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EPISODE4-7【ストレンジの動きなど】

グラナディアでの企みと並行し、ストレンジ本拠地・最奥生産施設では、重く低い稼働音が昼夜を問わず響き渡っていた。 巨大なカプセルが無数に並び、その中では次々と新たなヒュージノイドが生み出されていく。緑がかった液体の中で、人間を超えた力強い体躯、特異な特徴を持つ者たちが目を覚まし、一斉に施設の外へと歩み出ていく。リュウゼツランは制御室のモニターを見つめ、冷ややかに告げる。

「ヒュージノイド量産、順調に進んでいる。現在の生産数、目標値を突破。各地の前線へ順次配備する」画面には、一体また一体と起動するヒュージノイドたちの姿が映し出される。その数は数百、数千——日を追うごとに膨れ上がり、ストレンジの戦力は圧倒的な規模へと拡大し続けていた。ユーカリはその数字を横目で見ながら、冷静に指摘する。

「量産は成功ね。だけど、質はどうなの? 以前の正規品たちが離反した今、量だけ増やしても、意思のない駒ばかり増えるだけじゃないの?」

「駒で十分だ」リュウゼツランは一蹴する。

「数こそが力だ。クロノギアがどれほど強力な戦力を持とうとも、圧倒的な物量の前では意味がない。我々はクラリトンの技術とZXファクターを融合させ、真の理想郷を創る。そのための兵隊は、多ければ多いほどいい」だが、生産ラインの一部では異変も起きていた。カプセルの一つが突然赤く点滅し、警報が鳴り響く。

「異常発生! 個体番号H-792、自我の覚醒を検知! 制御信号を拒否しています!」報告を受け、リュウゼツランの眉間に皺が寄る。

「自我…? まだ不安定な段階だというのに…」ユーカリはため息をつく。

「見てた通り。数を追えば質は落ちる。それに、力を与えられた者たちが、必ずしも従順でいるとは限らない。いつか、その大きな力が自分たちに向けられる日が来るかもしれないわ」リュウゼツランは苛立ちを抑え、命令を下す。

「その個体は隔離せよ。研究用に回収する。それ以外は生産を続行。休むな、急げ! 我々の計画が完了するまでに、万全の態勢を整えるのだ!」

こうして——ストレンジはヒュージノイドの量産を急ピッチで進め、戦力を急拡大! だが、その裏で自我を持つ個体の出現など、予期せぬ問題も浮上し始める。一方、クロノギアは半年の猶予の中で、この脅威にどう対抗していくのか——!円卓の間を離れたアザミは、自らの専用区画——館型ラボ「赤影の研究棟」へと足を踏み入れる。石壁に赤の蛍光管が走り、書物と標本棚、分析機器がひしめく重厚な空間。ここは彼だけの領域であり、誰も立ち入ることのない秘密の場所だ。アザミは白衣を翻し、中央の作業台へと進む。そこには、各地の聖地から持ち帰った遺物、データディスク、そして複雑な術式が刻まれた石板が整然と並べられている。彼は一人、低く呟く。

「復讐のためにこの組織に身を寄せたが…。このままでは、本当に俺が求めるものは手に入らない。あいつらのやり方じゃ、俺の故郷の仇も、真実も、何も見えてこない」手元のモニターには、破壊された故郷の映像と、ストレンジの内部文書が並んでいる。その中には、彼が探し続けている「故郷崩壊の真実」に繋がる断片が、わずかに含まれていた。

「…だが、ここにはまだ、俺が知りたい情報が眠っている。それまでは、利用されてやる。俺が真実を掴むまではな」アザミは試験管を手に取り、光にかざす。中の液体は深い紫に輝き、彼の心の色を映しているかのようだ。

「いずれ、全ての裏切り者に報いる時が来る。それまでは、誰にも俺の本心は悟らせない」こうして——アザミの専用ラボが登場! 復讐心と組織への不信、そして自らの真実を探す闘い——彼は二つの顔を使い分け、何を掴もうとしているのか? その秘密は、物語の核心へと繋がっていく——!一方、マタラ支部——クロノギア新本拠地の星玲奈の自室。窓辺に佇み、外の景色をぼんやりと眺めながら、星玲奈は小さく呟く。

「レイってボクのこと、好きになったのってどういう理由なんだろう?」

手元には、レイトキからもらったものがそっと置かれている。胸元の惑星の紋がほんのり輝いているのを見て、彼女は指でそっとなぞる。

「せーちゃん、って呼んでくれるようになって… 嬉しいけど、どうしてボクなのかな? 他にもっといい人、いっぱいいるのに…」考え始めると止まらない。レイトキが自分を守ってくれた瞬間、笑ってくれた顔、戦うときの真剣な瞳——一つひとつ思い出すたび、胸がきゅっと締まる。

「強いから? それとも… ボクの性格? それとも… 運命、みたいなものなのかな?」窓の外を見ていると、レイトキが庭で訓練している姿が目に入る。汗を流し、真剣な表情で剣を振るうその背中を見つめ、星玲奈は心の中で問いかける。

「レイ… ボク、レイのことが大好きだよ。だから… レイがボクを選んでくれた理由、いつか教えてね…」その時、不意に扉がノックされる。

「せーちゃん、いる?」レイトキの声だ。星玲奈は慌てて頬を押さえ、心を落ち着けてから扉を開ける。

「レイ…! どうしたの?」

「ああ、さっき様子がおかしかったから、大丈夫かなって思って」レイトキは優しく笑い、そっと手を差し伸べる。

「何か考え事してたの?」星玲奈は少しだけ頬を染め、小さく囁く。

「うん… レイのこと、考えてた」レイトキは一瞬驚いたように目を見開き、それからいつものように優しく微笑んで彼女の手を握りしめる。

「俺もだよ。いつも、せーちゃんのことばっかり考えてる」こうして——星玲奈の素直な想いと、レイトキの真っ直ぐな答えが交わる瞬間! 二人の絆は、言葉にしなくても確かに深まっていく。その「理由」が明らかになる日は、そう遠くない——!星玲奈はそっと一歩踏み出すと、腕を広げてレイトキを優しく抱き寄せた。そのまま彼の頭を自分の胸元へと導き、顔を深く埋めさせる。柔らかな胸に包まれ、レイトキは一瞬呼吸を忘れる。星玲奈の腕が背中に回され、その温もりと鼓動が直接伝わってくる。

「せーちゃん…?」

「うん… こうしてるとね、レイがボクのものだって、すごく感じるんだ」

彼女はレイトキの髪をそっと撫でながら、抱きしめる腕に少しだけ力を込める。

「ボク、レイのことが本当に大好きだよ。誰にも渡したくないくらい… ずっと、一緒にいてね」レイトキはその胸の中で、彼女の温もりに包まれながら小さく頷く。

「うん… 絶対に、離れない。俺も、せーちゃんとずっと一緒だ」星玲奈はそっと彼の頭を抱え込むように腕を回し、彼の存在を全身で受け止める。柔らかな感触とともに、彼女の想いが伝わってくる。

「レイ… ここにいて。ボクが守るからね」こうして——星玲奈の深い愛情が、優しくレイトキを包み込む! 言葉以上に伝わる温もりが、二人の絆をさらに深く結びつけていく——!レイトキは星玲奈の胸元に顔を埋めたまま、真っ直ぐな想いを言葉にして、はっきりと告げる。

「せーちゃんは素直で優しく、そして俺が混因人だとかヒュージノイドだとか、そんなこと関係なく受け入れてくれる。そしていつも支えてくれる——そんなところが、俺は好きになったんだよ」その言葉を聞いた瞬間、星玲奈の腕がぎゅっと強まり、瞳からは熱い涙が零れ落ちる。レイトキの背中に回した手が、震えているのが分かる。

「レイ… そんな… そんなこと…」彼女はレイトキの頭を抱え込むように腕を回し、その温もりを全身で感じながら、声を震わせて続ける。

「当たり前だよ…! レイが何であろうと、レイはレイだもの。混因人だから、ヒュージノイドだからって、好きな気持ちが変わるわけないじゃん。ボクはレイのことが、心の底から大好きなんだから…」レイトキはゆっくりと顔を上げ、星玲奈の瞳を真っ直ぐに見つめる。その瞳には、迷いのない確かな光が宿っている。

「俺、いつもせーちゃんに救われてる。俺が自分のことを嫌になった時でも、せーちゃんはいつも『大丈夫だよ』って、俺自身を見ていてくれた。それがどれだけ嬉しかったか…。だから俺も、せーちゃんのことを全力で守りたい。どんな時でも、隣にいるよ」

星玲奈は涙を拭い、笑顔で頷く。

「うん… 約束だよ。ずっと一緒。レイがボクを支えてくれるなら、ボクもずっとレイを支え続ける。二人でなら、何が来ても怖くないもの」そう言って、彼女は再びレイトキを抱きしめる。その腕の中には、もう不安なんて何もない。ただ互いの存在を確かめ合う、温かな時間だけが流れていた。こうして——レイトキの想いの理由が、ついに星玲奈に告げられた! 出自や種族を超え、心から誰かを想い、受け入れ、支え合う——二人の絆は、これまで以上に深く、強く結ばれたのだった。星玲奈はレイトキの瞳を真っ直ぐに見つめ、はっきりと、そして優しく告げる。

「レイは少し天然なところなど、かわいい部分もあるけど——だけど、誰よりも正義感が高くて優しい。それがレイだよ。だから、その部分を失わなければいいのよ」レイトキはその言葉に、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じる。自分の長所も短所も、ひっくるめて「それがレイだ」と受け止めてくれる——それが何よりも嬉しく、誇らしい。

「せーちゃん… ありがとう。俺、そう言ってもらえると、本当に嬉しい」

「当たり前だよ」星玲奈は微笑みを深め、彼の手を両手で包み込むように握る。「強くなることも大事だけど、レイがレイであること——優しくて、真っ直ぐで、誰かのために頑張れるその心こそが、レイの一番の強みなんだから。それを忘れないでね」

「うん、絶対に忘れない」レイトキは力強く頷き、彼女の手を握り返す。

「俺は俺のままで、せーちゃんと一緒に、みんなのために戦う。それが俺の正義だから」星玲奈はそんな彼の姿を見て、愛おしさが溢れ、再びそっと抱きしめる。

「うん、それでいいの。そのままのレイが、ボクの大好きなレイなんだから」こうして——お互いの本質を認め、受け入れ、守り合う二人の絆は、さらに強く深まっていく! 正義感、優しさ、そして少しの天然さ——それら全てがレイトキの力となり、星玲奈の愛がそれを支えていく。この二人なら、どんな困難も乗り越えられる——そう信じさせる、温かな瞬間だった。

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