EPISODE6-22【総力戦】
張り詰めた空気が儀式の間を満たす中——全員が一斉に戦闘態勢に入る!クロノレイトはメロダックを構え、身にまとう光を鋭く澄ませる。
「みんな、力を貸して! 彼女を傷つけるのではなく、止めるんだ!」星玲奈は結界と癒しの光を両手に宿し、後方から仲間たちを守る構え。
「私も支えます。どんな時でも、絶対に見捨てません」ゼロは聖書の歯車の力を解き放ち、猛き獣と鳥の鉤爪の力を身に纏う。
「前に出る! 俺が壁になる!」ウプアトは剣を抜き、静かに呼吸を整える。
「一撃一撃に覚悟を込めよ。力を制するのもまた力なり」陸郎、那奈、アハト(蓮)、オーガスト、鈴丸——仲間たちがそれぞれの想いを胸に、前へと並び立つ。共存を願う者たちの決意が一つになり、闇に立ち向かう光となる!対するドネイターは魔方陣の中心に佇み、漆黒のオーラを全身に纏い、冷たく告げる。
「それで……来い。全ての答えを、ここで出すのだ」残り時間は刻一刻と迫る——。夜の闇が深まる中、総力戦の火蓋が今、切って落とされた!こうして——全員の想いを一つに! 共存をかけた最終決戦! 物語、いよいよクライマックス——!魔方陣の闇が渦巻く中——ドネイターは手のひらを開き、指先から濃く禍々しい闇色のエネルギーを滲み出させる。
その光は瞬く間に伸び、輝き、鋭い刃となり、柄と鍔が形作られ——漆黒の剣が生まれる。
「……これで相手になれるかしら」剣を一振りすると、空気が切り裂かれるような鋭い音が響く。サタン因子の力が込められたその剣は、闇の中で妖しく冷たく輝き、まるで生きているかのように蠢いている。クロノレイトはメロダックを構え、真っ直ぐに見据える。
「その剣は……君自身の心そのものだ。闇に染まっているのなら、俺が光で包み返す!」
「甘いわ」ドネイターは剣を構え直し、瞳を険しくする。
「この剣で、お前たちの甘い夢を断ち切ってあげる!」星玲奈は結界の光を強め、仲間たちを守るように前に出る。
「その剣で誰かを切っても、あなたの心は晴れません! それは痛みを増やすだけです!」
「黙ってて……」ドネイターは低く呟く。
「もう、戻れないところまで来てしまったの……」ゼロが一歩前に踏み出す。
「戻れる。俺たちが道を作る。だから剣を捨ててくれ!」答えは刃の閃き——ドネイターは一気に間合いを詰め、漆黒の剣を振り下ろす!こうして——エネルギーの剣が誕生! 闇の刃と光の刃が激突する! 物語、総力戦の火蓋が切って落とされた——!漆黒の剣が一閃——! ドネイターは鋭く間合いを詰め、まず腕を狙い振り下ろす。
「っ!」クロノレイトはメロダックで受けるも、刃はかすめ、鮮やかな赤が滲む。続けて足——低い軌道で薙ぎ払い、体勢を崩そうとする。
クロノレイトは踏ん張り、凌ぐもの、次の一撃は肩に届く。刃が衣を裂き、肌を抉る。
「レイト!」星玲奈の声が響く中、さらに剣は胸元へ——真っ直ぐに突きかかる!クロノレイトは腕で庇い、衝撃に仰け反る。その隙を突くように、最後の一撃は首の後ろ——。鋭い痛みが走り、クロノレイトの体が大きく傾く。血が伝い落ちる。それでも彼は倒れず、前を向いたまま——。
「……どうして、避けないの?」ドネイターの声が震える。
「君が、本気でぶつかってきてくれるから……俺も、本気で応えたい」クロノレイトはかすれながらも言う。
「痛みを知っている君だから、心まで届くと信じてる」剣を握る手が、わずかに緩む——。こうして——執拗な一撃一撃! 傷つきながらも揺るがぬ想い! 物語、刃の下で心が向き合う時——!傷ついたクロノレイトを支えるように、仲間たちが一斉に前へ出る——!
那奈が力強く声を上げる。
「アーシたちを忘れんなし!」
共に歩んだ絆、託された想い——それぞれの力が一つになって放たれる!
那奈とリジェは炎を渦巻かせ、一直線に飛ばす。斗愛は刀身から雷を迸らせ、稲妻となって襲いかかる。与太郎は渾身の力を込めた拳を振り抜き、衝撃波を生み出す。ゼロは鳥の鉤爪を輝かせ、鋭い蹴りを叩き込む。陸郎は黒いケルベロスの頭部を形作り、牙をむきながら襲いかかる。五つの力が同時に迫る——だが!ドネイターは左手を前に構えるだけ——!漆黒の闇の壁が瞬時に展開され、炎も雷も拳も蹴りも、ケルベロスの姿までもが——まるで水に溶けるようにかき消されていく!
「……無駄よ」冷たい声が響く。「この身に宿った力は、それほど軽くはない」だが仲間たちは一歩も退かない。力が通じなくても、想いは届くと信じて——。こうして——総力を結集した一撃! だが闇が全てを呑み込む! 物語、更なる力が試される時——!先ほどの攻撃がかき消された直後——シャウトが一歩前に躍り出て、全身の力を声に込める!
「ならばこれならどうだ! 音撃波!」一声、声を張り上げると——衝撃波となって響き渡る! 空気を震わせるその一撃は、闇の壁の揺らぎを捉え、まともに打ち砕いた!
バキッ!
漆黒の障壁がひび割れ、弾けるように崩れ落ちる! そのまま音撃波はドネイターに直撃——彼女は体を仰け反らせ、わずかに後退りする。
「っ……!」初めてダメージを受けた瞬間。ドネイターは手で胸元を押さえ、驚きに瞳を見開く。
「音……が……? この闇を貫くとは……」シャウトは構えを崩さず、力強く告げる。
「声は想いを運ぶ! 心からの叫びは、闇なんて簡単に突き抜けるんだ!」クロノレイトは傷つきながらも笑みを浮かべる。
「そうだ……。俺たちの想いは、絶対に消させない!」仲間たちも一斉に力を込め直す——!
こうして——音撃波が闇を打ち砕く! 初めて届いた一撃! 物語、突破口が開かれた——!音撃波の衝撃が冷めやらぬ中、ドネイターは剣を構え直し、瞳を険しく輝かせて告げる——。
「さあ、時間は迫ってる。あと三時間でサタン降臨だ!」魔方陣の光が脈打つように強まり、空気は一層重く圧し掛かる。
「それまでにボクを倒さなければお前たちの負け!」その言葉は勝利への執念でもあり、同時に——早く決着をつけてほしいと願うかのような切実さも秘めている。クロノレイトは胸の痛みをこらえ、真っ直ぐに応える。
「負けない。倒すんじゃない、止める。三時間あれば、きっと君の心に届く」シャウトが声を張る。
「時間がないからって、俺たちが諦めると思うな!」星玲奈は手を固く握りしめる。
「一分一秒、無駄にはしません。必ず間に合わせます」ゼロは前へ踏み出す。
「全力で向き合う。だからお前も、最後まで俺たちの言葉を聞いてくれ」
残された時間は三時間——。誰もが全力で、心で、想いで、闇に抗う。こうして—残り三時間! 刻まれる時計の針! 物語、全力で心を届ける時——!傷つきながらも前を向いたクロノレイトが、高らかに呼びかける——。
「来い、ミトラス!」その声に応え、空間がゆらぎ、荘厳なる存在が姿を現す。黄金の光に包まれたミトラスが、ゆっくりと浮かび上がる。
「なんじゃ、レイト、呼び出して」落ち着いた重みのある声が儀式場に響く。クロノレイトは真剣な瞳で応える。
「たぶん、サタンが顕現してしまうのは確実だと思う。だがお前は契約の歯車なら分かるよな」ミトラスは眉をひそめ、核心を問う。
「やろうとしていることは分かる。だが——サタンとお前を契約のパスで結ぶのは、並大抵の覚悟では済まされん。本当にいいのか?」周囲が息を呑む中、クロノレイトは一歩も退かず、力強く告げる。
「構わん、やってくれ。野放しにして世界が滅ぶ可能性を残すよりは、はるかにましだ」自らを架け橋とし、闇の力さえも縛り、導く覚悟——それは彼が選ぶ、最も困難な道。ミトラスはその決意を受け止め、頷く。
「分かった。ならば契約の歯車を回そう。その覚悟、最後まで貫け」光の歯車が音を立てて回り始め、クロノレイトとこれから現れるサタンとの間に、細くも強い絆が紡がれようとする——。こうして——自らを賭けた決断! 契約の歯車が回り出す! 物語、最も困難な道が開かれる——! ドネイターは鋭く身を翻し、勢いよく拳を突き出す——!禍々しい闇の衝撃波がクロノギアのメンバーめがけて襲いかかる!だが——星玲奈が瞬時に手を広げ、輝く結界を張り巡らせる!
「ここは通させません!」柔らかくも堅固な光の壁が闇を弾き返し、一行を守り抜く。その隙を逃さず、与太郎が一気に間合いを詰める!
「これでもくらえ!」渾身の一撃が——まっすぐドネイターの顔面に決まる!
「っ……!」勢いよく頭が後ろに弾け、ドネイターはよろめく。拳の重みがしっかりと届いた——。与太郎は構えを直し、叫ぶ。
「目を覚ませ! 俺たちはお前を倒しに来たんじゃない! 止めに来たんだ!」ドネイターは拳をつき、唇を噛み締めながらも、その瞳には怒りとは別の感情がちらりとよぎる——。こうして——結界が仲間を守り! 一撃が届いて! 物語、心の壁にも亀裂が走る——!鋭い決意を込めてドネイターが告げる——。
「こうなれば時間を進めてやる」両手を魔方陣にかざすと、陣の光が激しく渦巻き、空間そのものが歪み始める! 時の流れが加速され、儀式場の時計が一気に針を進め——23時30分に飛ぶ!
「さあ、もう三十分だよ。リミットはどうする?」迫りくる残り時間はわずか。夜も更け、魔方陣はサタン降臨の直前の輝きを放ち、周囲の穢れが一気に濃く重くなっていく。クロノレイトは一瞬の驚きを抑え、ミトラスの方を振り返る。
「ミトラス、急げ! 契約の歯車を回せ! 時間がない!」
「分かっておる!」ミトラスは黄金の光を強め、歯車を軋ませる。
「これより契約を結ぶ——覚悟を固めよ!」星玲奈は結界を最大限に張り直し、叫ぶ。
「みんな、力を一つに! どんなことがあっても、諦めないで!」与太郎、シャウト、ゼロ——全員が前に出て、防ぎ、支え、進む。
「三十分あれば、まだ間に合う! 絶対に!」ドネイターは荒い息を吐きながら、それでも闇の剣を構え直す。
「無駄だ……。もう決まった運命なんだ……」
「運命じゃない!」クロノレイトは光の中で叫ぶ。
「俺たちが変える!」こうして——時が飛び、迫る最終盤! 残り三十分の決戦! 物語、いまだかつてない緊迫——!一斉に攻撃の手が伸びる——!
シャウトの音撃波、与太郎の渾身の拳、ゼロの鉤爪蹴り、那奈とリジェの炎、斗愛の雷、陸郎の黒き獣の牙——クロノギアの総力が一つになり、ドネイターにまっすぐに届く!
「っ——!」全てが彼女の身に当たり、闇の衣が裂け、体勢が崩れ、魔方陣の光さえ一瞬揺らぐ。膝をつきかけ、剣の手が震える。
「効いてる……!」那奈が叫ぶ。
「心が、闇が、揺らいでる!」
「だがまだだ!」クロノレイトはミトラスの光を受け、前へ。
「届けるんだ、最後まで!」ドネイターは顔を上げ、血のにじむ唇を噛み締めながら——それでも瞳の奥に、僅かな動揺を浮かべている。こうして——総攻撃が決まる! 闇が崩れ始める! 物語、心の核心に迫る時——!「この命が、日が変わるかどうかのときまで僅かでもあれば十分——時間稼ぎをする」
ドネイターが両手を魔方陣に翳すと、闇の霧が湧き立ち——無数のフェアリー軍団が姿を現す! 羽ばたきが鋭く空を覆い、一行を阻もうと一斉に襲いかかる!だが——!星玲奈が一歩も退かず、両手を広げて光を放つ
「心なき力には、絶対に負けません!」柔らかくも清らかな光の波が広がり、フェアリーたちを包み込む——。攻撃の意思を和らげ、闇に染まった心を解きほぐすように——。すると、牙をむいていたフェアリーたちは次第に羽音を鎮め、瞳の険しさを消し、やがて——従順になり、大人しく引き下がっていく。制圧——いや、心を解かれたのだ。
「なんだと……!」ドネイターは目を見開き、手を震わせる。
「どうして……私の呼び出したものが……」
「力で従わせたものは、長くは続きません」星玲奈は真っ直ぐに告げる。「心で応えれば、ちゃんと応えてくれるのです」クロノレイトはチャンスを捉え叫ぶ。
「今だ! ミトラス、契約を急げ!」
光の歯車がいっそう激しく回り出す——!こうして——呼び出された軍団! だが玲奈の光が心を解く! 物語、時間稼ぎさえも砕かれる——!星玲奈は迷いなく一歩前へ進み、震える手を伸ばして——ドネイターの肩にそっと触れる。
「大丈夫です……もう、一人で背負わなくていいんですよ」その瞬間——!ベリッという音が響くように、ドネイターの身体から濃い闇の塊が浮かび上がり、剥がれ落ちていく!
「っ、なに……これは……!」ドネイターは自分の胸元を見つめる。自らに融合していたはずのサタン因子が、まるで汚れのようにゆっくりと離れ、渦を巻いて宙に浮かぶ。彼女の瞳からは徐々に禍々しい色が消え、本来の自分自身の色が戻ってくる。
「抜ける……私から、あの力が……」星玲奈は優しく頷き、手を添えたまま言う。
「あなたのものじゃない力を、身に宿していたからです。本来のあなたは、こんなにも穏やかな心をお持ちなのですから」クロノレイトは力強く叫ぶ。
「今だ! ミトラス、契約の歯車を! 因子を閉じ込めろ!」
「分かった!」ミトラスは黄金の光を一気に輝かせる。
「これよりサタン因子を封じ、契約により制御する——!」宙に浮いた闇の塊が歯車の光に捉えられ、閉じ込められていく——!こうして——星玲奈の手が闇を剥がし! 本来の心が戻り始める! 物語、最終決着の瞬間へ——!時計の針が23時59分——。
どうにか決着はつき、ドネイターからサタン因子は剥がれ落ちた。だが宙に浮いた闇の塊は依然として蠢き、完全に消えることなく、ゆっくりと人の形へと姿を変えていく。
「まだ……消えていないのですか……」星玲奈は手を胸元に置き、息を呑む。
人型となったサタン因子は、禍々しい漆黒の輪郭を纏い、目の部分だけが赤く妖しく輝いている。その周囲の空間はひび割れるように歪み始め、まるで別の世界への扉が開かれようとしているかのよう——。クロノレイトはミトラスの方を振り返る。
「ミトラス、契約は!?」
「歯車は回っている! だが——!」ミトラスは声を張り上げる。
「零時の瞬間、この世とあちらの境目が最も薄くなる! その時に扉が開かれれば——!」その瞬間——0時。針が重なる音が響くと同時に、空間の歪みが一気に裂け、巨大な闇の扉が開かれる! 禍々しい気が奔流となって溢れ出し、人型のサタン因子がその光の中で、まるで呼応するかのように身を躍らせる。
「来るな……!」クロノレイトは前に出て、光を高める。
「誰も、何も、この世界に招き入れはしない!」ドネイターはよろめきながらも立ち上がり、手を差し伸べる。
「私が……招いてしまったのね……。この結末は……」
「違う!」クロノレイトは振り返って叫ぶ。
「まだ終わらない! 俺たちが止める!」全員が一斉に力を込める——!こうして——零時、扉が開く! サタンの影が姿を現す! 物語、真の最終決戦が今始まる——!ついに——サタンがその姿を現した。
漆黒の闇を身に纏い、深淵のような瞳が冷たく光る。その気威は空間を重く圧し掛け、誰もが息を呑む中——クロノレイトは一歩も退かず、真っ直ぐに前に進み出る。
「わが名はクロノレイト。魔の王と契りを結び、盟を立てるものなり!」声は儀式場に響き渡り、揺るぎない意志に満ちている。
「サタンよ、私に力を貸してほしい」自ら申し出るその言葉に、周囲が驚きに包まれる。だがサタンは、長い沈黙の後——低く、面白そうに告げる。
「お前と契約か……面白い」闇の王が、その瞳を細め、クロノレイトをじっと見つめる。
「通常なら滅ぼすところだが……お前のその覚悟、その身を賭ける想い——悪くない。ならば応じてやろう」ミトラスが歯車を一気に加速させる。
「契約成立——! 力の絆が紡がれる! だがレイト、その重責を忘れるな!」クロノレイトは闇の力を自らに引き受け、瞳に決意を宿す。
「ああ。この力を、世界を救うために使う。誰も傷つけはしない」ドネイターはその姿を見つめ、目頭を熱くする。
「そこまでして……守りたい世界なのね……」こうして——闇の王との盟約! 新たな力が宿る時! 物語、世界をかけた最後の戦いが始まる——!




