表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/61

53



元気でムードメーカーな自分、を演出するために、俺は炎の攻撃魔法ばっかり取得してやった。


攻撃特化の脳細胞。

すごく便利なキャラだった。


それが俺が今まで使い続けたキャラ。





それを、一発で見抜いたやつがいたんだよ。俺がなんか喧嘩してさ、寝っ転がってたときにね。




それがアヤっていう人間だった。


言葉と態度、ほんのちょっとした情報しかないってのに、的確に当てて来やがった。俺が作り出したキャラ、それを一瞬で言い当てられたら興味も湧くだろ。




それだけじゃない、どこか見透かしているような、そんな目をしていた。幸せそうな笑顔、男ならば誰でも落ちてしまいそうなその輝く表情の裏側に、冷めきった本性をたしかに見た。


おれだから見えたんだろう、だって直感したんだよ、こいつは[同類]だって。




建前とか、キャラとか、いろんなものごちゃ混ぜにして、そんな中でもおれとアヤは通じ合っていた。


一緒に時間を過ごせばすごすほど、互いの、相手に対する敬意は上がっていった。



そして、口には出さなかったことがある。それでも確実に伝わっていたから問題は無いのだけれど、俺は、理想の相手を見つけたと確信していたのだ。お互いに伝わっていた、ということは、要するにアヤも同じ気持ちであるということ。


これ以上ない、最強の両思い。



だから、緊張していた。アヤと風呂に入ることになった今の状況。どうでもいい女たちとどれだけ遊んできたと思ってるんだ。


そのおれを少しでも緊張させるってすごい。


かわいいを通り越して、完璧な音色で、「洗って」なんて言ってくるもんだから、もうボルテージマックスだよ。


アヤ、反則にもほどがある。



見た目だけで言うなら、アヤより可愛くて美しい精霊はいる。


ま、精霊なんだから当然だよな。



でもそんな見た目要素は、おれにとってプラスアルファでしかない。


重要なのは、思想が噛み合っているということ。


そしておそらく似たような体験と、似たような結論の出し方をするということ。



自分の素を見ようとしてくれるだけでも嬉しくて仕方がない。おそらくアヤは、おれの冷めきった本性を見ても、嫌うどころかむしろ好きになってくれるだろう。

[同類]だから分かる。


素を知った上で、共感してもらえるなんて、この世の幸せをかき集めたようなものではないか。



あと、アヤの地頭の良さは異常だ。勝てない可能性も十分ある。というか、分野によっては完敗だろう。


客観的にみたら、総合評価でおれはギリギリ、アヤの上といえるだろうが、それでも最大級に尊敬するのは当たり前のお話。


今まで、ろくに付いてこれるような奴がいなかったんだ、本当に退屈だった。



ありがとう、アヤ。

本当に大好き。


アヤになら全てを授けられる。自己中なおれが、命がけで守りたいもの。おそらくもう2度と、そんな存在は現れないだろう。


アヤが本当にピンチになったとき、絶対に守ってあげられるように、こっそりと究極の防御魔法の獲得を行なっている。まあ、防御に関しては、青スケに任せおけば大丈夫だと思うけどな。念には念を、というやつだ。




そんなわけで、大好きすぎてどうしようもなく、かつ精霊からみても相当な美少女な女の子を洗っているわけだ。


悪いけど、そっから先は話したくないな。理性強いなって自分でも思っていた俺なのに、歯止めが効かなくなったから。


アヤ、あいつは化け物だ。天性の、、、センスを持っていた。


頑張って耐えようとしたけど、実は一瞬で限界が来ていたことは、さすがに恥ずかしい。


ごまかしごまかし、限界まで引き伸ばしまくってアレかよ。俺のせいじゃない、アヤが最強すぎた。そういうことにしておこう。



まあ、そんなことはプラスアルファの要素にすぎないのだけど、くだらないプライドがまだ残っていたんだなぁと思うとすこし笑えた。



結論、アヤ大好き。


ーーーーーーーーーー


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ