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私自身はなんの役にも立たないが、逃げるだけならば十分出来そうだ。
「レオン、首の辺りが弱そうよ。狙ってみて。」
レオン「了解致しました。」
レオンの持っている斧が目にも止まらぬ速さでガーゴイルの首元へ振り下ろされる。
それでもダメージの感触は、微妙といったところか。効いていないわけではないが、大ダメージではない。
イェラ「メイクスロー」
ラルド「バインダリティ」
イェラが敵の動きを遅くし、ラルドが拘束魔法を唱える。ガーゴイルの動きが止まったところで、レオンがさらに攻撃を加えていく。
そしてついに、首元のところの骨が砕けた。首元を突破できれば、ガーゴイルの核まではあと少し。
そんな時、最強の味方は何も言わなくても行動していた。
レオンが全力で叩き割ってくれたその隙間に、紅が打ち込む。
紅「マキシマムファイヤーアロー」
紅の放った美しく強力な魔法は、ガーゴイルの核に突き刺さる。ガーゴイルがこの世の終わりのような悲鳴をあげ、数秒後にはチリとなって消えた。
後には宝箱が2つ残された。
さらにレベルアップ分の経験値も得たので、全てMPに回し、精霊たちを十分に回復させた。
第一層からこの難易度。
先に進むのが憚られるほどだ。
一旦この階層主の部屋で休憩を取る。少し先に進めるにしても、今夜はここで寝るしかないだろう。
早速宝箱を開けてみた。 装備品のようで、説明書まで付いている。
1つは、身軽だが防御力は十分に高い防具。サイズも勝手に所有者にぴったりなものになるというオマケ能力付き。
2つ目は、ハルバードだ。不壊というアビリティが付いた武器のようだ。
とりあえずこの2つは両方レオンにあげるべきだろう。
「レオン、これは全部あなたのものよ。これからも活躍を期待するわ。」
レオン「ありがたき幸せ。」
「そんなにかしこまらなくてもいいのに。レオンが強くなってくれると私も嬉しいから。」
レオン「ありがとうございます。アヤさん。」




