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EPISODE5-23【動き始めるもの】

グラナディアの地——そびえ立つ荘厳なる聖堂サグラダ・ファミリア。その最上階、ステンドグラスから差し込む光が床に模様を描く中、指揮を執るドネイターが一同に声をかける。

「ずいぶんと賛同者が集まったわ。それに——ゼロトキがついに完全な姿になった。あと1年弱——それが決行の日よ」その言葉に、周囲の幹部たちが緊張と期待を込めて顔を上げる。

「ついに時が来るのか」

「我々の理想が実現するのだな」

「二つの世界の歪みを、正しく戻すのだ」ドネイターは眼下に広がる街を見下ろし、瞳を強くする。

「長かった… 多くの犠牲と諦めがあった。だがもう、待つだけではない。ゼロトキが完全に目覚めた今、全ての歯車が噛み合い始めている」

だがその声の奥には、どこか重い覚悟が滲んでいる。決して喜びだけではない——背負いきれないものを抱えながら、それでも進まねばならないという決意が。

「我々が目指すのは、誰かが支配する世界ではない。だが今のままでは、二つの世界は永遠に分かれたままだ。だからこそ——一度全てを無に帰し、新たに始める」その瞬間、ゼロトキの身辺から静かな光が広がる。まるでその言葉に応えるかのように——だがその光は、果たして本当に皆の願う未来へ続いているのだろうか。こうして——グラナディアでも計画が動き出す! ゼロトキ覚醒、決行まで残りわずか! クロノレイトたちは間に合うのか!? 物語、二つの道が交わる時——!サグラダ・ファミリアの荘厳なる空間で、アハトが眉をひそめ、率直な疑問を投げかける。

「サタンを召喚して、その上JOKERの複製まで使うとは… 随分やることが大げさだね。そこまでしないといけないの?」周囲の空気が一瞬張り詰める。だがドネイターは動じず、静かに応える。

「大げさだと思う? だが今の二つの世界の歪みは、それほど深いのよ。力だけではどうにもならない。だからこそ——古き災いの力と、最も特異な存在の力を併せて、根本から塗り替える必要があるの」アハトはなおも納得できず、言葉を続ける。

「塗り替えるって… サタンは破壊の象徴だよ。それにJOKERの複製——本来の存在ではないものを使うのは、どう考えても危険すぎる。歯車が狂い出してもおかしくない」

「狂わせるために使うのよ」ドネイターの瞳は冷徹だ。

「今の秩序自体が間違っている。だから一度壊す。そして、私たちの手で正しい形に作り直す——それが唯一の道だと信じている」アハトは拳を握り締める。

「壊すことが新しい始まりだとは限らない。奪ったり、代わりのもので済ませたりするのは… 本当の解決じゃない」だが周囲の者たちはアハトの言葉に耳を貸そうとしない。長い間抱えてきた苦しみが、「破壊こそが答え」だと彼らに信じ込ませているのだ。ドネイターは静かに告げる。

「覚悟はできている。反対するのなら… それでも構わない。だがこの道を選んだ以上、誰にも止められない」こうして——内部からも異議の声が上がる! だが計画は止まらない! サタンとJOKER複製——危うき力の行方は!? 物語、対立の構図が鮮明に——!メーミンが一歩前に踏み出し、憤りを込めてはっきりと訴える。


「なんですかそれ!? 人間やそれに与する亜人の皆殺しは——確かにソイツらが犠牲を顧みず好き勝手やってきたから、その怒りはまだ分かりますよ! だけど——歪みを壊すだなんて、それじゃあ支離滅裂です!」


声が聖堂の高い天井に響き渡る中、メーミンは続ける。

「壊せば全てが解決するんですか? 何もかも無くして、そのあとに何が残るんです!? 恨みや怒りで新しい世界なんて作れません!」


周囲の幹部たちがざわめき立つ。中にはメーミンの言葉に頷く者もいれば、顔をしかめる者もいる。


アハトがそっと肩を押すように言葉を添える。

「私もそう思う。憎むことでしか前に進めなくなったら、結局は同じことを繰り返すだけだ」


ドネイターは鋭い視線を向けるが、その瞳の奥には迷いがちらりと見える。

「支離滅裂だと? 長い間、私たちは無視され続けてきた。声も届かず、理解もされず… だから他に方法がないと言っているんだ!」

「方法は他にもあります!」メーミンは怯まず真っ直ぐに応える。

「壊すだけが道じゃない。話し合うこと、分かり合うこと——それを諦めないでください!」聖堂の空気が張り詰め、二つの想いがぶつかり合う——。こうして——内部から反対の声が噴出! 分断される衆生解放戦線! 果たして計画の行方は!? 物語、内なる闘い——!サグラダ・ファミリアの石畳に、刀の抜かれる鋭い音が響く。


鈴丸が一歩前に踏み出し、刀の切っ先をメーミンたちに向け、甲高く叫ぶ。


「ドネイターさまに逆らうのか!? お前たちの覚悟はその程度で半端なのか!?

皆殺しにするために歪みを消す! それが全ての結果でゴザル!」


彼の瞳には、疑いも迷いもない——長い間信じ続けてきた信念が、そのまま剣の光となっている。


「俺たちは裏切られ続けてきた! 話し合いなどで何が変わるものか! 憎む相手を一掃して、初めて平等な世界が来るのだ!」


メーミンは一歩も引かず、剣の前に立ち塞がる。

「それは復讐です! 正義でもなんでもない! 同じ痛みを知る者同士、また傷つけ合うなんて——!」アハトも肩を張り、真っ直ぐに告げる。

「鈴丸、お前が騙されているのか、それとも自分から選んだ道なのか… でも、人を殺して得られる平和なんて、どこにもない」鈴丸は刀を振り上げ、激昂する。

「言うな! お前たちには俺たちの苦しみが分かるものか! さあ、退くか、それとも——!」聖堂の中は一気に緊張が張り詰め、刃と想いが向き合う——。こうして——鈴丸、剣を抜く! 信念と信念が衝突し、内部対立が激化! 果たして分断は避けられるのか!? 物語、いよいよ衝突の時——!アハトは深く息を吸い、落ち着いた声で告げる。


「そうか、分かったよ。こう考えよう——歪みが正されていく過程で、不幸な顔をする者が出てくるとしたら、その顔を見届け、救うためにここにいる! それが衆生解放戦線に残る理由だ!」だがメーミンはきっぱりと首を振り、一歩外へ踏み出す。

「バカバカしいです。私は抜けます」

周囲が一斉にざわめく中、メーミンは背筋を伸ばし、真っ直ぐに告げる。

「不幸を眺めているだけなんて嫌です。私は自分の手で笑顔を作りに行きます。誰かが傷つく道なんて、私は選びません」

アハトは引き止めようと手を伸ばす。

「待て… 一人でどこへ行くんだ?」

「クロノレイトたちのもとへ」メーミンは決意を込めて答える。

「話し合える場所、分かり合える仲間がいる場所へ。そこで新しい道を探します」鈴丸は刀を構えたまま、鋭く睨みつける。

「脱走するというのか! これは裏切りだぞ!」

「裏切りじゃない」メーミンは振り返らずに言う。

「私が最初から信じていたものを選ぶだけです。さようなら」そう言うと、メーミンは聖堂の扉へと歩み出ていく——。こうして——メーミン、脱退を決意! クロノレイトたちのもとへ向かう! アハトは残り、鈴丸は剣を突きつけたまま! 物語、それぞれの道が分かれる——!長かったバルカン半島での戦いと対話がひと段落し、それぞれが新たな一歩を踏み出す時——。


クロノレイトたち本隊は、アザミ、シャウト、星玲奈、リジェ、ノバラ、アネモネと共にクロノギア本拠点へと戻り着いた。街の景色はいつも通りだが、一行の心の中には、これまでの旅で紡がれた確かな絆と、これから向かうグラナディアへの覚悟が満ちている。


クロノレイトはメモリーを胸に、窓辺から外の景色を見つめる。

「みんな、よく戻ってきた。だがまだ終わりじゃない。次はグラナディアだ。衆生解放戦線の本拠地で、俺たちはクラリトンの想いに応えに行く」


一方、久美子をはじめとする心臓の歯車、陽動チーム、そして救助した人々たちは、それぞれの家や慣れ親しんだ場所へと戻っていく。長い間閉じ込められ、不安な日々を過ごしてきた人々にとって、この帰還は何よりも尊いものだ。


久美子は家の戸口で振り返り、遠く本拠点の方角に柔らかく手を振る。

「みんな、お疲れさま…。ゆっくり休んで、また新しい力で会いましょう」マレトキも隣から笑顔を添える。

「ああ。次に会う時は、もっと強く、もっと笑っていられるようになっているさ」それぞれの場所で、それぞれの時間が流れ始める。休む者、備える者、想いを馳せる者——。

星玲奈はクロノレイトの隣に立ち、静かに告げる。

「休んでいる間に、データの解析を進めよう。衆生解放戦線の真実を知ることが、きっと対話の糸口になる」アザミは深く頷く。

「ああ。急ぐ必要はない。だが無駄にする時間もない。心を休め、頭を整理して——最善の状態で向かう」こうして——それぞれの帰還と休息の時! 備え、想いを紡ぎ、グラナディアへの旅に備える! 物語、静かなる幕間——!息を弾ませ、肩で大きく呼吸しながら、メーミンがついにクロノギア本拠点の門の前へと辿り着いた。

長い道のりだった。サグラダ・ファミリアを飛び出した後、振り返ることもなくひたすら走り続け——衣服は埃まみれになり、足元はおぼつかない。それでも彼女の瞳には、迷いのない決意が輝いている。門の前で見張りをしていた斗愛が、その姿に驚いて声を上げる。

「あなたは… メーミンさん!? どうしてここに! しかも一人で、そんなに息を切らして…」

メーミンは手で胸を押さえ、一呼吸おいてから告げる。

「クロノレイトさん… いますか? 話があるんです。衆生解放戦線のこと、全部——」その声に誘われるように、建物の中からクロノレイトたちが駆け出してくる。

「メーミン!」クロノレイトは赤みがかった黄金の瞳を大きく見開く。「グラナディアの側にいたはずのお前が、どうして…?」メーミンは一歩前へ進み、真っ直ぐに全員を見つめる。

「私は——衆生解放戦線を抜けてきました。皆殺しなんて間違ってるって、内部で声を上げたんです。でも誰も聞く耳を持ってくれなくて… だから私、ここに来ました。正しい道を探しているのなら、私も仲間に入れてください!」アザミは静かに頷き、手を差し伸べる。

「話は聞いている。お前が正しいと信じる道を選んだのなら、それを拒む理由はどこにもない。ここはそういう場所だ」星玲奈も柔らかく笑顔を向ける。

「ようこそ、メーミン。一人で悩まないで。これからはみんなで一緒に考えればいいの」メーミンは差し伸べられた手を握り、涙を浮かべながら頷く。

「ありがとうございます…! 私、全力で力になります!」こうして——メーミン、ついに合流! 自らの意思で選んだ新たな居場所! 物語、仲間の絆がさらに広がる——!

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