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Episode5.5-1【残された記録】

クロノギア本拠点の調査室。明かりを落とした室内で、クロノレイトがテーブルに広げられた記録媒体に指を滑らせ、真剣な面持ちで調べている。

「さて……メーミンが持ち帰ってくれたデータ、それに俺たちが施設から回収した記録——全部、ここに入ってるはずだ」手元の端末が起動し、淡い光が浮かび上がる。画面には長らく秘匿されてきた衆生解放戦線の設立から今日までの記録が、日付を追って並び始める。星玲奈が隣に座り、画面を見つめる。

「暗号化されていた分、解読に時間がかかったけれど……これで全貌が見えてくるわね。彼らが何を憎み、何を願っているのか——」メーミンも緊張した面持ちで立ち、画面を覗き込む。

「私が知らなかったことも、たくさん書かれてるんでしょうか……」クロノレイトは一つのファイルを開き、声に出して読み進める。

「『設立の目的——分断された世界の歪みを正す。人間と亜人の共存を名目に、力のある者が弱い者を犠牲にする体制を壊す』……最初はそういう想いだったんだな」アザミが腕を組み、静かに続ける。

「正当な怒りから始まった組織だ。だがいつからか、『壊す』こと自体が目的になり、方向が歪んでいった……その過程が全部、記録されている」画面には次第に過激な計画が記されるようになり、サタン召喚、JOKER複製、ゼロトキの覚醒計画——そしてグラナディア最奥に眠るクラリトン由来のメモリーの記述も浮かび上がる。クロノレイトは瞳を鋭くする。

「これだ……! 俺たちが探していたものの正確な位置、そして起動条件が書かれている。同時に——このメモリーがどれほど危険なものかも」ツヴェルフが真剣に頷く。

「奪って使うことはできません。クラリトンの人々の想いそのものですから。対等に受け入れてもらう以外、安定させる方法はないのです」クロノレイトは端末を閉じ、一同を見回して力強く告げる。

「分かった。行く手筋は見えてきた。俺たちはグラナディアへ行く。戦いに行くんじゃない——話を聞き、分かり合い、そして想いを一つにするために」こうして——衆生解放戦線の真実が明らかに! クラリトン・メモリーの在処も判明! 物語、グラナディアへ向けて最終準備完了——!クロノレイトは画面に表示された設立年月日を指で示し、確かめるように呟く。


「作られたのは数年前か」


星玲奈はその日付を見つめ、眉を寄せる。

「そうね。それほど古い組織じゃない。つまり……何かのきっかけがあって、突如として生まれたってこと」


アザミは腕を組み、記録の前後の流れを追う。

「争いが長引いていたわりには、このタイミングで——何があったんだ? 誰かが裏で糸を引いていたのか、それとも……」


メーミンは思い当たる節があるように、小さく声を上げる。

「あの頃……クリプトンとクラリトンの間で、大きな行き違いがあったんです。双方の代表が会うはずだったのに、突然キャンセルになって……それから亜人や辺境の地域への締め付けが一気に厳しくなって」


クロノレイトは記録を更に遡る。

「それが設立の直前に重なる……。絶望がみんなを駆り立てた。だがその絶望自体が、誰かに仕組まれたものだとしたら——」


ツヴェルフが静かに補足する。

「計画が綿密に練られている点も気になります。設立当初からサタン召喚やJOKER複製まで見据えていた痕跡がある。単なる怒りの発露ではなく、最初から導かれた道だった可能性が高いです」クロノレイトは拳を握りしめ、決意を新たにする。

「ならばなおさら、グラナディアで真実を確かめなきゃならない。彼らが騙されているのなら——正して、共に進む道を探すんだ」こうして——設立の裏に隠された謎! 仕組まれた絶望だとしたら! 物語、真相へとさらに迫る——!クロノレイトは画面に表示された決行予定日を指し示し、一同にはっきりと告げる。


「タイムリミットは八カ月だ。それまでの間に、必ず阻止する」


その言葉に、室内の空気が引き締まる。


星玲奈は蒼銀の瞳を引き締め、頷く。

「八カ月……決して長くはないわ。でも、今の私たちなら——できる」


アザミは記録を閉じ、力強く拳を握る。

「急ぐ必要はないが、無駄にする時間もない。グラナディアへ向かい、話を聞き、想いを伝える。その全てを八カ月のうちに成し遂げる」メーミンも真剣な面持ちで胸を張る。

「私も手伝います! グラナディアの内部のことなら、ある程度分かっていますから!」クロノレイトはメモリーを胸に抱き、前を見据えて宣言する。

「ああ、みんなで行く。一人で背負うんじゃない。八カ月後、笑っていられる未来を守るために——今、一歩を踏み出す!」こうして——残された時間は八カ月! 限られた時の中で、対話と和解の旅が始まる! 物語、決意も新たに——!」クロノレイトは暦の画面を指でなぞりながら、期間を正確に捉え直して告げる。


「射手月、つまり亥月までにすべての準備を終わらせないとな。なんせ年末に作戦決行らしいからな。その前にいろんなことが起きてくるだろう——半年じゃない、正確には5カ月だ」


一同の表情がさらに引き締まる。残された時間は、思ったよりもずっと短い。


星玲奈は蒼銀の瞳を鋭くし、確認する。

「5カ月……その間にグラナディアへ到着し、信頼を築き、メモリーを受け入れてもらい、二つの世界を繋ぐ礎を固める。決して楽な道じゃないわ」


アザミは深く頷く。

「だからこそ無駄にできない。向こうも動き出す。先手を打たれる前に、俺たちは真っ直ぐに想いを届けるんだ」


メーミンは指を強く握りしめる。

「グラナディアの内部でも、この5カ月の間に計画が進んでいきます。私が知っている限りでも、人の出入りや儀式の準備が急ピッチで進められていました……」クロノレイトはメモリーを強く握りしめ、力強く宣言する。

「分かった。5カ月でやり遂げる。射手月までに道を開く。俺たちの手で、年末の決行を『終焉』じゃなく『新たな始まり』に変えてみせる!」こうして——残された時間は正確に5カ月! 亥月までに全てを成し遂げろ! 物語、カウントダウン開始——!クロノレイトは赤みがかった黄金の瞳を鋭く輝かせ、はっきりと告げる。

「おそらくだが——来月以降はかなり動きが見えるだろう。残る歯車たちにも、それぞれ伝達しておこう」星玲奈はすぐに頷き、手帳に記しながら応える。

「そうね。向こうも急ピッチで準備を進めている。静かだった分、一気に動き出す可能性が高いわ。連絡網を整え、いつでも応じられるようにしておく」アザミは腕を組み、状況を見据える。

「欠けている歯車はないか、それぞれの居場所と状況を確認する。どれ一つとして欠かせない。全員が揃って初めて、未来は開かれる」メーミンも真剣に頷く。

「私も手伝います! グラナディア側の動きが分かれば、いち早くお伝えします!」クロノレイトは一同を見回し、力強く締める。

「頼む。互いに離れていても、心は一つにして。来月からの波に、みんなで乗り越えていくんだ!」こうして——来月から動きが激化! 全歯車に連絡、態勢を整えろ! 物語、緊迫の予兆——!サグラダ・ファミリアの最上階——ドネイターが新たに加わったウプアトを脇に据え、一同に向き直り、凛とした声で告げる。

「思わぬ協力者を迎え入れた。さてと——みんな、それぞれ準備を進めなさい」その言葉に、幹部たちは一斉に身を引き締める。鈴丸は刀の柄を指でなぞり、ウプアトの方をちらりと見やってから言う。

「アヌビスの血を引く者が加わるとは……これで戦力は桁違いになる。我々の計画も、いよいよ現実味を帯びてきたな」ウプアトはジャッカルの耳をそばだて、尻尾をゆらりと揺らしながら軽やかに笑う。

「まあ、期待しすぎないでよ。あくまで暇つぶしだからさ。でも——面白くなりそうなら、本気出すけどね」アハトはその様子を静かに見つめ、内心で複雑な想いを抱く。

「強大な力が加わった……だが、これで本当に歪みが正されるのか? それとも——事態は更に深刻になるのか」

ドネイターは皆の決意を確かめるように見回し、告げる。

「期間は長くない。ゼロトキの覚醒が進むにつれ、クロノレイトたちも必ず動いてくる。それまでに、それぞれの役目を完了させるのだ」聖堂の中に緊張が張り詰め、それぞれの想いが交差する——。こうして——ウプアト加わり、グラナディアも本格始動! 両陣営、同時に動き出す! 物語、いよいよ対峙の時——!

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