想アピールとか性格悪っ! そんなにかずさちゃんを悪者にしたいの!?」


「ねーめんどくさいってぇー! これ絶対先生に怒られるやつじゃん!」


「まじありえないんだけど! なんなん、いきなりブスとか言ってきたくせにさ!」



 うるさい。


 小さく呟いた、多分誰にも聴こえてない。


 今まで散々言ってきたのはそっちだろ。嫌だったのに、嫌なりに頑張って女子になりきって仲良くなろうとしてたのに拒んできたのはそっちからだったじゃん。


 男から女になった。そりゃ変な話だよ。想像もつかないよ。男のフリしてたって思う方が自然だよ。


 分かってんだよ。誰も俺に何があったかなんて知る人いないんだもん。そりゃ、変な誤解をする方が当たり前で、自然で、だからこそなに考えてるか分からなくて避けるのは当然だ。


 避けてるんだから、いじめに発展するのも当然だ。クラスの異物なんだから、そんなのいない方がいいに決まってるんだからみんなで追い出そうとするのは当たり前だよ。


 好きでこうなったわけじゃないのに。病気だからこうなっただけなのに。


 ……。


 ……病気だからか。特別扱いされるもんな、そういうやつ。ビョーキはいじめていい、それが小学校の常識なんだもん。俺自身そう思ってたし、不満に思うのは違うか。


 ……。



「……体操服、返してあげろよ」



 掠れた声が上がった。頼りない小さな声が。


 誰かが歩いてくる音がする。顔は上げない、泣き顔を誰にも見せたくないから。



「……っ」



 視界の端に映る上履きの踵に書かれていた名字を読んで震える喉が一瞬止まる。


 卜部だった。


 いつも男子にいじめられている、女子からは相手にもされてない、俺より先に教室で孤立していた卜部。


 なんで、こいつが?


 こいつとは入院する直前から話したり遊ぶようになった。最近は仲良いと言ってもいいくらい打ち解けてもいた。けど、俺は元々こいつをいじめていた側だった。

 友達と思ってるとは言ってくれていたけど、俺の行動で卜部が助かったって思う場面もあるとは言っていたけど。それでも人目がある場所で庇ってもらうほど義理とか恩があるというわけでもなかった筈なのに。


 俺らが仲良くするのは学校の外でだけ。学校にいるうちは関わりのないクラスメートという関係で保たせてきた。なのに、こんな状況になってなんでこいつが俺の前に立って女子とピリピリした雰囲気になるんだ?



「卜部……?」



 勇気を出して少しだけ顔を上げると、握られた拳が震えていたのが見えた。女子相手に怖がってるのか、こいつ。


 ……相手は何人もいるから一人じゃ怖いよな。でもじゃあなんで立ったまんまそこを動かない? 出しゃばった真似をしたらお前まで悪口を言われるし、男子からのいじめも多分エスカレートするぞ。それが分からないほど馬鹿じゃないだろ。


 女子の一人が鼻で笑う。



「なにお前。きも」



 その言葉を皮切りに次々と別の女子からも声が飛ぶ。



「急に出しゃばってきてどうしたの? ウケるー」


「てか誰? こんな人クラスにいたっけ?」


「いじめられっ子がダサ女に同情してる? 私たち悪くないのになんでー?」



 悪口と嘲笑いの輪が一気に広がる。卜部が変な行動を起こしたせいか、その冷たい笑いは男子にまで広がり始める。


 下に見ている奴が下に見ている奴をまるで庇っているように見える。それは男子からしたらとても美味しい状況だ。あることないこと言って馬鹿にするまたとないチャンスだ。


 ヒューヒュー、と煽るような下手な口笛が聴こえてきた。


 先頭に立っている女子が声を大きくして卜部を睨みつける。



「勝手に女子の話に混ざってこないでくださーい。迷惑でーす。泣いてる女子の前に立ってかっこつけてるのー? きもいからやめた方がいいよー滑ってるしー」



 反論はない。でも卜部はそこから一歩も引かなかった。


 クラスの大勢がニヤニヤしている。けど何人かはニヤニヤが崩れて、困惑した表情で卜部の様子を伺うよう黙って見つめている。


 卜部が口を開く。声は頼りないくらい小さいし少し震えてるけど、それでも途切れることなく言葉が吐き出される。



「こんな事して楽しいの? 物を隠して知らんぷりして、瑠璃川が怒ったら悪口言って手で押して転ばせて。泣くまでするかよ普通」


「はあ? 物を隠しての時点で意味分からないって。なんなのあんたも瑠璃川も。勝手に私を犯人扱い? いじめられっ子のくせに私をいじめてくるー」


「吉田が瑠璃川の体操服袋を持って廊下歩いてるの、さっき見た」


「は」


「……ごめん、瑠璃川。体操服は女子トイレのどこかにあると思う。多分、泣くまで言い出せなかった。本当にごめん」



 女子の方を向いたまま、卜部が俺に謝ってきた。


 ……言い出せなくて当たり前だ。こいつ、教室内でなにか発言したら毎回男子の誰かにそれをいじられるんだもん。それがずっと続いてきたんだ、そんなの誰だって喋れなくなるに決まってる。



「なんか勝手なこと言ってますけど、言いがかりやめてくださーい。私がこんなブス女の体操服を隠して意味あるんですかー? 証拠あるのー?」


「女子トイレで見つかれば証拠になると思うけど」


「っ。わ、私が隠したって証拠にはならない。あんたの言いがかりだし」


「でも誰かが隠したって証拠にはなる。隠されたのに悪者扱いされて、よってたかって悪口言われて、転ばされて、泣かされた。最低じゃない? 先生に言った方がいいよねそんなの」


「瑠璃川が自分で隠したかもしれないじゃん!」


「なんでトイレに体操服を袋ごと持ってくの? そこで着替えてんの? 瑠璃川は体育の時いつもトイレで着替えてるの?」


「っ! う、るさっ! なんなのまじで!!!」


「てかさーてかさー! 私たちから悪口言ったことになってるけど違くない? 瑠璃川が最初にブスって言ってきたんじゃん!」


「普段瑠璃川の事ブスって言ってるのそっちじゃん。時々聞こえてたんだけど」


「言ってないし!!」


「言ってた。周りに聞こえないようにしてるつもりだろうけど最近は分かりやすかったよ」


「言ってないって言ってんじゃん! なんなのさっきから! そんなに私の事悪者にしたい!? 意味分かんない意味分かんない、お前みたいな奴になんで変なこと言われなきゃ怒んないなんないのまじで意味っ、わかんないんだけ、ど……っ!!」



 一番大きな声で俺や卜部に言葉を投げつけていた女子が急に泣き出し、周りの暴言が一気にエスカレートする。教室の空気が張りつめ、そこら中から野次が飛び交う。


 でも思ったより男子は卜部にばかり悪く言ってるわけじゃなかった。女子を攻撃する奴もいた。


 卜部がしたのはただのでしゃばりだけど、それでも言ってることは周りも共感できることだったからか、卜部の意見にちゃんと賛同してる奴もいる。


 女子と男子が色んな方向に暴言を投げつける。授業が始まるチャイムが鳴っても騒ぎは収まらない。

 卜部はとっくに言い合いをやめて、俺の方を向いてしゃがみ「大丈夫か?」と声を掛けてくれるようになっていた。



 廊下から大きな声が響いた。



「何をやってる!? どうしたどうしたまじでどうした!?!? おまえら、静かにしろ!!!」


 いつまで経っても集合しないクラスメートが気がかりで、教室に駆け込んできた担任がこの惨状を見てしまったらしい。


 担任は慌てた様子でクラスの中心に来て生徒達を一喝する。



「ちょっ、なーんか吉田と瑠璃川泣いてるし!! まじでなにやってんのお前ら……」


「女子が瑠璃川の体操服隠したんです!!」


「ちがっ!! それはかずさちゃんが勝手にやったことだし!」


「はあああぁぁぁっ!!? なんで裏切るのおぉぉ意味っ、わがっ、うあぁぁっ!!」


「なーーんとなく分かるわ今までの流れ! これ授業どころじゃないな!? 一旦おまえら教室で待機、はまずそうだな! 男子は教室、女子は

更衣室で待機してろ! それが一番丸いかなこの状況下においてはな!!?」



 担任によって待機を命じられ、俺と吉田と卜部は職員室横のお話ルームみたいな謎の教室に連れて行かされた。


 吉田がずっと「瑠璃川が悪い」みたいな事を繰り返していて、それに卜部が反論して、俺は二人から離れた位置に座らされている。

 担任は俺の隣に居はするが、特に話し合いに混ざるでもなく悩ましげに腕を組んで「上級生だもんなぁ。めんどい騒ぎも起こるよなぁそりゃ」としみじみと語るだけだった。


 その後、体操服の件をちゃんと話した結果現場検証が行われ、女子トイレの便器の蓋に挟まった俺の体操服袋が発見されたことで最有力の容疑者であった吉田は担任から「やりすぎてるだろ流石に」という内容のド説教を食らっていた。


 少しだけ気分がスッキリした。




 *




 女子と理仁が喧嘩した。


 最初はただのくだらない口喧嘩だった。ブスだのブスじゃないだの、よく分からない話。

 そこはまあどうでもよかった。理仁は、見た目はあんなんでも俺の幼馴染だ。女に何を言われたところで平気だし、俺の出る幕はないと思っていた。


 女子が理仁に手を出した時は少し驚いた。あの理仁が女子に転ばされていたからだ。


 一緒に走り回って、競い合って、殴り合ったりもした理仁が女子に力で負ける? そんなのあるはずない。


 理仁は胸を押えていた。泣いていた。痛みに苦しむような顔をして、情けなく肩を震わせながら、下を向いて、まるでか弱い女がするように背中を丸めて涙をポロポロ零していた。


 ……。


 本当は俺が止めに入るつもりだった。


 俺の幼馴染になにやってくれてんの、とか。そんな感じのことを言うつもりだった。


 理仁が泣いているのが見ていられなかった。あんな痛々しい様子で泣いてる理仁なんて、幼い頃あいつんちの近くで遊んでいた時に家の外からでしか見た事ない。


 俺はあいつの家に入ったことがない。でもなんとなく想像はつく。理仁はずっと、親から虐待を受けてきたんだと思う。


 最初に出来た友達だったから、俺がずっと理仁を守ってきた。


 家の外での理仁は俺なんかよりずっと我慢強いし、何を言ってもやってくれるくらいタフだから守る必要なんてなかったけど、それでも災難が降りかかろうとした時は極力あいつを庇ってきたつもりだ。



「なんなんだ、あいつ」



 卜部が、俺が動くより先にだっさい小声で理仁を庇うような事を言った。


 手が震えてるし顔も自信なさげで、どっからどう見ても女集団にビビってるようにしか見えなかったのに。卜部はどんな事を言われても理仁の前から退かず、ずっと女から理仁を守り続けていた。



「……ガチでなんなんだあれ。意味分かんねぇ」



 あいつは理仁の何なんだ?


 最近ちょっと遊ぶようになった程度なのに、いじめられてる分際で理仁を庇うとか意味分かんなすぎるだろ。


 理仁の幼馴染は俺だ、お前じゃない。自分が一番仲良いと思ってるのか? 俺なんかといるより自分といる方が理仁は楽しいって、そう思い込んでいるのか?


 ……ここでも負けるのか? 俺が卜部に? 遊ぶ優先順位で負けて、頼る優先順位でも負ける?


 馬鹿じゃねえの、あんな雑魚になんで俺が負けるんだよ。



「違うわ。俺が負けてるんじゃなくて、あいつが付きまとってるだけだ」



 理仁が急に女の格好するようになって孤立したから、勝手に自分の「同族」扱いをしてるんだ。いじめられ仲間だと勝手に決めつけて、理仁を自分側に引きずり込もうとしているんだ。


 だってそうじゃないと、元々自分をいじめてきた奴を庇おうだなんて思わないだろ。庇うことで周りからの理仁の印象を更に下げて、理仁自身へこんでる所を友達のフリして近付いて、自分がむしゃくしゃした時のサンドバッグがほしいんだ。


 クソじゃんあいつ。そんな事に理仁を利用しようとするなよ。きもすぎ、どうせ選ぶなら他の目立たない地味キャラにいけばいいだろ。なんで理仁なんだよふざけんな。


 ……まじでうざいな。目障りだ。あいつが理仁の近くにいるのを見ただけで、なんか、腹がムカムカしてくる。



「自分の立場を分からせなきゃな」



 教室から出ていく卜部の背中を睨みながら呟く。

 空気が重く沈む。そう思えるくらい、腹の中の憎しみが強くなっているのを感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ