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実は紅には、頼みごとをしてあった。それも出会ってから1日くらいしか経っていないときに。
紅のスペック。敢えて自分の素を偽った態度、口調。少しひねくれていて、でも効率的、論理的に考える性格。
どれもすべて、私の理想。
もし人間の男で、こんな人がいたらすぐにでも、、、。
そう思った私は、こっそりと紅に聞いた。紅が成長すれば、【人化】の魔法も使えるのかと。
今は無理だがもっともっと進化すればできる。それが紅の答えだった。
だから私は、私的なお願いをした。進化する際、成長して大きくなること、になるべく重きをおいてほしいと。
本来なら、紅は攻撃魔法が得意であり、そっちを優先することも出来た。
効率だけを求めるならば、その方が良い。
それはもちろん分かっている。紅も私もバカじゃない。それでもなぜ、成長を優先したのか。なぜ【人化】を優先したのか。
答えは一つ。楽しく生きるため。
そもそも紅の火力は申し分なかった。慎重に進めていても、ダンジョンは確保できるだろうという判断を私はしていたし、そこまで焦る必要は無い。。。と言うのが言い訳。
火力はもう十分高いから、私のワガママを優先させても大丈夫。というエゴ。
でも、せっかく望んだ世界になったのに、窮屈な思いをするのは違うって考えてしまった。どう考えても理系的思考ではない。
だけど、だけどさ、こんな身近に、私が求めてやまなかった理想の男の子がいるんだよ。




