↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Hiyoko's witch  作者: POCO
PR
33/47

目立ちすぎた

 ヨシュアとの戦いの夜。

 ログロース学院から少し離れた女子寮。ソニアは机に突っ伏していた。

「もう無理……」

 ソニアは顔を伏せたままだ。

「何がだい?」

 ソニアの頭の上でアナスタシアが首を傾げる。

「目立ちすぎた……」

「今更何を言うんだい?あんなに毅然と振る舞っておいて、昨日のご主人様とは別人のようだよ」

 アナスタシアは呆れたように短い手を挙げて、やれやれとジェスチャーをする。

「昨日はそれどころじゃなかったでしょう!」

 ソニアはばっと頭を上げると、じとっとアナスタシアを見る。アナスタシアはぬいぐるみ捌きに慣れたようにくるりと机におり立つ。

「ならば尚更さ。目立ったことで、ご主人様の疑いが一気に晴れたのだから」

「それは、そうなんだけど。今まではまだアナスタシアの魔法が噂くらいだったのに…………」

 ソニアは、また机へ額を打ち付ける。

「皆、見てたし!先生も見てたし!学院長まで見てたし!」

「人気者ではないか」

「嬉しくないよ!」

 ソニアは突っ伏したまま顔だけ向けて睨む。そんなソニアの怒りもどこ吹く風、アナスタシアはケラケラと笑う。

「もう、これから私、どうなっちゃうのよ……」

 その時、ソニアは気付かなかった。笑っているアナスタシアが、ふと窓の外へ視線を向けたことに。

 澄んだ夜空、とても日中からは想像できない静かな夜だった。

 化け物。

 アナスタシアの表情は僅かに曇った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。