EPISODE5-24【新しい仲間と動き】
メーミンは背筋をしっかりと伸ばし、一同に向き直り、自身の全てを打ち明けるようにはっきりと告げる。
「私はメーミンです。獏と夢魔の因子を宿された混因人——それが私の正体です。そう、大元をたどればストレンジに繋がる存在なんです。
いろいろと訳があって衆生解放戦線に所属していました。でも——先ほど話した通り、私はその道を選びませんでした」その言葉に、一同は驚きながらも、彼女の瞳の真摯さを受け止める。クロノレイトは赤みがかった黄金の瞳を柔らかく緩め、力強く頷く。
「ストレンジの出自だからって、お前の心まで縛られるものじゃない。自分で選んだ道が、今のお前だ」アザミも静かに応える。
「獏は夢を喰らい、悪しきものを消す力。夢魔は心の奥に眠る想いを映し出す力——二つが併さるとき、人の心を癒し、真実を見抜く力になる。お前はそういう存在なんだな」星玲奈は蒼銀の瞳を優しく輝かせる。
「所属がどこだったかなんて関係ない。自分で『違う』と言える勇気——それが何よりも強い力よ」ツヴェルフが補足するように静かに告げる。
「獏と夢魔の因子は、本来、人の心に寄り添うためのもの。誰かを傷つけるためではなく、救うために在る力です。メーミンさんがそれを証明してくれました」メーミンは胸のつかえが取れたように笑顔になり、力強く宣言する。
「私、ここで学びたいです。そして、私の力が誰かの役に立つのなら——全力で使います!」クロノレイトは手を差し伸べる。
「ああ。よろしくな、メーミン! お前はもう、独りきりじゃない!」こうして——出自を超えて絆が繋がる! 獏×夢魔の力が新たな戦力に! 物語、心強い仲間を迎えて——!メーミンは真っ直ぐクロノレイトの顔を見た瞬間、ぱっと頬が紅潮し、慌てて視線をそらしてしまう。
「(な、なんでしょう……この方を見ていると、胸がどきどきして、言葉がうまく出なくなる……)」掌でそっと胸元を押さえ、自分の心の変化に戸惑うように囁く。
「(優しくて、まっすぐで……誰かのために全力で手を差し伸べる姿が、まるであたたかい光のように見える……初めて会ったのに、ずっと前から知っていたような気がするなんて……)」
そんな彼女の様子に、星玲奈がそっと口元を押さえて微笑む。
「ふふっ、メーミン? 顔、すごく赤いわよ」
「っ! そ、それは……!」メーミンは慌てて両手で頬を隠す。
「ちがうんです! その……緊張してるだけで……!」クロノレイトはそんな彼女を見て、不思議そうに首を傾げるものの、柔らかく笑みを浮かべる。
「緊張しなくていいんだ。俺たちは仲間だ。お前がいてくれるだけで、心強いよ」その言葉を聞いた瞬間、メーミンの胸はさらに高鳴り——。
「(仲間……ですか……その言葉が、こんなにも心に染みるなんて……)」こうして——メーミンの胸に新たな想いが芽生える! その高鳴りは何を意味するのか!? 物語、甘くて切ない予感——!ニヤリと笑みを浮かべた星玲奈が、メーミンの肩にそっと手を置いて、からかうように告げる。
「メーミンちゃん、ひょっとしてレイトのことを狙ってる? だけどね——レイトの恋人はワタシ、星玲奈なんだからね」その言葉に、メーミンは耳まで真っ赤にして慌てて首を振る。
「ち、ちがいます! そ、そういうんじゃなくて……っ! ただ、なんだか見てると胸がどきどきして……その……」
言葉が詰まってうつむくメーミンを見て、星玲奈はくすっと笑い、優しく頭をなでる。
「冗談よ~。顔が真っ赤になっちゃうなんて、かわいいんだから。でもね——本当にそうなったとしても、ワタシは真剣だから譲らないんだからね」クロノレイトは赤みがかった黄金の瞳を瞬かせ、慌てる。
「お、おい星玲奈、突然なんだよ……! 俺、何も聞いてないぞ!?」
メーミンは小さく肩を落としつつも、真っ直ぐに告げる。
「私は……まだ自分の気持ちが何なのか分からないんです。でも、星玲奈さんがそうなら——私はちゃんと認めます。敵わないなら、それでいいです。それでも二人の力になりたいから」
星玲奈はその言葉に、柔らかく笑顔を浮かべる。
「そうね。それが一番大事なことよ。みんなで一緒に前に進むの。恋も絆も、どっちも大事にすればいいの」クロノレイトは照れくさそうに頭をかき、それでも穏やかに笑う。
「とにかく……メーミン、安心しろ。お前は大事な仲間だ。それは変わらない」こうして——恋の予感も絆に変えて! 三人の心が通い合う瞬間! 物語、温かな笑顔に包まれて——!サグラダ・ファミリアの最上階——ドネイターは手元の報告にちらりと目を落とすと、冷ややかな笑みを浮かべて言い放つ。
「メーミンが抜けたか……まあ、別に大したことはない」 周囲の幹部たちが一瞬、顔を見合わせる。鈴丸は刀の柄に手を置いたまま、不服そうに口を開く。
「しかし——彼女は獏と夢魔の因子を持つ貴重な戦力でした。クロノレイトたちのもとへ行ったとなれば、こちらの内情を知られることになりますぞ」ドネイターは眼下の街並みを眺めながら、動じない。
「たかが一人が加わったところで、何が変わるものではない。メーミンは優しすぎる。強い意志を持っていない者など、どこにいても同じ。所詮は流されるだけの存在——」アハトはその言葉を聞き、静かに拳を握り締める。メーミンの選択が無駄ではないと知っているからこそ、この過小評価が腹立たしい。
「彼女は流されたんじゃない。自分で選んだんです。それを『大したことない』なんて——」ドネイターはアハトの方を向き、瞳を鋭く細める。
「そう思うのかしら? ならばお前も、いつか同じように裏切るということかな。……まあいい。今はゼロトキの覚醒が最優先。一人二人の出入りなど、計画の前では塵にも等しい」聖堂の中に冷たい沈黙が流れる。誰もが内心ではメーミンの脱退の意味を感じていながら、口に出せない——そんな空気が漂う。こうして——グラナディア側は軽視するも、その油断こそが命取りになる! メーミンの情報がいずれ明暗を分ける! 物語、静かなる亀裂——!グラナディアの街外れ、サグラダ・ファミリアを遠くに眺める場所——その姿が突然、砂嵐のような煙の中から現れた。黒い髪の上にはジャッカルの耳が凛と立ち、同じ尻尾が腰元からゆったりと揺れている。身にまとうのはエジプトの伝統を感じさせる華やかな衣装——。
「衆生解放戦線の本拠点って、ここだよな」軽やかな声が響くと同時に、彼はにっこりと笑い、自らを名乗る。
「俺の名はウプアト。ジョンアイデルとアヌビス、その両方の血を引く子孫だ」その言葉に、見張りにいた者たちが驚いて駆け寄る。
「アヌビスの子孫だと!? それがどうしてここに——!」ウプアトは肩を竦め、気軽な口調で告げる。
「ちょっと暇つぶしがてらに——協力するわ」だがその瞳の奥には、遊び半分とは思えない鋭い光が宿っている。彼は何を見、何を求めてこの地に現れたのか——。
「堅苦しいのは苦手なんだけどさ。面白そうな話が聞こえてきたからね。二つの世界、歯車、それから……」尻尾がパタリと一回弾けるように動く。
「どうせなら、派手に動いてみようかと思っただけさ」こうして——ジョンアイデル×アヌビスの血脈、ウプアト登場! 神話の系譜が物語に新たな風を運ぶ! 彼は味方か? それとも——!? 物語、未知の力が動き出す——!




