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世界偉人伝★えらいひとのはなし!  作者: 拝 印篭 
第一章 立志編
11/19

 第十話 かわりはじめたせかい

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 Hey You! welcome to the Next Jungle.

 

 そ~うだ! 俺様だ! ジョーーーーー コッカー様だぁぁぁぁぁぁぁぁ!


 ここしばらくは、桜田氏がのりのりで夫人との馴れ初めを語ってくれちゃってたから、俺様影が薄くなってたけどな。


 何?キャラが違わないかって?バカ言っちゃいけねぇ!これまでが、特大サイズの猫を被ってただけだぜBaby。

 これからは、俺様も一匹の狼に戻ってガンガン暴れ回るぜぇぇぇぇぇぇ!


 さて、今回の話は、怪人 力丸氏との別れから一か月。草木も芽吹く木の芽時ってやつだぁ。

 中間試験を終えたころ、前回登場のおねぇちゃん、水野 あきら嬢の御主人様がやってくる。


 ところで、この時点では妙齢のいい女って感じのあきら嬢だが、現在の時系列に戻すと実は、今年で既によんじゅう……


 ドカッ!バカッ!グシャッ!



 し~ん。







 ~しばらくお待ちください~






























~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 力丸氏と知り合ってから約一か月が過ぎた。

 あれ以来、俺たちの日常は少しだけ変化した。

 璃々は、日経新聞を購読しだした。それを、俺を含めみんなで一緒に読んでいる。

 なんと、まりも、一緒に読んでいる。判らない所はさなえねぇに聞くがさなえねぇも判るはずもなく、

 全員で何とか解読しながらの毎日である。

 それでも判らない所は、脳筋なこの町の大人たちも知らず、難儀していると、救いの神がいた。

 あの日出会った水野さんである。なんで、メイドさんが、こんなに経済に詳しいのか、璃々とまりが目をキラキラさせて聞いていたが、

「メイドの嗜みです」

 と、にっこりと笑っていた。


 こうして、水野さんの都合のいい時だけという条件ではあるが、判らない所は教えてくれることとなった。

 

 そうして、五月に入り中間試験が終わるころブックビルディングというやつが始まると力丸氏から連絡を受けた。


 ブックビルディングとは、新規公開株の公開価格を決める方式の一つで、公開前に引受証券会社が価格帯を決め、投資家がその範囲で購入希望の価格と数量を申告する。それを受けて公開価格が決められ、需要が多い場合には抽選で投資家に売り渡されるというものだ。


 力丸氏の会社、〝インター タイタニック社〟は、公開価格500円からのスタートとなる。

 これが成立すれば、俺たちの株は百株で五万円、璃々に至っては三千とんで五万円になる。

 すげーっ! テンション上がるーっ!

 と、いっても、これに関しては現状、何もすることがないのである。


 俺たちの、世界を見る目が少し変わろうが、日常はこれまで通り続いていく。

 俺は、相変わらず本家の船に乗って漁へ出る毎日だし、璃々も、ばぁちゃんにしごかれる毎日である。


 そうそう、中間試験だが、全員成績が上がった。

 社会のしくみを知って、授業への理解度が高まったのではないかと、水野さんは指摘してくれた。

 俺やまりにごぼう抜きされた町派閥の連中は、かなり親に叱られたらしいが、知らんがな。


 ちなみに璃々は、全教科満点である。委員長の長澤 恵は、それまで、孤高の一番だったのが、今回突然璃々という圧倒的な存在に抜かれ、なおかつ、俺にも一部教科で抜かれ、まりにまで猛追をかけられるという悪夢を経験した。その夜、祖父である村長にこってり絞られ枕を涙で濡らしたそうな。合掌。

 なんで、こんなに詳しいかというと、本人に聞いたからである。それはもう、恨めしそうに。

 

 そうして、ゴールデンウィークを終えて更に一週間後、


「明日、お館様がこの島を訪ねてくることになりました」


 と、水野さんが言い出した。

 結局のところ、水野さんがこの島にいるのは、そのお館様がこの島での用事を済ませるまでの期間限定である。つまり、俺達への課外授業も、いよいよクライマックスなのである。


 水野さんは、自分がこの島を去ったあとも、俺たちが独学で自習が出来るように学校に数十冊の本を寄付してくれた。しかも、俺たちの中学だけではなく、島の全ての学校にだ。こういうのを篤志家というのだろうか。特に璃々まりのコンビにとって、水野さんは、師匠であるだけでなく、もはやスーパースター的な存在になっていた。

 この一件で、水野さんに、村長から感謝状を贈呈しようという話もあったがこれを固辞したらしい。こういう事が、かっこいいんだよな。もう、抱いてほしい。と冗談交じりに言ったら


「抱いてあげましょうか?」


 と、耳元で呟かれた。すっげーぞくぞくした。主に璃々の蔑んだ目で。


 そうして、翌日。お館様こと、弥弦氏がやってきた。

 弥弦氏への接待は、役所が仕切っており、俺たちには出る幕がない。

 それどころか、あからさまに近づくことさえ邪魔してきた。入島時のセレモニーでは、委員長が花束を渡していたのも、俺たちから水野さんを横取りしようと村長が画策したらしい、というのは、後になって知ったことではあるが。

 兎も角、しばらくの間、逗留することになった弥弦氏は、役所主導で接待漬けにしようとしているらしい。当然、水野さんも一緒だ。

 もっとも、彼の目的は、この島にITのインフラを整備して、サーバー施設を作ることで、これは、役所と連携して進めなければいけないものなので、仕方のないことである。むかつくけど。


 しかし、村長、あんたはやり過ぎた。宴会の席で、水野さんを孫娘の家庭教師に迎えたいとかいったらしいが、そりゃあ、戦略兵器を使って駐在所を守るようなものだ。誰も幸せにはならない。

 この一件の後、ドン引きした弥弦氏は、計画予定地にある古い山小屋に逗留すると言い出したとか。

 彼らとも会わないが、俺たちとも会わないようにと、村長の顔をたてて一定の配慮をしたらしい。


 ちゃぁ~んす!

 俺たちは、弥弦氏に会うため、また、水野さんを奪還するために行動を開始した。

 この番組は、皆様の愛情の提供でお送りしております。


 もし、宜しかったら、感想、批評、レビュー、誤字報告、

 なんでもいいので、リアクションください。

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